鴨川食堂おまかせ (小学館文庫 か 38-4)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063905

作品紹介・あらすじ

京都発! 旨さも温もりも大増量!

思い出の「味」、探します。
迷い人に優しい食堂は、今日も元気に営業中!
京都発ベストセラー! シリーズ最新刊!
第一話 味噌汁………………………………帰りたいのに帰れない
第二話 おにぎり……………………………果たされなかった約束
第三話 豚のしょうが焼き……………夫婦は仲良ぅせんとあかん
第四話 冷やし中華……………………夏休みとお祖母ちゃんの家
第五話 から揚げ………………………負け犬青年と消えた料理人
第六話 マカロニグラタン………すがるのは過去の思い出ばかり
板前の父と探偵の娘、トラ猫の“ひるね”がお迎えします!



【編集担当からのおすすめ情報】
連続ドラマ化もされた美味しいミステリー、シリーズ第四弾!
京都のカリスマ案内人が贈る、寂しさも辛さも吹き飛ばすハートフルストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • 鴨川食堂続編がこんなに刊行されてると知らずひさしぶりに続編を手にしたけどやっぱり面白い…こんなにお腹空く話あるかな。流さんのご飯が食べたすぎて…日本酒もいっちゃいたい。内容もほっこりするものから少しピリ辛なものもあって終始面白く読んだ。

  • シリーズ第四作。安定の面白さ。文字が大きいから、あっという間に読み終えちゃう。

  • 職を探すという探偵の娘と再現可能な腕を持つ、元警官の父。そこにやってくる様々な人生を持つ人々。

    何遍読んでも、毎回喉がなるような美味しそうな料理の描写は必読!

  • 「気持ちに見合った額」って一体いくらくらいなんだろー。
    出張費もかかるしなぁ。
    相場が知りたい。
    食の調査なしでのおまかせはいくらなんだろー。

    [図書館・初読・9月8日読了]

  • (2017/6/11読了)
    流が再現するのに、こいしがなぜ客の話を聞くのかと、文句をつけながらも、シリーズを全て読んでいるので、やっぱり新しいのがでたら読んでしまう。
    取材旅行にこいしが行ってるのもあり、そして探さなくて流が再び探しに出るのもあり、少し私のような不満点が作者に伝わった様子。
    前作では、こいしの恋愛にも話が及んでいたけど、進展なし。これはまだまだシリーズは続きそう。
    謎ときも楽しいけど、各話、依頼のすぐあとに結果があることは、リズムが早く読みやすい。
    美味しそうなお料理も楽しみのひとつ。

    (内容)
    思い出の「食」を捜していただけなかったら、私はずっと過去ばかりを追いかけてしまっていたと思います―。京都東本願寺近くの鴨川食堂には、今日も人生の迷い人が訪れる。司法試験合格を目指して上京する日の朝に飲んだ味噌汁、大事な約束と一緒に贈られたおにぎり、道ならぬ恋の思い出となった豚のしょうが焼き、酸っぱくないお祖母ちゃんちの冷やし中華、弱小野球チームに食堂のおっちゃんが振る舞ってくれたから揚げ、幼い息子と最後に食べたマカロニグラタン。板前の父と探偵の娘がお迎えする、看板のない食堂にようこそ。美味しいミステリー第四弾!

    (目次)
    第一話 味噌汁…帰りたいのに帰れない
    第二話 おにぎり…果たされなかった約束
    第三話 豚のしょうが焼き…夫婦は仲良ぅせんとあかん
    第四話 冷やし中華…夏休みとお母ちゃんの家
    第五話 から揚げ…負け犬青年と消えた料理人
    第六話 マカロニグラタン…すがるのは過去の思い出ばかり

  • お父ちゃんと娘が思い出の食を再現する、「鴨川食堂」第4弾。
    今回も、何ということは無いお馴染のメニューが並ぶが、お客さんもいろいろ、そして、料理人の人生にもいろいろあるのだと思った。
    相変わらず親子の仲の良さが微笑ましい。
    初来店時に出される「おまかせ」料理が美味しそうすぎて、悶絶。
    探し出された料理は、明日へ踏み出す背中を押す。

