- Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094061109
作品紹介・あらすじ
京都の魔界の闇に人妻料理人が迫るミステリ
京都御所の近くにある「ビストロ青猫」ではフランスの家庭料理を手軽に楽しめ、ケータリングサービスも評判だ。37歳の辻村凪子ももともとは夫の公輔と足繁く通う常連客だったが、三年前からこの店で働きはじめた。三年前、取材に出たまま行方がわからなくなった新聞記者の夫が、いつかここに姿を現すかもしれないという淡い期待もあったからだ。
貴船の南3キロほどにある溝口家を凪子がケータリングに訪れたその日。料理の準備を進めていると、ときどき店の手伝いをしている大学生の準平が声をひそめて言った。「あの人、もしかして『キミーK』じゃないですか?」神社仏閣巡りが趣味で“魔界”に詳しい準平によれば、溝口家のリビングでくつろぐ年齢不詳の女性は、いかがわしい噂もある呪術研究家だという。
そのキミーKこと桂喜美恵の死体が、翌朝「鐵輪の井戸」近くで見つかる。井戸は貴船神社丑の刻参りの出発点といえる“魔界”スポットだった。凪子はこの出来事を発端に、やがて続発する事件に関わっていく。それが夫・公輔の危険な“居場所”へと近づくことも知らずに――。
呪いか、祟りか、トリックか?「髑髏本尊殺人事件」の謎に人妻料理人が迫るミステリ小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
静岡新聞で連載された同名小説を改稿した文庫オリジナル作品です。
感想・レビュー・書評
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庶民派でありちょっと日常系でもある陰陽道ワールド
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「京都」「猫」「ミステリー」というキーワードが気に入ったのと、著者が「相棒」のノベライズを書いていたので借りてみた。
が。。
伏線がない!のに、主人公が突然閃いて、事件を解決しちゃう。
また、コロコロと登場人物の目線が複数人に変わるので、君は誰だっけ?と思ってくるし、突然、登場人物が増えるので、ついていかれない。。。
京都の魔界スポットをメインにした短編サスペンスだと思ったら、全部繋がってた。
しかも繋がり方が雑な気が。。。
申し訳ないが、自分には合わない小説だった。。 -
2017.7.4読了 77冊目
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なんつーか、ひどかった。
偶然に偶然のラッキー解決だけど
それは全部、死んだ人の魂が導いてくれたのかも…キラキラ‼︎
って、バカか‼︎
必然性ない人たちと、主人公にうんざり。
今時一般人に捜査内容簡単にバラす警察とか、
山村美紗ですか。
いろんなとこにいろいろうんざりして、
新聞記者ならせめて香港で聞こえる言葉は
広東語ってわかってほしい。
ダメ記者と自分勝手女の夫婦か… -
我が家で取っている地方新聞でも連載していたことがあり、毎回読んでいました。
お店のほのぼのとした雰囲気から凶悪事件に巻き込まれ……
最終的にまあるくおさまった感じですね。
ポークリエットやツナのリエットなど、
おいしそうな料理やそのレシピが出てきたのも魅力的でした♡
ポークリエットは東京駅のブランジェ浅野屋さんで見つけて購入し、
ツナのリエットとハムチーズトーストについては
自分で作ってみて食べたことがあります。
うう、また食べたいなぁ…。 -
読み始め…16.4.5
読み終わり…16.4.8
京都御所近くにあるビストロ『青猫』で
ケータリングサービスのアルバイトをしている凪子がケータリングに向かう先々で起こる事件に巻き込まれ....
貴船神社の丑の刻参りって
今でもやっているのかな。。怖しや~。
六話からなる事件は連鎖していて
謎がじわじわと紐解かれていく感じです。
魔界編なので少~しばかりグロテスクな
スピリチュアル・ミステリ。 -
ビストロのタイトルに騙された。1話目の感じで続いたら好きになれたかも。人間関係もよくわからず、中盤以降は目を通しただけ。残念。
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ビストロ(料理)はあまり関係ないのであしからず。
魔界編ってのも、深い意味ないです。
オーソドックスに楽しめる京都ミステリーです。