パーフェクトファミリー (小学館文庫 か 12-1)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060935

作品紹介・あらすじ

家族とは何か。根本から問う衝撃の問題作!

多摩南児童相談所職員・国枝夏希は、実母と継父からの虐待が疑われる少年、木村雅実を担当していた。再び虐待が疑われる通報を受けて雅実の家を訪れた夏希は、母親の話と現在の家庭環境から、虐待の可能性は薄いと判断。しかし後日、雅実本人と会った夏希は、雅実の言動にどこか違和感をもつ。
その頃、全く別の場所で江戸川区在住の主婦・日下部悦子は夫とともに、神恵光と名乗る若者から、「パーフェクトファミリー」という養子縁組システムに関する説明を受けていた。
そんな折、木村雅実が行方不明になる。
捜査に関わる調布東署には、警視庁刑事部捜査一課から末次紀夫という一風変わったキレモノと評判の男が赴任。末次は、東署の昔気質の警察職員・横田義之とともに、木村雅実の事件を含む、5件の小学生行方不明未解決事件の捜査にあたることとなった。
独自の視点で木村雅実と彼をとりまく人間関係を明らかにしていく末次。その中で彼は、国枝夏希の過去に、小学生行方不明事件のルートを見出す。
そして、物語は思わぬ方向に展開していく・・・。


【編集担当からのおすすめ情報】
児童虐待、児童行方不明事件、血縁の絆といったテーマを題材にしながらも、決して重くはなく、ときにせつなく、ときに心が温まる家族小説。
現代に生きる家族の誰もが心に抱える闇を描くとともに、現代社会の問題点も浮かび上がってきます。
登場人物一人一人の思いと、彼らの真剣な生き様、そして人と人との交流も感じられ、最後には一筋の希望が見えます。
この小説で本格デビューする気鋭の新人作家渾身の一作です。

感想・レビュー・書評

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  • みんな何かしら家族に問題ある人ばかりだったのか。
    一気読みしなかったせいか、誰の話だか分からなくなることあり。

  • 面白くないわけではないけど、皆心の闇抱えすぎ。そのせいで、それぞれの登場人物が霞んでいるというか、掘り下げきれていないというか。
    テーマはとても興味深い。

  • 行方不明になった子供たちの共通点は親に虐待されている子供だった。
    そして子供がほしくても子供ができない夫婦。その二つをつなげる組織がある。
    児童相談所の職員、警察、学校、それぞれの家庭が絡み合う。
    虐待して子供に無関心で親になり切れない親が、それに気づくまで、事件は解決しない。
    何が幸せで何が家族なのか。どんな親でも子供は親を許してしまう。
    家族って難しい、と今でも思います。

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