お江戸ありんす草紙 瓜ふたつ (小学館文庫 な 26-1)

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  • 小学館
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本棚登録 : 59
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061628

感想・レビュー・書評

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  • 別々に育てられた、かたや姫君、かたや吉原の禿の双子の姉妹が周囲に助けられつつ悪党成敗(といっても実働は別人物)!なのだが、実質登場人物紹介みたいな感じも受け、事件の大きさのわりにはフワッとした終わりかただし、なんとなくごちゃごちゃしている。おいちも千代姫も一生懸命ではあるのだが、なぜ自分から窮地に陥りにいくのか理解に苦しむのと、吉原言葉がちょっと過剰でうっとおしい。
    一応次作も読むつもり。

  • ちょっと物足りないけど、楽しくスラスラと読める作品

  • 本屋にあった先行試し読みががっつり半分くらいの分量で後半が気になって購入。

    生き別れの双子が間違えられて~っていう話。
    勝ち気な姉と健気な妹がどっちも可愛い!

    ストーリーは勧善懲悪もので、基本的に登場人物はみんな真っ直ぐでわかりやすい。良い人はすごく良い人だし悪い人はすごく悪い。
    続刊の発売が決まっているようで、一件落着したのに怪しい人物が出てきたところで終わりです。
    キャラクターがみんな可愛いので続きが出たら買っちゃうかも。




    ちょっと残念だなあと思った点をいくつか。
    ストーリーもキャラクターも若者読者向けな感じで軽くて読みやすいのに、言葉遣いや江戸の町の描写が細かく凝っていて時代小説初心者にはちょっと読みづらいんじゃないかなと思った。

    後半では、味方だけど秘密の過去を持つ武士が大活躍で主人公は誰なのー?って思った。たぶん続刊で過去話とか出てくるんだろうけど、名乗るほどの者ではないって言うタイプなのに目立ちすぎじゃないかと。双子にはそれぞれいい感じになりそうな男子がいるのに全く活躍なしでちょっと期待はずれ。それとも横恋慕するだけで脈なしなのかな。

    最後に。帯のあおりが的外れで何だかなあ。
    主人公が誰だかわからないというところにも繋がるんだけど、書店ガールが事件を解決する話だと思って読んだら不満を感じると思う。


    可愛すぎる表紙と本格的な時代小説の内容がアンバランスでどんな読者層向けに書かれたのかよくわからない。要素は魅力的なので次回作に期待する。

著者プロフィール

1974年東京生まれ、女性。1997年青山学院理工学部物理学科を首席で卒業後、某通信会社に入社。現在に至るまでERPシステム開発、グローバルネットワーク設計、CTI/CRMシステムの開発などを手がける。2002年2月、ProjectSEVENの連載をインターネット上でスタート。多くの読者の支持を得て、出版デビュー。その後「WEB探偵 昴」を出版。

「2007年 『Project SEVEN』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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