特異家出人 警視庁捜査一課特殊犯捜査係・堂園晶彦 (小学館文庫 さ 17-3)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060799

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  • 東京都葛飾区在住の資産家老人・有村礼次郎が突然失踪した。質素で孤独な生活を送る老人と唯一交流のあった少女・奈々美の訴えで臨場した警視庁捜査一課特殊犯捜査係の堂園晶彦は、有村邸の玄関から血痕を発見する。同時に預金通帳や有価証券、時価二億円の根付コレクションが消えていた。有村老人は元暴力団員・中俣勇夫に金目当てで拉致された可能性が高い。中俣の潜伏先である鹿児島に飛んだ堂園は、自身の祖父と有村が鹿児島第一中学の同級生だったことを知る。二人はある事件がもとで故郷を追われていた。

    著者の作品を読むのは久しぶり。かなりのご都合主義でげんなり。

  • 著者の警察小説は、己の信念に従い、果敢に警察組織に立ち向かう主人公が登場し、カタルシスをしばしば喚起してくれる。
    この作品は一味違い、老人の行方不明に事件性を見い出し、その行方を追う特殊犯捜査係の刑事を描いたミステリー。
    そして、その老人と交流のあった少女の存在が、作品にほのぼの感を与える。
    しかし、事件の背景には、時代を超えた宿縁があり、物語に重層感を持たせている。

  • 東京都葛飾区在住の資産家老人・有村礼次郎が突然失踪した。質素で孤独な生活を送る老人と唯一交流のあった少女・奈々美の訴えで臨場した警視庁捜査一課特殊犯捜査係の堂園晶彦は、有村邸の玄関から血痕を発見する。同時に預金通帳や有価証券、時価二億円の根付コレクションが消えていた。有村老人は元暴力団員・中俣勇夫に金目当てで拉致された可能性が高い。中俣の潜伏先である鹿児島に飛んだ堂園は、自身の祖父と有村が鹿児島第一中学の同級生だったことを知る。二人はある事件がもとで故郷を追われていた。

  • 誰の人生にも花の咲く時期は違うけど咲いたらたくさんの温かい心が周りに溢れてた。主人公の想いは深い。

  • この笹本稜平作品はイマイチ。突然失踪した資産家老人を捜査する警視庁捜査一課特殊犯捜査係の堂園晶彦…宿縁という既定の器になんとか押し込んだような作品。

著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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