太田和彦の居酒屋歳時記 (上) (小学館文庫 お 3-5)

著者 : 太田和彦

• 小学館 (2016年11月8日発売)

感想・レビュー・書評

[dysm3636さんの感想 · 2017年5月8日]

居酒屋の達人が8年にわたり各地を巡った軌跡の記録。「ビックコミック」誌で２００８年４月から２０１６年７月まで連載されたコラムに加筆修正したもの。上巻の後半で書かれている東日本大震災にあたり東北の居酒屋はどう動いたのか、又他の地域の居酒屋はどう東北の居酒屋や酒蔵を応援したのか。

[ことぶきジローさんの感想 · 2016年11月27日]

8年間に亘り『ビッグコミック』に連載されたコラム『太田和彦のイケイケ居酒屋』を加筆修正・文庫化。8年間に亘る200本のコラムは上下巻のボリューム。北は北海道、南は沖縄まで、味わい深い居酒屋の名店、珍しい居酒屋料理から数々の銘酒とその土地、土地の風土まで紹介されている。今は飲まない自分にも十二分に面白い。

しかし、様々な居酒屋ルポのエッセイやテレビ番組に登場する名店も多く、店名を伏せてでも良いから、もう少しディープな居酒屋が紹介されていたら、もっと面白いかなと思った。雑誌連載コラムという性格上、店名を伏せるとリアリティが無くなるかな。

連載中に東日本大震災があったこともあり、『がんばれ東北』というタイトルで被災した居酒屋の安否も紹介されているのが何とも嬉しい。

上巻・下巻ともに、同じ感想を掲載。

著者プロフィール

1946 年長野県生まれ。グラフィックデザイナー。居酒屋探訪の第一人者。近著に『75 歳、油揚げがある』（亜紀書房）『日本居酒屋遺産 東日本編』( トゥーヴァージンズ) など。戦後の映画・歌謡曲の造詣も深い。「ぶらり旅 新・居酒屋百選」BS11で放映中。

「2023年 『映画、幸福への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」