お江戸ありんす草紙 瓜ふたつ (小学館文庫 な 26-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061628

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  •  引き離されて育った、大名の双子の姫。一人はお姫様として屋敷の中で育ち、もう一人は吉原の廓の中で、禿をして育った。

     武芸が達者な千代と、本が好きなおいち。性格も正反対な二人が、なんの運命の悪戯か、湯屋で入れ替わってしまったから、さあ大変。
     お互いの抱える難題を解決せんと、周りの人々の助けも得ながら、奮闘する様を、時にコミカルに描く。

     あんまり時代小説は読んだ事が無かったのですが、表紙も可愛いし、この頃、江戸時代の面白さが分かって来たので、読んでみました。

     作者はこれまで、現代小説で活躍されて来た作家さんとのこと。専門的になりすぎず、詠みやすかったです。

     おいちはこの1巻ではまだまだ、廓から足抜けした事件の方がメインで、「江戸の本屋ガール」の部分はあんまりない気もするのですが、山東京伝などなど、江戸の戯作者が何人か出てくるのは、古文書好きには面白いかも。他には、恐らく後の近松門左衛門とか。


     勧善懲悪と読みやすさで20代から30代くらいの女性にオススメ。半次とおいちの仲、蔵さんの正体などなど、今後も気になる。

著者プロフィール

1974年東京生まれ、女性。1997年青山学院理工学部物理学科を首席で卒業後、某通信会社に入社。現在に至るまでERPシステム開発、グローバルネットワーク設計、CTI/CRMシステムの開発などを手がける。2002年2月、ProjectSEVENの連載をインターネット上でスタート。多くの読者の支持を得て、出版デビュー。その後「WEB探偵 昴」を出版。

「2007年 『Project SEVEN』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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