鱗姫 (小学館文庫)

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著者 : 嶽本野ばら
  • 小学館 (2003年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080186

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鱗姫 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 兄と妹の話。すごく嶽本野ばらだなと思った。耽美で薄暗いファンタジー。

  • 初野ばら。興味深く読了いたしました。奇跡的な美貌を持つ龍烏楼子(たつおたかこ)には、誰にも言えない秘密があった。それは全身の皮膚が魚の鱗のように変わる奇病に罹かっているということ。それはそれは彼女の美しさを徐々に蝕み、醜くおぞましく変えていく。この病の恐ろしい秘密と治療法がないという絶望を目の当たりにして彼女はどのように生きていくのか。

    設定やディテールの描き方など、全体的に好感触。ただ、この展開であのオチではモノ足りない。こういう話なら、たとえば、美の象徴として描かれている黎子叔母さまを殺してその血を浴びるくらいの展開はあった方がよかったのではないかと。そのほうが最後のシーンに重みが出るのではないかと思います。

  • 嶽本野ばら氏の作品はとても好きで、この鱗姫はその中でも特に好きな本の一つと言えます。

    主人公・楼子にもそれは言えるのですが、嶽本氏の小説に出てくる女の子が持っているとても高い美意識やその描写がとても好きです。また不思議の国のアリスを彷彿とさせる括弧書きの心情描写もこの話を面白くさせている要因だと思います。

    似たような主題の作品に「おろち」が挙げられますが、こちらはそれをもっとソフトにした様な感じです。「下妻物語」から嶽本氏に入られた方は、この話も読みやすいのではないでしょうか。

    星が4つな理由として、他の方も挙げられていますが、最後の件が急展開すぎる上に、そうなる事に違和感を覚えるからです。しかしこういう終わり方をするのも嶽本氏の魅力の一つであると言えなくもありません。

  •  内容的には好みが分かれそうだけれど、久しぶりに文章が面白い小説を読んだ。

  • 購入

    美しいものは美しい
    醜いものは醜い

    それ以上でも以下でもないただそれだけ。

    日傘は必ずさしませう。

  • 再読。
    ホラーと逆は紙一重。

  • 恋愛でもなく、ロリータでもなく、ホラーでもなく、グロでもない。
    物語の設定は面白いと思う。
    わりとあっけなく兄妹が愛し合ってしまうのが不満。
    因みに私もユニクロよりはVivienneWestwoodの方がイイ。

  • 【お嬢様の語るトラウマ的物語!】
    エログロな悪夢にうなされるような内容ながら、なかなか面白かった。やはりあのお嬢様語りが癖になる。

    京都らしさは全体にもっと漂わせてほしかった。でも黎子叔母様はすぐ居なくなるし、罪深いし、色々疑問点がある人物。お兄様、琳太郎さんがいつでもカッコいい。
    改めて野ばらさんすごいです

  • 登場人物が着ている服のブランドまで細かく書いているあたり、やっぱり嶽本野ばらだなぁと思う。ライトノベルっぽい読みやすさ。そしてお兄様をください。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    奇跡的な美肌と美貌をもつ京都の名門龍烏家の長女・楼子は、最愛の兄・琳太郎とともに、揺籃の中で日々美しきものだけを愛する暮らしを送っていた。その楼子を奇病が襲う。やがて発病を待っていたかのように、楼子の憧れる美貌の叔母・黎子がやってくる。その叔母の口から、楼子は、病を伝える龍烏家の秘密を明かされるが…。美しきものと醜きものを苛烈に峻別してきた美意識が、己自身の身体を脅かす醜きものに恐怖する。耽美をモットーとする著者が、美の孤絶を高らかに宣言した異形のホラー。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ええええ、ホラーなの!?
    やだ怖い、どうしよう~と思いながら恐る恐る読みました(笑

    なんとなく、文体や内容や、ヒロイン・楼子のセリフの大仰さから、まじめな顔した隠れコメディかと思ってて。(←不謹慎)

    後半部分でちょっとグロい場面はありますが...
    恐れていたほどのホラーではなかった、かな?

    きれいなお姉さん、素敵な実兄など、
    いろんなラノベ要素もありますよ^^

    でも、これ、字で見るからまだ平気なのですよね。
    これはたぶん、映像で見るとキツイかも。
    特に隔離病棟の場面とか、ひやぁぁぁぁ。
    ダメダメ、想像しちゃ(笑

    エリザベート・バートリは有名ですよね。
    桐生操には必ず出てくるくらいのイメージ(笑
    お城の残酷な話系のやつ。

    でも、そこからの想像力、やっぱりプロはすごいですよね。
    着想力が。

    私なんかだと、いやもう血を浴びるとか体がふやけそう!
    縮みそう!
    とか意味の分からないことを考えてしまって。

    きれいになるどころか、赤黒く変色しそう、とか...

    でも鱗を取るため、と考えたら。
    各地に残る人魚姫伝説がもし本当なら。
    そんないろんなパーツを拾って、こんなお話を作り上げるのってやっぱりすごい。

    でも、やっぱり最後まで、ちょっとふざけた感があって、逆にそれが救いになってると言うなんか不思議な。

    しかし美男美女だと、兄妹でも恋愛感情を持つんですかねぇ...
    兄も妹もいない人の幻想でしかないと思うんですけどねぇ...

