脱・限界集落株式会社 (小学館文庫)

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著者 : 黒野伸一
  • 小学館 (2016年11月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063516

脱・限界集落株式会社 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 前作は日本の農政の歴史なんてのにも踏み込む話でしたが、今回は地方行政、ハコモノ行政なんてものに踏み込む。
    過疎が進んでいる地方都市、近くには前作の舞台となった止村も。
    そんなところに大型ショッピングセンターが出来て、たくさんのお客さんが集まる。
    地元の商店街は閑古鳥が鳴いてるが、ひっそりとお年寄りの居場所はとなるカフェが。
    そこを舞台に都会出身の若者たちが地元の方々とのコミュニケーションを通じ、自分自身の価値や残すべきものなどにも気付いていく。
    もちろん主人公の多岐川優は登場するが、今回は奥さんの方がメイン。
    素敵なエンディングでした。

  • 優しさと厳しさを兼ね備えた地元住民の芯の通った生き方がかっこいい。
    最高に興奮した。

  • 冒頭が前作の続きではないため、前作の内容を思い出すのは最後の方になってからだった。
    続編が読みたい。

  • やっと文庫版が出てる!
    本屋で見つけたときの喜びったら。
    前作を読んだあと、これ絶対に続編書いてほしいなぁと思ってからようやくです。
    そしてなぜ本作が【続】でなく【脱】なのか、
    読んでみてなるほど!でした。
    すべてを利便化、最先端にすることが
    地域活性化になるとは限らない。
    古き良きはきれいすぎな言い方かもしれないけど、今あるものの価値をどう活かすか。
    新しいものが古いものより価値あるものなのか。
    新旧の共存共栄はできないのか。
    いろんな視点からとても考えさせられました。
    これ、シリーズ化してほしい…
    少子高齢化の日本でだからこそ
    続きという日本の未来が気になる。

  • 20170219


    前作も面白かったが、今回は最初はスロースターターな感じがしたが、読み進めるうちに面白くなってどんどん読み進められた。

    商店街vs大型ショッピングモールをテーマに、商店街の生き残る道しるべが示されているように思えた。

    コミュニティカフェは本当にいいもんだなぁと感じた。

  • 前作を読んだのは、4年前。
    登場人物の名前も、すでにうろ覚え。しかし、前作を忘れても、あるいは読んでいなくとも、十分楽しめる本作。
    何故なら、「続」ではなく、「脱」だから。
    今回は、「ハゲタカが跋扈する資本主義」対「地域密着型資本主義」の戦いと、わかりやすい構図。
    結末は予想できるとはいえ、次々と難題が襲いかかる展開に、主人公たちとともにハラハラドキドキ。
    地方活性化を推進しようとしている政府の面々にも、読んでもらいたい地域活性エンターテイメント。

  • 【作品紹介】
    限界集落と言われ、過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難だった止村は、東京からきた多岐川優の活躍で、なんとか窮地を脱した。あれから四年。麓にはショッピングモールができるなど、止村は活況が続いている。そこへ麓の町の駅前開発計画がもちあがり、世論は二分される。その争いは多岐川家の夫婦間にもおよび、美穂は家を飛び出し、住民投票での劣勢が予想される側である駅前商店街保存に奮闘する。現状維持か、都市開発なのか。日本のそこかしこで直面している問題に切り込む地域活性エンタテインメント、待望の続編。

    【感想】
    限界集落株式会社の続編。
    前作とは少し志向が違い、こちらも非常に面白い作品でした。
    地方のMALLの盛衰、近隣商店街の再生など、小説上の話ではあるが、結局は人間の気持で大きく変わるものだと実感させられる作品でした。

  • 前作は限界集落そのものに視点が向けられていたが、
    本作では商店街対ショッピングモールという構図で
    やや身近なテーマにシフト。

    前作で定着した(元)限界集落のブランドを活かして
    建設されたショッピングモールなので、
    前作の登場人物も引き続き登場。

    他の登場人物から前作主人公に向けられる
    「こいつなら何とかしてくれる」的な安心感(笑)
    この人が動き出してからは
    作中でのハラハラ感が薄まってしまう。

    昔からある建物、通りを活かして
    町の発展、維持を目指すのか、
    大型の箱モノ事業で人の流入、収益ありきを目指すのか。

    何が正しい、とかはわからないけれど、
    どちらの事業を進めるにしても
    「そこに住む人にとって嬉しい事業」
    という視点を持つほうが良いことだし健全だなーと
    この本を読むと思わさせられた。

  • 黒野伸一『脱・限界集落株式会社』小学館文庫。『限界集落株式会社』の続編。今回はショッピングモールを展開する巨大資本に地元商店街が立ち向かうという物語。

    前作に比べれば、面白味と爽快感に欠けるというのが正直な感想。読み始める前の期待の高さ故なのかも知れないが…

  • 前編からの続編だったと知らずに読み始めてしまいましたが、前編を読まなくても楽しめる内容になっています。ちょっと田舎の地域密着型社会の人と人が肌で触れ合える関係も素敵だなあと思われてくれる。都会のショッピングモールを否定せずに、共存を図ろうとしている構図がいいですね。

  • 以前読んだ限界集落株式会社の続編。止村の麓の町に大型資本のショッピングモールが進出し、シャッター通りとなっていた駅前商店街の再開発計画が浮上するなかで現状維持か都市開発かで意見が二分化していく。
    日本の地方部で実際に起こっていそうな問題が題材になっていて、興味深い内容だった。「悪役」としての開発推進側の人物が本当にいそうだなという描写になっていて面白かった。

  • 都会と地方。巨大資本のショッピングモールと駅前の小さな商店街。舞台を止村から麓の町の幕悦へ。多岐川優のアイデアも冴えるし、最後はスッとしました。

    一時期、地方活性化のために、どこにも似たようなショッピングモールが出来ていました。単に、ハコをこしらえて、その中にごった煮の様に色々なものを詰め込む。ひとの気持ちが籠っていないものは、巨大な利権と共にいずれは引いていく。
    東京も余裕がなくなれば、地方交付金の問題も似たようなものだと思う。

    全てを解決する銀の弾丸は存在しない。それでも、全てはできなくても何かはできると思える読後感。

    多岐川の「自分のライフスタイルにこだわるのは、平和なときだけにしろ。今は有事だ。武器を取って戦え」がよかった。

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