世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)

著者 :
  • 小学館
3.52
  • (797)
  • (1327)
  • (1454)
  • (463)
  • (149)
本棚登録 : 15782
感想 : 1406
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060867

作品紹介・あらすじ

感動のベストセラー、早くも文庫化!

世界から猫が消えたならは、脳腫瘍が見つかり、 余命わずかであることを宣告された、ちょっと映画オタクで猫とふたり暮らしの郵便局員の男性が主人公の物語です。
自分と全く同じ姿をした男がいきなり現れ、男は悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけます。
「世界から1つ何かを消す。その代わりに1日だけ命を得ることができる」
生きる為に、消すことを決意した主人公と猫と悪魔の7日間が始まります。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読書初心者に優しい本だった。

    世界から⚪︎⚪︎が消えたなら。
    この世界には消えても生きていける物ばかりが溢れかえっている。便利なのはいいけれど、便利さと引き換えに大切なものを少しずつ失っている。

    人は失うのを嫌う。でもこの世界は何かを得ると何かを失う。そんなふうにできている。
    人間の欲深さを考えさせられた作品だった。

  • YouTubeで泣ける小説として紹介されたたので読んでみました。

    サクサク読めて一気読みできますが、そこまで感情移入できず全体的に薄い内容だなぁ…と思ったのが正直な感想です(^^;;

    とりあえず活字を読みたい!という文庫本初心者さんには良いのではないでしょうか。

  • 余命宣告を受けた主人公が、という最近ありがちな設定だけで辟易したが、文章の稚拙さや無理矢理めいた名言など、もういろいろと嘆息。

  • 主人公の郵便配達員って職業が
    結末に最大限活かされてて完璧な物語だと思った。泣いた。人間にオススメしたい一冊。
    それにしても猫にレタスとキャベツって名付けるのは天才の所業…

  • これから映画上映される川村元気先生の作品を読んでみた。
    若い郵便局員のこれから身に起こる不思議なお話。ドッペルゲンガーな悪魔。命と引き換えに差し出さなくてはならない等価交換。大切な人との思い出。母や父への想い。色々とテーマがあり、最後、主人公は人生の選択を決断しなくてはならない状況になります。
    本当の結末自体は、読者の空想で終えますが、きっと、読み手により何通りでも話は変わるでしょう。
    私自身は、ハッピーで終わらせるかな。

  • 死を目の前にしているのにどことなく冷静な主人公。。なんとなく最初から終わりが見えてしまってたのがちょい残念だけど、優しいお話でした。
    1番良かったのはキャベツの喋り方だね‼︎可愛すぎる!!うちのキキちゃんが喋ったらどーなるんかな?と想像するだけで楽しい。ずっとねーねーねーねー撫でて撫でてかな笑

  • 良い意味で軽い作品だと感じた。心に響く言葉がいくつかありながらも、そこまで深く考えすぎず、ストーリーが流れていく感じで、サラッと読みやすいなと思った。
    「何かを得るには、何かを失わなくてはね」という母の言葉に得心した。趣味に割く時間やお金、人間関係、価値観など、全てに言えることだと思う。だから、この選択には色々な感情が含まれるものであり、慎重になることだと思う。時にはその選択に後悔をすることがあるかもしれないけど、その後悔も人生という物語のひとつのエピソードとして残るなら悪くないのかなと思った。

  • いつか絶対にお別れが来ると分かっていながら、猫を求めてしまう( ; ; )
    フーカフーカを毎日噛み締めようと思った。

  • ファンタジー的なお話しでもあり哲学的でもある。それでいてほっこりする温かい作品でした。私自身も母親が他界しており寡黙な父がおります。状況が似ていて父とは別居のため(仲は悪くない)会いに行きたいな~と感じました。
    最後あたりの『鏡に映る自分の姿〜』のとこ好きです。
    後半はかなり泣けました。

  • 入り込めんかったなぁ、、

全1406件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。


「2018年 『億男 オーディオブック付き スペシャル・エディション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川村元気の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
桜木 紫乃
タムシン・ピッケ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×