    この業の深い二人の行く末は!
    怖いので見たくないです!(笑

  • 「鱗姫」嶽本野ばら◆体に鱗が生える遺伝病を発症したお嬢様・楼子。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、彼女が慕う美しき叔母・黎子。一言で言うと美意識の物語でしょうか。美しいものが崩壊していく様ですら美しく思えてしまうのは、耽美な雰囲気の中に彼女たちの揺らぎない気高さがあるから。

  • 読んだのは10代のころ。グロテスクで今は読む勇気がないが面白かった。

  • 久々に、あちゃー。

    読んだのを後悔してもーた。
    話自体は読みやすいし、コンパクトにまとまってるけど
    ネタがグロすぎる。

    主人公が下妻物語の桃子ちゃんに
    オーバーラップするのは私だけではあるまい。

  • うまいけど好きにはなれなかった。

    野ばら作品は汚れつつもキレイなキャラクタが魅力的だと思う。でも本作は主人公が汚れ役に徹していてどうも好きになれなかった。

  • 主人公の女の子の、気高い感じは好きです

  • 謎の奇病、主人公の高い美意識、謎めいた美女である黎子おばさま。
    私の好みの要素が沢山鏤められていて、凄く読みたい本でした。
    黎子おばさまは確かに素敵でしたし、
    大好きなエリザベート=バートリの名前も出てきましたし、
    そういう所は凄くわくわくしました。

    でも嶽本野ばらさんの本は基本的に文章力がラノベっぽいというか、
    折角高い美意識や、ロリィタファッションへの造詣の深さがあるので、
    其れが活かせる位、文章も美しかったらな…と残念に思います。
    ラストも一寸安直と云うか、簡単だったかな。

  • いっきに読んじゃうけど面白くない。
    遺伝で体に鱗ができる綺麗な女の人の話。

  • めもめも

    私は世界の有象無象の中から、美しいものだけを選択し、大切にし、今まで生きてきた。
    だから、皆、私達を嫌悪すればいいのだわ。先ずは差別すればいい。
    醜悪なものを醜悪なものとして、差別すればいい。それが内面に関することでも外面に関することでも、どちらでも同じこと。美しいものを美しいと素直に感じるように、醜いものを素直に醜いと感じればいい。

     現代を私が嫌悪し続けるのはね、醜いものを醜いという感覚を拘束し、体面で糊塗することが人間らしさだとされる時代だからなの。

    (中略)
    醜悪なものを現代のヒューマニズムは、醜悪だといわない。醜悪なものを醜悪だということはヒューマニズムに反することだとされる。悪だとされる。
    現代のヒューマニズムにおける正義は、醜悪なもの、異形なものに一見、優しい。

    でも優しさなんて何の役にも立ちはしない。理解できないものを理解しなければいけない時、人間は苦肉の策として優しさを持ち出すのよ。真に理解していれば、相手を認めていれば人は人に優しくなんてなくていい。残酷でいられる筈なのよ。

    安易な理性によって私達にヒューマニズムが与えるものは同情のみ。同情なんていらないわ。

    同情するくらいならきっぱりと差別してくれればいいのよ。差別をされたものは差別をされたものとしてのアイデンティティを築くことが出来る。

  • 最初から最後まで楽しめました

  • 下妻物語の作者です。つまり、独特の雰囲気がある小説です。
    好きな人は好きなんだろうけど、俺はいいやwww。

    「せう」が中途半端に使われているあたりがなんか違和感がwww
    私のような庶民にとっては、現実離れしている印象を受けるけど、
    現在でもこんな世界はあるんだろうねー。

    まあ、少女マンガにはならないだろうから、婦女子向けですね。
    彼女達が好きそうな話題がふんだんにちりばめられています。

    ゴスロリやってる人ってこんな本読むのかな?
    本当にその年代が好きで、本当に「美」ついて考えた上で、あの格好していたら尊敬するなぁー。
    ちょっと1時間ばかり話を聞いてみたい衝動に駆られたわwww

  • 女性誌で薦めていた本で、図書館で借りてみた。
    嶽本野ばら氏。またしても有名なのに、わたしは知らなかった人。
    『下妻物語』の作者で、男性であることも知らなかった。。

    奇跡的な美肌と美貌を持つお嬢様を遺伝病が襲う話。体に鱗が生えてくるというなんとも恐ろしい話。

    極端な美意識やお金持ち美少女のプライド、括弧内のつっこみなど独特の作風が面白く、どんどん読み進められる。
    ただし、かなり過激でエロい。。そこが良さなのかもしれないど。

    あと、最後の急展開がなんとも。置いてきぼり感があって、びっくりした。。

    作風が好きなので他の作品も読んでみたいなー。

  • 歪な狂気も、突き詰めれば崇高なものに昇華する。

    そんな感じ。

    凄惨なシーンも散見されますが、個人的には最高の作品かと。

  • 兄妹でした。
    続きが気になって次々読めてしまいました。
    そして兄妹でした。

  • 毒を吐いてめぐる楼子の精神がいい。いくつか意見があるように、話の筋がずれていっているように感じたので、そこが残念。

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鱗姫 (小学館文庫)の作品紹介

奇跡的な美肌と美貌をもつ京都の名門龍烏家の長女・楼子は、最愛の兄・琳太郎とともに、揺籃の中で日々美しきものだけを愛する暮らしを送っていた。その楼子を奇病が襲う。やがて発病を待っていたかのように、楼子の憧れる美貌の叔母・黎子がやってくる。その叔母の口から、楼子は、病を伝える龍烏家の秘密を明かされるが…。美しきものと醜きものを苛烈に峻別してきた美意識が、己自身の身体を脅かす醜きものに恐怖する。耽美をモットーとする著者が、美の孤絶を高らかに宣言した異形のホラー。

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