鱗姫(小学館文庫) (小学館文庫 N た- 1-2)

著者 :
  • 小学館
3.36
  • (76)
  • (118)
  • (321)
  • (40)
  • (14)
本棚登録 : 1244
感想 : 144
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080186

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 天上天下唯我独尊。美肌にこだわりまくり、世間の常識なんぞ鼻にもかけない不遜なお嬢様が謎の奇病に侵されて……。

    嶽本野ばらの作品は登場人物の美意識を中核とするところは共通なんだけど、『エミリー』とか『世界の終わりという名の雑貨店』のような永遠を描こうとする方向性と、『下妻物語』みたいなコミカルな方向性に分かれると思うんですけど、これはコミカル寄りの方。ただヤンキーちゃんの存在で相対化される分、やっぱり『下妻物語』の方がわかりやすいし、楽しい。とことん不遜なお嬢様の暴走具合は楽しいし、お耽美な話も嫌いじゃないんだけど、どうしても閉じた世界だけで物語が紡がれるとドラマ性に欠けるというか。

  • 私はホラーと分類しましたが、恋愛要素も存分にあります。
    美しい描写が本当にドキドキさせる。
    恋がしたくなるかもしれない。

  • 耽美な感じ。

  • 野ばらちゃん作品の中で1位2位を争う作品
    やぱ、あにいもうとは最強
    琳太郎くんいたいなお兄ちゃんがほしい
    楼子さんのお肌に対しての思いを読むと
    自分も美しくなる努力をせねばと思わせる
    鱗の描写もおどろおどろしくてすき

    しかし終盤のところで、枚数制限があったのか
    野ばらちゃんのモチベーションが下がってしまったのか
    あれよあれよと押し込めるように
    終わってしまったのがかなり心残りなのでよっつ

    まぁ楼子さんが幸せならそれでいっか、と思う

  •  人気があるって聞いたので、読んでみたが、さっぱりなんですけど…。
     単に昔の少女小説のコピ、それもむしろ悪意のあるコピに思えた。なんか、これを読んで得るものがあるというのだろうか?

  • 野ばらちゃんの本の中では2番目に好き。

  • 太宰テイストというか耽美主義のような

  • とにかく、乙女なんです。

  • 薔薇の如く麗しき女性達の“禁断”

  • 美しき(?)兄妹愛です。中々ファンタスティックです。

全144件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嶽本野ばらの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×