鴨川食堂 (小学館文庫)

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著者 : 柏井壽
  • 小学館 (2015年5月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061703

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鴨川食堂 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • TVドラマを毎週楽しみに観ていて、小説も読みたくなった。ドラマは小説をかなり忠実に再現していた。こいしちゃんはドラマの方が小説よりクールな感じかな。

    ー京都 東本願寺近くで、鴨川流と娘のこいしが営む食堂には看板がない。店に辿り着く手掛かりは、料理雑誌『料理春秋』に掲載される<鴨川食堂・鴨川探偵事務所 “食”捜します>の一行広告のみ。縁あって辿り着いた客は、もう一度食べてみたいものに出会えるという。

    自分の中の大切な食にもう一度会いたくて食堂を訪れる人たち。老若男女様々で、学生もいれば時の首相もいる。
    探している食には、必ず人との絆や思い出が寄り添っている。流が見つけてくるのは依頼人に頼まれた「食」だけではなく、それに込められた人の想い。その想いをあらためて知り、流が再現する「食」を口にしたときの依頼人の心の動きに、じんと来るものがあった。
    流が初めて店を訪れるお客さまに出す「おまかせ」料理が、丁寧につくられた季節感に溢れていて、めっぽう美味しそう。食べに行きたくなった。料理の描写、上手だな~。続刊も是非読もうと思う。
    店の看板猫?の「ひるね」も可愛いくて、癒される。

  • べたべたな関西弁は、関西人以外はついていけないかもしれません
    食を探すという親子探偵の話

    会話が中心なので、テンポよく話がすすみます

    依頼を受け食を再現するという流れですが、探す過程は全く描かれません
    読むにはちょっと物足りなさを感じますが、依頼人は納得して帰って行きます

    出てくる食べ物はおいしそう
    ホッとしてホロリとする短編集

  • 京都にある、看板もない縁のあった人だけが訪れることのできる「鴨川食堂」。「もう一度食べたい、思い出の味」を再現する。テンポよく話が進んで読みやすい。出てくる食事がどれも美味しそう。本題の食事より、訪れて最初に食べる「お任せ」料理のほうに私は惹かれるなぁ。こいしと浩さんのこれからも気になる。

  • 料理や食べ物の描写を勉強しようと思って手に取った一冊。作者さんはもともとは京都の案内本などを書いていた方。
    どんな料理でも必ず見つけ出して再現する料理探偵の話。
    探偵役の鴨川流・こいし親子は京都の東本願寺の近くでひっそりと食堂を経営している。一見店とは思えないたたずまいで、知る人ぞ知る店。
    東本願寺のあたりには行ったことがあるので情景を思い浮かべながら読みました。
    京都弁と料理、食器などの知識がちりばめられた連作短編集。

    第一話では、亡くなった奥さん手作りの「鍋焼きうどん」を食べたい男性の話。男性はこの思い出を胸に、別の土地の女生徒の再婚を決める。

    第二話では、昔恋人の男性と一緒に食べた「ビーフシチュー」をもう一度食べたい老女が出てくる。一口程度しか食べておらず、男性とも別れてしまったため、ショックでほぼ記憶が曖昧という状態。

    第三話は「鯖寿司」。
    南国土佐のユズを酢飯に使った鯖寿司。
    依頼人のことはボカされていたけど、たぶん政治家なんだよね。

    第四話に出てくるのは「とんかつ」。夫に思い出の味を食べさせてやりたいと、妻が訪ねてくる。
    しかし最後に、鴨川は依頼人の夫がすでに亡くなっていることをみぬく。

    第五話は「ナポリタン」。
    これがいっちばん美味しそうだった。
    依頼人の子供の頃の記憶から再現された、タマゴが入ってて鉄板で作る名古屋のナポリタン。食べたい。
    ナポリタンには、依頼人の祖父から依頼人への「一人前の大人」としての敬意と愛情が込められていた。

