下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん〔小学館文庫〕: ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫 た 1-3)
- 小学館 (2004年3月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094080230
作品紹介・あらすじ
四方八方田んばだらけの茨城県下妻。そんな田舎で浮きまくりのバリバリロリータ少女・桃子は、大好きなお洋服欲しさに始めた個人販売で、これまた時代遅れなバリバリヤンキー少女・イチコと出会う。見た目も趣味も全く違うこの二人。わかり合えるはずはないのに、やがて不思議な友情が芽生えて…。ギャグぶっちぎり!思いっきり笑ってほんのり泣ける爆走青春ストーリー。刺激的でエンターテイメント・センスがたっぷりなコマーシャルで知られるディレクター・中島哲也氏が惚れ込み、自ら監督を名乗り出た素敵な映画化原作。
感想・レビュー・書評
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嶽本野ばらは、いつも気になる作家さんだ。
私自身はロリータファッションをする人でもなく若くもないけど、嶽本野ばらの作品からはロリータはただファッションではなく生き方そのものなのだ、ということがよく伝わってくる。
「スリーピングピル」、「シシリエンヌ」、「タイマ」と読んできて4冊目。
話のテンポもよく、夢中で読み進めてしまった。
他の作品も一通り読むつもり。 -
何これヤバい、面白すぎる。アホらしいけど、何この魅力。一途な思いと友情にキュン×2!ローカルネタがなにより一番光っている。まぶしい2人のように、そんな風に生きられるのが一番幸せなこと。
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大好き。
映画も小説も好き。
野ばらちゃんの最高傑作だと思う。 -
ヤンキーとロリータの女の子の友情物語…と言ってしまうと陳腐な感じがするけど、全然そんなことない。ふたりの生き様がかっこよくてしびれました。そして友情がないと言いつつもお互いの胸の裡にはたしかに友情が在って、とても胸があたたかくなりました。友情っていう安っぽい言葉がないからこその絆みたいなものを感じました。ふたりが将来どうなるのか楽しみですね。
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いや、面白い。
若かりし頃がフラッシュバックする。
好きなものは、とことん極めるのがいい。
周りの目なんて気にしない。
今さらだけど、本作がヒットして、映画化され、その映画も話題になるのもうなずける。
そして、やっぱりこの2人の友情がいい。
うらやましいね。
映画みたくなったぞー! -
野ばらちゃん(今回はそう呼ばせてもらいます)の本はこれで12冊目。私の読書遍歴の中で、野ばらちゃんほど特異な位置にある作家は居ません(ちなみに私は乙女でもなければ女のコでもありません)。これには正直、自分でもよく分からないのですが、でも結果として、私は文庫本『ミシン』を初めて読んだ時から、Vivienne Westwoodなんて全く知らなかったのに、野ばらちゃんの小説に、そして野ばらちゃんの書く強い乙女たちに魅了されてきた男性読者の一人だったのです。そんなことを最近、『それいぬ』等の代表作を読むようになって強く感じます。
私話が長くなりましたが、本作『下妻物語』も『それいぬ』同様野ばらちゃんの代表作です。いよいよ野ばらちゃんが大好きになった今だからこそ読んでみました。
めちゃめちゃ良かったです。アカデミックでペダントリーな野ばらちゃん作品も大好きですが、今作みたいなギャグも、そして変わらない野ばらちゃんらしさも、すごく好きです。
ロリータに生きる竜ケ崎桃子ちゃんがロリータを語る序盤の段階で、「これぞ嶽本野ばらの描く乙女だ」「私が憧れ、自分に正直になろうと思わせてくれた乙女だ」と、早すぎる涙をほろと流したのはいい思い出です(笑)。どこか別の感想にも書きましたが、「我を貫く」ことがどれだけ勇気のいることか! 人は最後には結局1人で死んでいく。どんなに愛し合った後でも異なる夢寐に生きる。それなら自分が見つけ出した価値観を尊重せずしてなにになる! それで自分が排されるならそれでいい。一人でいい。人間じゃなくたって構わない! ……と、こう考えられる桃子ちゃんは本当にすごいなぁと、自分もそうなろうと……ウッ……
