鸚鵡楼の惨劇 (小学館文庫)

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著者 : 真梨幸子
  • 小学館 (2015年7月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061611

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鸚鵡楼の惨劇 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 真梨幸子さんは2冊目。何となく壮絶だろうなと覚悟して読む。性的異常者多数登場したが、エロもグロも描写がしつこくなく意外にさらっと読めた。ただ、どんでん返しに無理があった気がする。コウちゃんにミズキか…カタカナって先入観入るよな。それにしても、一番の被害者は駿だよな。

  • 時代を超えて因縁の地…鸚鵡楼とその跡地で起きる殺人事件。
    冒頭のエピソードはどこに繋がるのかと思っていたら、「そうきたか!」というところへと繋がっていた。
    設定など多少違和感を感じるところもあったけれど、女性の陰湿さや愚かさ、くだらないことにこだわる歪んだ執着心や方向性の間違ったプライドなど、女性の嫌な面を描かせたらさすがに上手い。
    もっとも理解しづらかったのは沙保里の精神状態だ。
    いくら過去の男がトラウマになっているからといって、あれほど実の息子を愛せないものだろうか。
    妄想もあそこまでいくともはや病気の域だと思う。
    それとも、沙保里は潜在的に精神的な何かを患っているという設定だったのだろうか。
    読み取れなかったのは読む側であるこちらの責任かもしれないけれど…。
    残念だったのはこれはミスリードだな、と途中で気づいてしまったこと。
    事件の鍵を握る重要な人物が唐突に登場したこと。
    過激な描写が一部にあるので、ある程度年齢がいっていないと読みづらい箇所があること。
    鸚鵡楼という名称のインパクトが強かった。
    物語の展開には直接関係してはいないけれど、鸚鵡の使い方がうまいなと感じた。

  • 非常にサスペンスフルで、サイコミステリーぽい、真梨幸子さんらしいイヤミス。真梨幸子さんの作品の中でも3本の指に入る面白さではないだろうか。

    物語は1962年の西新宿の洋館・鸚鵡楼から始まる。鸚鵡楼で起きた惨殺事件…時代は移ろい、1991年。奇しくも鸚鵡楼の跡地に建つ高級マンションに暮らす、人気エッセイストの蟻塚沙保里…再び、起きる忌まわしい事件…2013年。いよいよ事件の全貌が明らかに…

    終始漂うなんとも言えない不快感と仕掛けられた罠に翻弄され、物語の世界にのめり込んで行く自分に気付く…そして、ラストの意外な真相に驚愕し、真梨幸子さんに畏敬の念を抱く自分が居る。

  • フジコ程ではないにしても、やっぱり読了感の悪さはさすが。登場人物、複雑な背景が少々強引ながらもどんどんつながっていってミスリードもうまく、なるほど!となりながらも、また気持ちの悪ぅい疑問をちょこっと残すもんやからそれがまたうまい。
    鸚鵡楼という場所が呪われているのか、ひとに起因するか。誰も悪くないように思うけど、河上航一とエッセイストは火種の種っぽくて業やなぁと。

  • 2017.3/21〜26。真梨さんの作品はわりと読んできたが、毎度ぶれることのない世界観は素晴らしかった。時代を超えたミステリー。鸚鵡楼というネーミングも良い。

  •  一章「一九六二年 新宿十二社」この物語のはじまりが実に怪しくって、どこかおとぎ話の様な不思議な雰囲気が漂う。現代の2013年5章までストーリーは続く、あの時の少年と少女が大人になって出会ってしまったら・・・驚愕のラストへ・・・最後の最後まで楽しめた。

  • それぞれの時代で起こる惨劇。
    忘れかけた頃に、思わぬところで繋がってくるものだから気が抜けない。さらには、繋がったと思ったところが全く違っていたりも。おもしろいように引っかかってしまった。

  • 評判ほどのイヤミスとは思えなかった。悲劇の連鎖が生む悲しい物語ではあるが、嫌な気分は残らなかった。私自身、他者とは少し琴線が異なるのかも・・・
    あらすじ(背表紙より)
    一九六二年、西新宿。十二社の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」で惨殺事件が発生する。しかし、その記録は闇に葬られた。時は流れて、バブル全盛の一九九一年。鸚鵡楼の跡地に建った高級マンションでセレブライフを送る人気エッセイストの蜂塚沙保里は、強い恐怖にとらわれていた。「私は将来、息子に殺される」―それは、沙保里の人生唯一の汚点とも言える男の呪縛だった。二〇一三年まで半世にわたり、因縁の地で繰り返し起きる忌まわしき事件。その全貌が明らかになる時、驚愕と戦慄に襲われる!!