  • 第一話 鍋焼きうどん――番おいしかったものにもう一度出会うのは難しい。
    窪山秀治は数年前に妻を亡くし、定年後に新たな伴侶と巡り会った。
    彼女は秀治の大好物だけうまく作れないという。
    第二話 ビーフシチュー――プロポーズされたレストランが思い出せない!?
    師走に入ると、京の都もせわしない。
    二人の老婦人が、55年の食を求めて看板もない食堂に入っていった。
    第三話 鯖寿司――おいしさに勝るのは、思い出というスパイス。
    総理大臣である岩倉友海が探しているのは、50年も前食べさせてもらったおやつがわりの品だった。
    第四話 とんかつ――“おいしい”の一言を、忘れる料理人はいない。
    大分でピアノ教師をしている広瀬須也子の元夫は、京都でとんかつ屋を開いていたが、余命三ヶ月だという。
    第五話 ナポリタン――おいしいものを食べると、泣けてくる。
    浜松に住む女子大生・美月明日香が探しているのは、祖父が旅行先で食べさせてくれた黄色いスパゲティだった。
    第六話 肉じゃが――男のソウルフードは、おふくろの味。
    六本木ヒルズ在住の実業家・伊達久彦は、亡き母が作ってくれた肉じゃがを食べてみたいという。

  • 京都の東本願寺近くにある「鴨川食堂」は、父娘2人で切り盛りしている小さな食堂。
    ただ、店の前に看板はなく、たどり着くには雑誌『料理春秋』に掲載されている「鴨川食堂・鴨川探偵事務所―“食”捜します」の広告だけ。

    運よく広告を見つけてお店にたどりついた依頼者は、こんな広告じゃ探し出せないと言いますが、縁があればたどり着けると店主は言ってのけます。

    過去に食べた、忘れられない味を探すという難題にとりくむ父娘のやりとりも面白いし、探し出された思い出の味を食べた後、依頼者が新たな一歩を踏み出していくところに、おもわずホロリとします。

    そして、なんといっても依頼者が食べるお昼の定食がおいしそうでたまりません。

    近所にこんなお店があれば日参するのに…。

    図書館スタッフ(学園前):めて

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2410004734

  • 図書館で。
    私みたいな関東人からすると看板もなし、宣伝もなし、常連を大事にする知る人ぞ知る京都でも滅多にない小料理屋、というだけでうわぁ、まさに京都って設定だなぁなんて思うわけです。いや、京都の何を知っているとかそういうわけでは無いんですが。うん、でもなんかこう、いちげんさんお断り、みたいな雰囲気が…京都っぽいなぁと。その、良い言い方をすれば縁がある、だけど悪く言えば人を選んでる、みたいな感じが。

    そして、娘さんがお客さんの話きく必要あるのかなぁ?女性のお客さんだとなんだか冷たい態度だし、物凄いファザコンな感じだし、30過ぎて父の再婚に反対とか…なんかやけに子供っぽい子だなぁと思いました。しかも話を聞くだけで後の調査も再現調理も全部お父さんがやってるなら彼女が一人で話を聞くよりも二人で聞いた方が良いような?

    料理名は美味しそうですがあまり食べる人が美味しそうに食べてない感じがする(いや、美味しいとは言って食べてますが)。だからおお、食べたいなぁって感じにイマイチならなかった気がします。
    個人的にはお任せ料理で天ぷらとフライとかが一緒に出てくるって同じ油で揚げたのかなぁなんて変な所が気になりました。それとも虫やしない、って最初に作ってあるから早く出せるのかしら?穴子飯とかも炊き込みじゃ無くて混ぜご飯なのかなぁ…とかちょっと考えちゃいました。
    まあこの娘さんにあまり好感を感じなかったので次は…まあいいかな…

  • 【あらすじ】
    京都発! 思い出の「味」、捜します。

    第一話 鍋焼きうどん―― 一番おいしかったものにもう一度出会うのは難しい。
    窪山秀治は数年前に妻を亡くし、定年後に新たな伴侶と巡り会った。彼女は秀治の大好物だけうまく作れないという。
    第二話 ビーフシチュー――プロポーズされたレストランが思い出せない!?
    師走に入ると、京の都もせわしない。二人の老婦人が、55年の食を求めて看板もない食堂に入っていった。
    第三話 鯖寿司――おいしさに勝るのは、思い出というスパイス。
    総理大臣である岩倉友海が探しているのは、50年も前食べさせてもらったおやつがわりの品だった。
    第四話 とんかつ――“おいしい”の一言を、忘れる料理人はいない。
    大分でピアノ教師をしている広瀬須也子の元夫は、京都でとんかつ屋を開いていたが、余命三ヶ月だという。
    第五話 ナポリタン――おいしいものを食べると、泣けてくる。
    浜松に住む女子大生・美月明日香が探しているのは、祖父が旅行先で食べさせてくれた黄色いスパゲティだった。
    第六話 肉じゃが――男のソウルフードは、おふくろの味。
    六本木ヒルズ在住の実業家・伊達久彦は、亡き母が作ってくれた肉じゃがを食べてみたいという。