ロリータに生きることとは、超ワガママであることであり、アナーキーであることであり、パンクであることである! という思想は、『ミシン』から綿々と私の根底に備わっています。今作でそれを体現してくれたのが桃子ちゃんであり白百合イチゴちゃんでした。イチゴちゃんもとっても素直でバカだけどカッコいい子でした。高校デビューからの日々が意外と壮絶でしたが…。
ヤンキーもロリータも根底にあるのは同じ、自分を曲げないこと。それは本作の中にも様々なエピソードとなって現れています。桃子ちゃんはヤンキーを「ダサい」と言い、イチゴちゃんはロリータを「ヒラヒラ」だと言いますが、決してお互いの主義を否定することはなく、受け入れてくれます。イチゴちゃんが泣いても桃子ちゃんは言葉こそかけませんが、 イチゴちゃんが泣き終わったあとに「大人になったんだよ」と言ってくれるのです。だからこそ、このふたりがお互いに作用し合い、影響を受けあって、とうとう物語の最後の最後に「サイコーのダチ」となる瞬間は感動ものです。……それも、その辺に転がってそうな、甘ったるい「感動モノ」ではないのです。私は野ばらちゃんの作品が持つこういった側面…なんだろう、本当の物語というか、そういった感慨を含んだ小説をずっと求めてたんだと思います。だから、野ばらちゃんのお耽美な文体もも、ギャグも全部好きだし好きになりました。『下妻物語』は、決して簡単ではない感動を私に与えてくれたのです、本当に。
さて、ごちゃごちゃな感想だけどこのくらいにします。わたしは、自分を棄てたくなってしまった時、野ばらちゃんの本を読むことにしています。『下妻物語』も、今を生きる私にとってのバイブルと足り得る、とってもステキな作品でした。 -
映画を見て原作に興味を持った。エンドロールの途中で、「え、原作とかあんの。」って。
シンプルに面白い。映画よりも作者の色が濃く出ていて笑える。
割と初めの方にある「(頭の悪い人、少しだけ我慢してくださいね)」で、声出して笑った。
お馬鹿さんにロココは少し難しいですわね。
桃子(の中の人、野ばら先生)の強気な感性が光っていて好きな部分だ。
ヤンキーの才能がある桃子と、性根が真面目なイチゴ、この対比が堪らなく愛おしくて、好きで、大切で、もはや幸せにしたい。
桃子みたいに、ブレない自分の哲学を持ちたいなあ。
彼女の飄々とした生き方は憧れるものがある。
おちゃらけていて不真面目感満載で危険な気がする。
けどそれも悪くないのかな。とか思うのは既に影響を受けてしまっているのか? -
好きな事への道を真っ直ぐに進む2人がかっこいい。ボケで桃子が大好きなイチゴ、ツッコミで何だかんだイチゴを気にかけて最後にはデレる桃子、デコボコだけど仲良しな2人が可愛くてほっこり(*´꒳`*)ロリータ服と刺繍が好き&頭お花畑な貴族に憧れる桃子が発する、庶民的で冷静なツッコミが好きすぎるww思いっきり笑った後の爽やかな読後感が何度読んでも良い!一番好きな小説です。
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映画を見て、すごくおもしろかったので原作を…と10年以上前に読んでからの再読。
映画と同じくらいおもしろい!!!
下妻でロココな生き方を貫こうとする桃子のシビアさ、それは筋の通ったブレない彼女の強さを感じてとても好き。
そしてヤンキーイチゴはまた義理堅くて、愛嬌のある頭の悪さでとても好き。
真逆なのに、だんだんと友情が芽生えてくる。
言いたいこと言いながら、お互いを尊重してる。
うん、好きとしか言えない。
桃子の一人称で語られるので、彼女の容赦ないツッコミや毒舌、お上品な物言いの中に隠しようのない生まれ育ちの環境ゆえの口汚い罵り…声出して笑いました。
なのに時折、桃子がイチゴを想う気持ちにほろり…。
とても良い作品でした。
大好きです。
お久しぶりです(^^)
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プログラミングのページ連動で呟いてたからすっかり忘れてました…。ごめんなさい…。