    第一話『味噌汁』
    父の悲しい体験から、弁護士を目指すようになった青年。
    なかなか司法試験に受からず、故郷にも帰り難く、しかし望郷の思いも募る。
    故郷を旅立った日の朝を、味噌汁とともに思い出す。

    第二話『おにぎり』
    約束のおにぎり。
    4年待ちました。
    とても哀しいが、しみじみと良かった。

    第三話『豚のしょうが焼き』
    このお客は、しょうがない豚野郎ですね!
    おっと失礼!
    すぐに怒りが態度に出てお父ちゃんに叱られる直情型のこいし、「忘れたふり」が武器の老練なおとうちゃん。
    読者はニヤリとする。

    第四話『冷やし中華』
    このお客もちょっといけすかなかった。
    久々登場の妙さんと火花を散らす。
    高齢の父親が食べたがっている冷やし中華に、複雑な過去の思い出。
    記憶の底に眠る意匠。

    第五話『から揚げ』
    仕事に行き詰って懐かしむ、青春の日のから揚げ。
    これは、食の謎が解けてからが山場だった。
    何を食べさせるか以上に大切なのは、どういう気持ちで食べさせるか。

    第六話『マカロニグラタン』
    身から出たさびで息子と会えなくなる。
    マカロニグラタンは二人の共通の思い出になったのだろうか。

  • 4巻目。いやあ、とりあえずのランチを食べてみたいものだ。でも、1万は出せんなあ~
    鴨川親子が忽那汐里と萩原健一にしか思えなくて、困ったものだ。元々のイメージは違ったのに・・・

  • 美味しそうなご飯ばかり。
    ドラマを見たせいか、イメージしやすかった。
    思い出の食を探しだすことで、その人の人生の一歩を踏み出す後押しをしてくれる。
    中には、謝った一歩を踏み出そうとしているのをただしてくれる。
    シリーズの回を重ねても、ほっこりあたたかくしてくれます。

  • 探してほしい料理、私だったら何だろうなぁと思いながら4作目も読む。ぱっと思い浮かばない私は幸せということなのかな。

    それにしても、調査・料理代はお気持ちにあう金額でって…
    私的にいちばん困ること。どのくらい振り込んでいるのだろうと野暮なことが毎回気になる(笑)

  • シリーズ4作目です。

    様々な今を生きるお客さんが探し求める、
    遠ぃ記憶にある大切な思い出の「食」を、
    元刑事の料理人の父・流と娘のこいしが、
    本人も忘れていた思い出と共に捜し出し、
    その思い出とともに食べさせてくれる、
    鴨川食堂と鴨川探偵事務所のお話です。

    作品の体も、所謂、探偵小説にある、
    依頼編と解決編の2つから構成され、
    お約束のパターンも、そのまんまで、
    それでも、状況がいろいろなので、
    各話、新しく読むことができます。

    本シリーズの作風、構成を、
    お約束と思ぅか、ワンパターンと思ぅか、
    それによって、評価も変わるでそぅが、
    ボクは、お約束と思って、安心できます。
    とは言え、やはり、4作目ともなると、
    そのお約束が崩れなぃ程度に、
    何かしらのプチ変化も欲しぃところも…。

    そんな中、既作品と比べると、
    解決編の中で、父親の流の感情や想いが、
    若干ながらも、前に出ている話もあった。
    ただ、第3話の、気を利かせた部分は、
    作品的には、うっすらと違和感も…??
    すごく微妙なところ、なんですけどね。

    でも、全体としては、変わらずいぃ感じ。

  • 一話一話、ほろり涙。

  • 今回も難儀な相談ばかりだったなぁ。もう会えない人との思い出は切ない。でも前を向いて歩くきっかけになったのならよかった。

  • 毎回、依頼人が鴨川食堂を探して訪れ、
    食事をして依頼人の食とその食に対する思いの
    説明を聞き、後日板前の流がその食を
    再現して依頼人にお出しする・・・
    このマンネリなストーリー展開は
    正直嫌いじゃないですwww。今回の作品は
    「おにぎり」に込められた思いと依頼人の
    思いにほろっとし、「豚のしょうが焼き」の
    依頼人には流れもこいしもいつもと違う対応に
    にまっとし、「マカロニグラタン」では
    母と子の繋がっていないようでつながった
    感じがした話にほっとしました。
    流と一緒に食探しに行ったのはあった記憶が
    あるのですが今作はめずらしくこいしが一人で
    食を探しに行ったのが新しかった。
    (前作までにも一人でってありましたっけ?)