    【感想】

  • NHKのドラマを放送時は毎回楽しみにしていた作品です。原作も面白かったです。思い出の食を探すという鴨川食堂へ持ち込まれるエピソードは、解決はあっさりしていますが、切なくなります。思い出の食より、鴨川食堂で初めに出されるおまかせが毎回美味しそうで、料理はこちらの方が楽しみでした。ドラマを見ていたので、主要キャストはその方々で動きますし、とんかつとか、覚えているエピソードもありました。京都弁も柔らかくていいです。京都、また行きたいな。シリーズの続きも楽しみです。

  • 料理雑誌「料理春秋」に掲載される〈鴨川食堂・鴨川探偵事務所―食捜します〉の一行広告。食を捜すってどういうこと?と思いつつ、短編なので、飽きずに読める。人生の岐路にたつ人の背中をやさしくおす料理人の父と探偵の娘。「鍋焼きうどん」「ビーフシチュー」「鯖寿司」「とんかつ」「ナポリタン」「肉じゃが」の6篇。

  • 京都鴨川近くの鴨川食堂。
    雑誌に一行広告しか出していないが、たどり着いたお客の思い出の味を探して再現してくれる。

    父:鴨川流(ながれ)
    娘:こいし

    母は亡くなっている。


    鍋焼きうどん
    ビーフシチュー
    鯖寿司
    とんかつ
    ナポリタン
    肉じゃが


    思い出の味なので、あいまいだったり、記憶違いだったりもすると思うが、推理して料理によって、問題を解決する。

    お題は、お気持ち分だけの振込制。

  • 鴨川食堂は、メニューも値段表もなく、看板も出さずに父親と娘の二人だけで営業している食堂。それでも固定客はついているし、ある雑誌に一行だけ出している広告を手掛かりに探してくるお客もいます。
    彼らの目的は、「想いでの食事」を再現してもらうこと。

    よくある日常の謎シリーズ化と思ったけど、それらと比べると物足りなさを感じます。
    娘が依頼人から話を聞き取り、父親が2週間かけて調べ、再現するのですが調べている間の話は一切なし。
    もちろん、ここに行って、こういう事を調べて・・・というエピソードは存在していますが、それは探偵役の父親が語るだけなので、上っ面だけの感じがします。
    それなりに面白いんだけど、なんか薄味、って感じなんだよね。

  • 読みやすくて美味しそう。

  • 読み易いので暇つぶしにはもってこいですが、思い出食堂?のコンセプト自体は新しくなく、似たような漫画もあるし、京都を舞台にしているものの、京都じゃなくてもどこでも良いような話ばかりでした。食べ物小説として一番気に入らなかったのは、寿司屋の大将がタバコを吸うという設定ですね。タバコ臭い手で握ったお寿司は食べたくありません。

  • 始めは関西弁の文体に違和感があったが、慣れてくると独特の表現に妙に引き込まれていった。ひるねやこいしなどひらがなの言葉がとても印象に残る。

  • 2017.1.20読了 8冊目

  • 関西人には、もってこいの口調である。
    東本願寺をお東さん。
    2階立ての家もしもた屋で、、、と、描かれている。

    6話からなる話であり、元刑事と、娘が食堂で、食にまつわる話から、思い出の味を再現するのである。

    どれもこれも、器に凝ったり、晴海バカラ、輪島塗の弁当箱、、、それに、ワインの銘柄など、、、食に詳しい話が、出てきて、それだけでも楽しめる。
    しかし、2話の『ビーフシチュー』の最後にクリスマスローズを仏壇に飾る話をしているが、クリスマスローズは、名前のように師走には咲かない。
    花に見えるところは、ガクである。別名節分花と、聞いたことあがあり、1月末~2月ごろに開花するのである。

    しかし、もう一度味わってみたいと思う味の再現に、人それぞれの思いや、初恋、そして、病で亡くなった人への哀愁、継子で疎外視されていたのが、実は反対に愛されていたことに気付かされる話など、、、、、読んでいて、ほっこりしてしまった。

