ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫)

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制作 : Henry David Thoreau  今泉 吉晴 
  • 小学館 (2016年8月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094062946

ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ○この本を一言で表すと?
     森での生活を楽しんだ人の日記を再編集した本


    ○この本を読んで興味深かった点・考えたこと
    ・岩波文庫版と小学館文庫版を書店で見比べてみて、注釈が末尾にまとめられている岩波文庫版より都度注釈がページの下部に書かれている小学館文庫版の方が読み易そうだと思って小学館文庫版を選びました。注釈の都度巻末を参照する必要がなかったのは良かったですが、注釈が多過ぎて目が本文と注釈を行き来して結局読むのに時間がかかるなと思いました。巻末と呼んでいるページを行き来するよりはましだったかもしれませんが。

    ・小学館版は本文に出てくる内容についてのソローの落書きや、出典が全く別の詳細な挿絵、現在のウォールデンの写真などが所々に出てきて、雰囲気が楽しめてよかったです。

    ・なぜか自分の中でルソーとソローを混同していて、社会契約論や一般意思の話がなかなか出てこないなと期待しながら途中まで読んでしまっていました。気付いてから、有名な「悪の葉っぱに斧を向ける者は千人いても、根っこに斧を向ける者は一人しかいない。」という言葉がいつ出てくるかなと楽しみにしていましたが、大して重要でないような文脈でサラッと出てきて驚きました。アダム・スミスの「神の見えざる手」が国富論でさらっと出てくるのに非常に有名なように、取り上げやすい文句だからでしょうか。

    ・「森の生活」であって、「森でサバイバル」ではないので、割と街と行き来していたり、いろいろ街で購入したりしていて、意外と村の近くで修行していた古代インドの修行僧みたいで妙に無理をしていない実現可能性を感じました。ソローの考えに賛同する身近な友人とやり取りが街にいたり、近くの農民や業者とやりとりしたり、厭世観から孤独を好むという訳でもなく、自分なりの世間との距離感を楽しんでいる様子も無理なく過ごしていると感じました。

    ・元々の素養、知識を持った者の視点であったり、ゼロベースで見る視点であったり、様々な観察が素朴に書かれていて、あるものを見てあることに気付く記述の中でも「そういう意見を導き出すのか」と感心させられるところが随所にありました。

    ・孔子や孟子などの東洋思想、ギリシャ神話やギリシャ哲学なども含めて、様々な分野の引用がところどころにあって、広範な分野に興味を持って自分なりに咀嚼して解釈している様子が感じ取れました。


    ○つっこみどころ
    ・二年余りの生活を一年にまとめることが、読み手に分かりやすくするための工夫だったと本文でも注釈でも書かれていましたが、その割にはあまり季節の移り変わりが重要な要素とも捉えられず、普通に二年余りで書けばよかったのにと思いました。季節で区切った方が著者にとってまとめやすく、書きやすかったのかなとは思いました。

    ・「汽車を利用するより自分で歩いたほうが経済的である。なぜなら、汽車賃を稼ぐために働く時間の内で目的地に着くからである」というような内容を書いた次の章で、「汽車で移動するから行き来が楽だ」という内容が書かれていて、章ごとの主張が食い違い過ぎて笑いました。日記を、書いた順番ではなく内容に振り分けているので、その時々で思ったことを連ねるとこうなるのかな、とも思いましたが。

    ・単調な記述が続くだけであったり、興味の湧かないところは単調に感じられたり、読み通すという目的の為だけに読んでいる時も度々ありました。
    (下巻のレビューと同じ)

  • 一度読むべき一冊!!!
    ともいえる名著だと思いました。
    仕事はしなければ生活ができないと思い込んでいた
    本当に必要なもの以上のことを求め、生きていくことに必死だった
    目から鱗の一冊
    生きるために必要最小限のことだけで生きていけば
    世界から争いごとはなくなるのではないのかと思う

    恐れを抱かせる神への信仰
    特に信仰している神はないが、聖書(小説)を読んだときの違和感に合致した。

  • ヘンリー・デービッド・ソローの不朽の名著。
    労働の意義を否定し、自然中心の生活に徹した彼は、経済至上主義、物質至上主義の社会の闇を予測していたように思える。アンチ資本主義、アンチブラック企業な人にもオススメ。珠玉の金言の数々。

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ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫)の作品紹介

わかりやすく、見やすく蘇った『森の生活』

「人は1週間に1日働けば生きていけます」。ヘンリー・D・ソローは、1800年代半ば、ウォールデンの森の家で自然と共に2年2か月間過ごし、自然や人間への洞察に満ちた日記を記し、本書を編みました。邦訳のうち、小学館発行の動物学者・今泉吉晴氏の訳書は、山小屋歴30年という氏の自然の側からの視点で、読みやすく瑞々しい文章に結実。文庫ではさらに注釈を加え、豊富な写真と地図とでソローの足跡を辿れます。産業化が進み始めた時代、どのようにソローが自然の中を歩き、思索を深めたのか。今も私たちに、「どう生きるか」を示唆してくれます。

【編集担当からのおすすめ情報】
動物学者にして、山小屋歴30年という生粋の「自然の人」である今泉吉晴氏による翻訳とソローの歩いたウォールデンの地図、ソロー直筆のイラスト、ソローの愛した自然の写真など、わかりやすく多面的にソローの考えを伝えてくれる、現代の若い人にぜひ読んでほしい1冊です。

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