  • 伏線は全部拾われたみたい。なかなか。

  • 脳漿や臓物をブチまけてるスプラッター小説が可愛らしいマカロンに思えるくらいエゲツない内容なのにこのなんともラグジュアリーで美しい表紙。ストーリーも時系列がバラバラなのに読みやすい整然とした上質なミステリーでキャラ立ちもハンパない。総じて、真梨幸子先生ハンパない。

  • 1962年、鸚鵡楼と呼ばれる洋館で殺人事件が起きる。
    1991年、鸚鵡楼跡地に建つ高級マンションでエッセイスト沙保里は夫と息子と暮らしている。何不自由ないと思われる生活で沙保里が気がかりなことは、息子が別れた恋人に似ていることだ。
    似ているわけがないのに。恋人と別れた後に身籠ったのだから。でも、ぴちゃぴちゃと指を吸う癖や妙に頭の良いところ、そっくりだ。そんなことあり得ない。
    連続幼女強姦犯である男に似ているなんて。

    真梨さんの本を殆ど読んだためか、真梨さんのトラップがわかるようになってしまった。
    何に気をつけて読んでいけばいいのか。
    登場人物が、誰が誰だかわからなくなるトラップ。
    これは誰で、こっちのひとは誰なのか。そういったことをきちんと整理して読めば混乱することはない。

    ということで、犯人がわかってしまった。

    全編、性に関する描写が多めな気はするが、物語の進行上仕方ないと思える範囲だとは思う。
    でも、いくら架空の物語であっても幼女強姦とかは読んでいて気分の良い話題ではない。

    本作では、長い時間をかけて物語が進む。
    1962年から1991年、最終的には2013年まで。
    事件が色々起きるが、それらも整理して読めば混乱しない。

    イヤミスの女王と言われて久しい真梨さんだが、今回も嫌なラストと言えなくもない。
    それでいて、こう終わらなくてもそれはそれで倫理として問題がありそうだし。
    こう終わるところが妥当というところだろう。

    主人公沙保里が、読者にとって余り共感を与える人物でないところも真梨さんらしいかもしれない。
    普通は主人公に寄り添って読み進めるものだが、何だか共感できない、何か好きになれない、そういった人物を主人公に据えるところが皮肉たっぷりな感じがする。

    少し気になることがある。
    後半、事件解明に関わる宮野聖子に河上航一のことを話した人物とは一体誰だったのか。確か明らかになっていないように感じる。

    同じミステリー作家の作品を多く読むと、作家の癖のようなものがわかってしまうところが残念なところだ。
    真梨さんが手口を変えて、そういうことだったかと負けて口惜しがることがまた出来ることを願っている。

  • 相変わらずのイヤミスです。その割に他の作品に比べてあっさりしているのは男性の描写が多いからかな。ただ、男性同士の営みの下りが長くて閉口しました。しかし、それをさっ引いても面白い。いろんな伏線を散らしてあるのだけど、丹念に回収していく。で、最後は最初のエピソードを回収して驚かす終わり方。

  • 読みきれずー。
    楽しくなかった

  • 伏線に次ぐ伏線。
    なのに長い時間かけて読みすぎて伏線回収が困難になってしまいました。
    一気に読むことをお勧めします。
    なかなかこの関係性は…。

  • 【図書館本&読友さんおすすめ】真梨さんということで、どんなイヤミスやろうかと読んだが、不思議とイヤミス感は感じられなかった。逆にしっかり色々伏線があり、どうなるんやろうって思ってたのですが、最後に自然?にピッタと嵌ったので、普通にミステリー小説やなと思いました。ただ男性同士のチョメチョメがあったのは、あれでしたが。でもそれを差し引いても久しぶりに真梨さんの本で再読したいなと思いました。 解説があの大女優の黒木瞳さんなので、それを読むだけでも価値ありの作品です。愛称には気を付けなければ、、、

