ライアの祈り (小学館文庫)

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著者 : 森沢明夫
  • 小学館 (2015年4月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061475

ライアの祈り (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 青森三部作。縄文時代のお話と現代のお話がリンクしている。そしてやっぱりいい言葉が散りばめられてる。大好き!

  • とうとう大森桃子が主役。前々作では主人公のお姉さん、前作ではカーリングの氷上を作るアイステクニシャンの弟子として‥‥そんな彼女が、なぜ離婚して出戻ってきたのかが今回のテーマ? となっている。二十代前半の職場の子に組まれた合コンの中お互い数合わせで出会った四十代の縄文時代の研究家と知り合う桃子は‥‥。 縄文時代、例外的に女シャーマンとなったライアとの目線とで語る物語。
    縄文人へのノスタルジーには心打たれる。一万年以上の平和が続いた縄文時代はもうない。弥生時代からの攻撃性を受け継いでいる我々はその幸せを享受できないのではないのかな、と思わせられる。
    男を悩殺させる桜ちゃんも、女しか好きになれなかったり。桃子も、離婚相手やその母に石女扱いされて、その傷が深かったり、クマゴロウさんは、縄文愛者だったり、それを個性と言うけれど、桃子は涙を止められない。個性という言葉では、諦められても、納得できないのだ。
    桃子は、パプアニューギニアで縄文時代と変わらない生活を営む人々を見てきたクマゴロウの感動を共有しきれない。彼らが人間が幸せである当たり前の条件として提示する、子孫を繁栄するという言葉を聞いてしまったのだ。
    母親に初めて離婚の原因を話し、そしてクマゴロウにも話す時が来る。
    ライアが結局なんで僕ッ子だったのかな、サラは一体どうなったのか、マウルとそんな簡単に出来ちゃうとかそれLGBT的にどうなんだ、とかそこら辺は色々未消化。
    でも単純にも感動させられている自分に笑っちゃう。三部作、泣かされました。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    吉永小百合主演映画『ふしぎな岬の物語』原作者としても著名な著者が描く話題映画の原作小説が待望の文庫化。縄文時代から豊穣な土地として営みが続けられてきた青森八戸に赴任してきた桃子。バツイチ、三五歳で恋に臆病になっている。人数あわせで呼ばれた合コンで出会ったのは、何とも風采のあがらない考古学者だった。彼の誘いで遺跡発掘に目覚めた桃子。古代の人々の豊かで人間愛に満ちた暮らしを知るうちに、背負ってきた様々な呪縛から解き放たれていく。不器用な二人の思いは成就するのか…。縄文と現代、時を隔てながらも進んでゆく二つの感動物語。

    3部作最終作。
    縄文時代のお話をもうちょっと書いてほしいと思うの。
    そしてあのミサンガのその後も。
    3部作ともに楽しめました。

  •  縄文文化にのめりこんで恋には晩稲の考古学者と 彼にひかれながら発掘の魅力に目覚める女性が 呑み歩き・食べ歩きしながら恋を育てていく 二人の会話が気持ちよく もう一度弘前に行ってみたくなった 今度は桜の季節に・・・ 
     彼らと並行して描写される縄文時代の人々の暮らしぶりも生き生きと描かれている驚いたことに広い地球には今もそういう暮らしを続けている人たちが居るそうで この考古学者が調査に出かけ 縄文人の暮らしとこの物語が自然な形でつながる おかげで百年どころではすまない時代の奥行きが感じられ とても魅力的な本になっている
     ところでこの女性が昔はカーリングにはまっていたという 「青森ドロップキッカーズ」も読んでみたい

  • 青森3部作の最後の本です。3冊のうち一番好きかもしれません。縄文時代と現代のリンクとかも、ロマンがあって素敵ですね。

  • 青森の旅本。

    津軽百年食堂をDVDで観て
    こちらに興味を持って読んでみた

    最初は、どこがリンクしてるの???と思って読み始めたもののw どんどん引き込まれ
    ミサンガと祈りの紐がリンクしてる辺りとか
    クマゴロウさんの願いが通じる祈りで感動でしたwww

    縄文時代の幸せ。 本当にその通り。
    数字の5も好きになりましたww

  • 青森三部作 最終章。
    青森の魅力が詰まってました。

    あとがきでも書いてあるように
    幸せのカタチは人それぞれ。
    不幸のカタチだって人それぞれ。
    普通の幸せのぬくもりを感じられる本でした。

    縄文の魅力も感じられました。

  • 異次元それぞれでの家族を育む二つの物語が、同時進行・共鳴連鎖する。ウエイトとして、ライアの物語の方に惹かれたせいか少々の物足りなさ。でも読後は、やっぱりハッピーエンド・ハートフル強ファンタジー感に充分満たされるなぁ♪。

  • 現代と縄文時代。2層構造の物語はとてもよい感じで進んでいたのに。

    最後は息切れでしょうか。縄文のライアとマウルとサラの物語はなんの示唆もないままに立ち消えて。これまで接点のなかったパプアニューギニアが浮上して。土中のミサンガについての表記は矛盾を孕んでいて。

    書きたい設定だったことは作者のあとがきでわかりましたが、その設定で伝えたいものは本当にありましたか?

    そう問いかけたくなるくらい、救いのない話でした。

    だって結局、子孫を残せない人間はだめな存在だってことでしょう?だから、桃子は子供を宿した。宿すことでしか救われなかった。

    多くの女性、そうして男性にとっても救いのない話ですね。確かに生物の遺伝子は、子孫繁栄がプログラムされている。でも、人間の使命がそれだけなら、考える力も創造の力も授けられる必要はなかった。人間は間違いなく、生殖のみのためにこの世には存在していません。そんな結論を読みたかった。少し失望しました。

  • 『津軽百年食堂』『青森ドロップキッカーズ 』に続く「青森三部作」の最終巻。
    青森八戸を舞台に現代(津軽百年食堂の娘・桃子)と縄文時代(猟で歩行困難になりシャーマンに転身した娘・ライア)で呼応する恋の物語です。
    森沢さんの面目躍如というところ。全てが暖かく優しい。
    一言で言えばあり得ない「おとぎ話」かもしれない。しかし、それを承知しながらもしっかり読ませてくれる。そこが森沢さんの良いところだと思います。

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ライアの祈り (小学館文庫)の作品紹介

映画『ライアの祈り』森沢明夫原作小説!

吉永小百合主演映画『ふしぎな岬の物語』原作者としても著名な著者が描く話題映画の原作小説が待望の文庫化。
縄文時代から豊穣な土地として営みが続けられてきた青森八戸に赴任してきた桃子。バツイチ、35歳で恋に臆病になっている。人数あわせで呼ばれた合コンで出会ったのは、何とも風采のあがらない考古学者だった。彼の誘いで遺跡発掘に目覚めた桃子。古代の人々の、豊かで人間愛に満ちた暮らしを知るうちに、背負ってきた様々な呪縛から解き放たれていく。不器用な二人の思いは成就するのか……。縄文と現代、時を隔てながらも進んでゆく2つの感動物語。

ライアの祈り (小学館文庫)はこんな本です

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