  • これめっちゃ好き。

  • パターンが同じというたらめちゃくちゃ失礼なんやけど、基本的に流れが同じなのにここまで飽きないってほんますごい。
    今回は、依頼主が「えっ」て思うような相手やったり、依頼内容や探していた料理に出会ったときの依頼主のリアクションが「えっ」やったりして、この本の、優等生なヒューマンドラマでない一面が見れたのが大変おもしろかった(わかりにくい)。

    味噌汁のくだりでは、こいしちゃんと依頼主の会話の描写がびみょうな文体で
    「あれ? 著者、こんな文章書きはったっけ…? お忙しい?」(失礼)
    と、すら思ったけど、なんのことはない。そこだけやった。

    京都やもんね。会話だけでは見せれない心境がてんこもりよね。そこを明確にしようとしたら、プロでもこういう感じになるのか~。

    読書して自分の二次創作文章について考えたらアカンのちゃうかと思うけど、でも今回も、文体や文章の細かいところをつつきまわすよりもひとつのテーマとそれにかかわる登場人物の心理描写がどんとこちらを撃ち抜いてくるほうが、印象は強いんやなと思った。

    自分が書ける文章は上達しない気がする(自分の二次創作の話)。
    でも、感じることを表現する語彙や、そもそも「感じること」に深みを持たせることは、これからもできるのかもしれない(自分の二次創作の話)。

    決して著者がどうというわけではないです。短編集で同じ流れでここまで面白い話にするところに、めちゃくちゃ憧れただけです。閑話休題。


    それにしても、書き下ろしの話が最高によかった。泣きそうになった。
    甘いだけでも辛いだけでもないこの「ごちそうさま」の妙が、「次もほしい」と、思ってしまうんやね。

    次作も図書館でリクエストしよう。

  • 5巻の方は、読んでしまっていたのだが・・・・
    4巻を 本箱を片づけていて、見つけた。

    京都東本寺 近くの鴨川食堂。
    父と娘が、店をしているのだが、古びた店であるにかかわらず、店の中は、清潔であり、昭和感あふれる。

    私は、関西人だから、京都に行くと、東本願寺は、「おひがしさん」京都駅を南にちょこっと下がった所と、、、、
    関西は、皆、---さんと、付けてしまう。
    私の生まれた近くは、大阪の住吉大社は、「すみよっさん」(笑)

    関東以北の、シャキッと言い方は、しないけど、やんわりときつい事を言うのも、関西人である。
    この店の娘 こいしも、京ことばで、やんわりとの受け答えが、良い。

    6話の話が、掲載されているのだが、器と料理が、マッチしていて、是非たべてみたいと、思わせる。

    思い出の料理を探し出す等と、いうだけでなく、その料理を再現してしまう。

    そして、お代は、その人の感じた金額を振り込むように・・・と、

    料理のの食材と採算が、合うのだろうか?と、考えてしまうのだが、、、、、

    そのひとの人生の迷いを前向きにさせるような料理の説明に、心打たれる。

    今日の晩ごはんは、少し、手間の込んだものでも・・・なんて、思いながら、我が家の食器棚の奥に使われないで、仕舞ってある食器を出して、見ようと思っている。

  • 62

  • 読了。

  • 鴨川食堂第4弾。
    今回は味噌汁、おにぎり、豚のしょうが焼き、冷やし中華、から揚げ、マカロニグラタンの6編。

    今回は郷愁を誘うエピソードが多かった。
    4作目になっても色んなエピソードが出てきますね。優柔不断な浮気男は前にも出てきた気がするけど。
    こいしが来店したお客さんにたまに感じ悪い態度をとる描写はなんなんだろう?
    2話目のおにぎりの話が良かった。じーんときた。

  •  安易だと、ちょっと厳しく。
     べたべたが薄れる。

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著者プロフィール



「2023年 『歩いて愉しむ京都の名所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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