逆説の日本史 18 幕末年代史編1 (1) (小学館文庫 い 1-32)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094061864

感想・レビュー・書評

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  • この巻では、ペリー来航を中心とする日米交渉史が解説されています。

    著者は、「ペリーは突然やってきた」という一般的な歴史認識が誤りであると指摘し、ペリー来航前後の幕府の対外制作の愚劣さを厳しく批判しています。現代の日本が置かれた国際状況に絡めて説明がなされるなど、著者らしい脱線もありますが、はじめて知ったことも多く、興味深く読みました。

  • 本作の中に、ペリーが突然来たわけではないのに、日本人のほとんどが突然来たと思っている、という作者の見解が書かれている。
    作者の指摘通り、自分もそう思っていたので、勉強になった。こういう気づきがこの本を読む醍醐味だと思う。
    ただ、毎巻思うのが作者の主張が強いこと、なんでも言霊に結びつけようとすることに、少し辟易する。
    例えばあとがきに原発事故が日本らしい言霊文化の結果、と書かれているが、世界中の原発も安全対策が不完全なまま、運転されており、日本特有のものではないと思ったり。
    幕末の外国への対策が後手に回るのも、儒教文化以前の集団心理の結果だと思えたり。
    主張が強い分、反論したくなる点が多い。

  • 全編にわたり、「ペリーは突然やってきたわけじゃないよ!」と言い続けられていた。
    「コトダマ」思想は自分の中にも根付いているように思うし、昔の人も大半はそうだったんだろうなぁと思うところ。

    前の巻までの内容をだいぶ忘れているので再読しようと思う。

著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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