  • 偶然 TVドラマを観て興味を持ち、読んだ一冊。

    もう登場人物は、ドラマに出演の俳優さん方でしか
    イメージ出来ないぐらい違和感なく、ハマってる。

    それにしても「おまかせ」が、凄く美味しそう……。

  • 食にまつわる思い出味を「食の探偵」 鴨川親子が探して依頼人に味の再現をして提供する。

    味の依頼は50年前デートで食べた(ビーフシチュー)や
    別れた元ご主人がかつ丼屋をやっていた時の(かつ)など
    その時の人間関係や思いを味に絡めて提供する。

    1つ1つは短編でとても読みやすい。
    しかし
    「今度の依頼は難しい・・・」と毎回言っているものの、捜索の行程は殆どなく、すぐに食事提供。
    元警察官の主人公だが、腕が良すぎますよ。

    あまりにも簡単に話が進むので、感情移入までには至りませんでした。

    でも
    読みやすいタッチの文章なので、本にあまりなじみのない人の入り口にはよいかも。

  • 話題作、ということで読んではみたのだが、あまり面白くはなかった。料理をメインに据えた小説のわりに、料理がまったく美味しそうじゃないのが最大の難点か。実際のところ、かなり難しいんだよね、料理を美味しそうに書くのって。

    ストーリーも、なんとか小説の体をなしているのは二つの肉じゃが鍋の謎解きを通して描かれる母親の情愛が素晴しい「肉じゃが」くらいで、あとは謎解きにちょっと無理があったり、山谷のない単調なストーリーだったり。基本的にはかなりの京都ご当地小説贔屓なのだが、これは今一だった。

  • 物語がいきなり始まり、何の話かと思ったら、食を探す人の話でした。

    人生が語られて食べ物にたどり着く本が多い中、この展開は新しい。

  • ドラマでやっていたらしいと聞いて手にしてみたもののとにかく関西弁(京都弁だけど)で書かれた本が苦手だった私。読みにくくて読みにくくて最後までたどりつくのが大変でした…

    内容としてはそんなに簡単に料理を探せちゃう?って感じ。

    美味しそうな料理の数々を読んでいて京都に行って好きなだけ美味しいもの食べたい!って気分にはなりましたけどね。

  • TVドラマで見ていたので、スンナリと入れた。ホッコリして心温まった。私の思い出の味は、ハレの日に作ってもらった、太巻きとお好み焼き。味まで同じとはならないが、どちらのメニューも食べると少しウルッと来る。

  • まずまず、不味いでは無い。

  • こころに沁みる物語
    次も読みます。

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鴨川食堂 (小学館文庫)の作品紹介

京都発! 思い出の「味」、捜します。

第一話 鍋焼きうどん――番おいしかったものにもう一度出会うのは難しい。
窪山秀治は数年前に妻を亡くし、定年後に新たな伴侶と巡り会った。彼女は秀治の大好物だけうまく作れないという。
第二話 ビーフシチュー――プロポーズされたレストランが思い出せない!?
師走に入ると、京の都もせわしない。二人の老婦人が、55年の食を求めて看板もない食堂に入っていった。
第三話 鯖寿司――おいしさに勝るのは、思い出というスパイス。
総理大臣である岩倉友海が探しているのは、50年も前食べさせてもらったおやつがわりの品だった。
第四話 とんかつ――“おいしい”の一言を、忘れる料理人はいない。
大分でピアノ教師をしている広瀬須也子の元夫は、京都でとんかつ屋を開いていたが、余命三ヶ月だという。
第五話 ナポリタン――おいしいものを食べると、泣けてくる。
浜松に住む女子大生・美月明日香が探しているのは、祖父が旅行先で食べさせてくれた黄色いスパゲティだった。
第六話 肉じゃが――男のソウルフードは、おふくろの味。
六本木ヒルズ在住の実業家・伊達久彦は、亡き母が作ってくれた肉じゃがを食べてみたいという。




【編集担当からのおすすめ情報】
柏井壽氏は、数々のTV番組や雑誌の京都特集を監修し、京都ガイドやエッセイの著作は、どれもベストセラーとなっています。本作は、誰もが必ず持っている食の思い出を、京都という「おもてなし」の街の空気に乗せた、涙なしでは読めない温かな物語です。読んだあと、家族の食卓、父の背中、母の手料理を必ず思い出すはずです。
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