  • 途中までは面白かった。
    ラストが。。。
    うまくまとまった感があるけど、
    イヤミスな感じはしなかった。

  • 話があちこちするので、結構混乱します。
    残酷な描写もあり、2度読みはどうかな。

  • 途中、随分鸚鵡楼から離れてしまって、題名が鸚鵡楼なのに大丈夫なのか?
    そこに持っていけるのか?と心配になってしまった(笑)
    が、その必要は無かったようだ。
    ちゃんとラストはそれまで放っておかれた伏線を回収してあり、一安心。

    真梨先生の作品は、もっともーっとドロっとイヤさが絡みついてくるところが魅力だが、この作品はそれほど絡みついてはこなかった。
    もっとお母さん友達との関係がドロドロしていたら面白かったかなぁ?とも思う。

    本全体の読み易さと言ったら流石で、物語の中にもすっかり入り込めるし、読み始めたらあっという間にラストまで引き込まれるように読了した。

  • 2016年9冊目は、「フジコ」シリーズ以来の真梨幸子。

    あらすじ:西新宿の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」。1962年そこで惨殺事件が発生する。時は流れ、「鸚鵡楼」は取り壊され、その場所には高級マンションが建てられる。人気エッセイスト、蜂塚沙保里はそこでセレブライフを送っている。そんな彼女は、過去に付き合っていた男の呪縛、思い通りにならない自分の息子、と二つの悩みを抱えていた。そんなある日……。

    西新宿、十二社の地を中心に、各章ごとに、時間を経て、主人公(語り手)が変わってストーリーが展開してゆく。しかも、読み手の不安感や嫌悪感をざわつかせなから。その上で、とてもフェアにミスリードさせ、ヒントを与えつつ、キッチリ伏線を回収していくのはさすが。

    一方で、ネタバレにしたくないので、伏せておくが、犯人と目された人物の顛末、等、いくつかもぅ少し突っ込んで描いて欲しいトコもあった点。さらに、大オチが実にイヤミス的なんだけど、少々、アッサリし過ぎに感じた点。それらが残念。

    トータル的に、自分が感じた裏テーマ(?)は
    初恋、初体験はレモンの味?
    いいえ!
    レモンの皮の味。

  • 久々にくらいたくてイヤミスの女王の作品を手にとってみた。

    散りばめられた伏線もこ気味よく回収されてのラストに唸る。
    各章ごとにメインキャラクターが変わるのでそこは「殺人鬼フジコの衝動」よりイヤ感が和らいでいる感がある。
    小さい悪意から大きな悪意までオンパレードは健在。

    あ、航一の結末は明らかにされてないよなぁ。。。

  • 犯人が最後までわからない。
    面白い結末。
    一気に読んでしまった方がわかりやすい。
    多分4時間くらいで読めちゃいます。

  • 面白かったー!!!

  • 文章上手くなったなあというのが最初に思った感想。新刊が出るたびにどんどん読みやすくなってる。ラストはイヤミスというには弱い印象で、個人的にはもっとガツンときてほしかった。

  • 2015年12月20日読了。
    2015年228冊目。

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鸚鵡楼の惨劇 (小学館文庫)の作品紹介

”イヤミスの女王”の最も危険なサスペンス

1962年、西新宿。十二社の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」で惨殺事件が発生する。しかし、その記録は闇の中に葬られた。
時は流れて、バブル全盛の1991年。鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション「ベルヴェデーレ・パロット」でセレブライフを送る人気エッセイストの蜂塚沙保里は、強い恐怖にとらわれていた。「私は将来、息子に殺される」――それは、沙保里の人生唯一の”汚点”とも言える男の呪縛だった。
そして嵐の夜、セレブママたちが集うチャリティ・バザーの最中に、第二の惨劇が幕を開ける。
2013年まで半世紀にわたり、因縁の地で繰り返し起きる忌まわしき事件。その全貌が明らかになる時、かつてない驚愕と戦慄に襲われる!!
大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』をはじめ、”イヤミスの女王”として女性を中心に熱狂的な支持を受ける著者が放った、最も危険なミステリー。



【編集担当からのおすすめ情報】
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