ジョン・レノンを信じるな (小学館文庫 か 2-1)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080339

感想・レビュー・書評

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  • 『ジョンレノンを知らない贅沢』
    世の中には知りたいものと、知らなくちゃいけないものと、知らなくていいものと、知ったらいけないモノがある。

    ジョンレノンやビートルズを知らないまま死ぬ贅沢を僕は夢見ているんだ。

  •  こういう感想はどうかと思うが、この物語を書こうとしたらジョン・レノンやビートルズについて結構調べないといけないだろうなぁと感じた。と思ったら、案の定、巻末に参考にした資料の一覧が掲載されていた。
     恋愛もするけれど、主人公が向いている方向は自分。今まで読んできた片山恭一氏の作品は全体的にそんな感じがするが(というか文学ってだいたいそんなものなんだろうけど)、この作品は特にそれが露骨に描かれているように思う。「満月の夜、モビィ・ディックが」や「世界の中心で愛をさけぶ」では、主人公目の間に実在する人物との行動によってそれが描かれているが、この作品では主人公の目の間に存在するはするが、そこには実在しないジョン・レノンという存在によって主人公は自分を見つめる。直接的な手法といえば、非常に直接的な手法によって描かれているなぁと感じた。

  • 難しい。非常に難しい。この本から何かを読み取るのは、かなり大変。

  • 意外と悪くない

  • ~内容(「BOOK」データベースより)~
    一九八〇年十二月八日、ジョン・レノンは、ニューヨークの自宅マンション前で凶弾に倒れた。そしてその年の冬、僕は八年間付き合っていた恋人・玲を失った。世界がたちまちモノクロームに変じてしまったような喪失感のなかで、僕は同じ大学に通う渡辺由香里に出会うが、それは匿名の誰かの恋を代理したようなリアリティに欠けたものだった。そんなある日、僕はある出来事に遭遇する。二十二歳の恋と喪失、そしてその先にあるもの―。「世界の中心で、愛をさけぶ」の原点とも呼べる著者初の小説文庫化作品。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~

  • ビートルズファンにとって、このタイトルは反則です。
    セカチュ―の原点の作品だそうな。
    ご想像通りジョン・レノンはあまり関係ないです。

  • 図書館にて。細かいことで揚げ足取ると設定の時代では癌ってほぼ不治の病では…?

  • 一九八〇年十二月八日、ジョン・レノンは、ニューヨークの自宅マンション前で凶弾に倒れた。そしてその年の冬、僕は八年間付き合っていた恋人・玲を失った。世界がたちまちモノクロームに変じてしまったような喪失感のなかで、僕は同じ大学に通う渡辺由香里に出会うが、それは匿名の誰かの恋を代理したようなリアリティに欠けたものだった。そんなある日、僕はある出来事に遭遇する。二十二歳の恋と喪失、そしてその先にあるもの―。「世界の中心で、愛をさけぶ」の原点とも呼べる著者初の小説文庫化作品。



    こうなりたい。
    ああなりたい。
    というのはあってもおかしくないものと思いますが、自分でない何かや誰かには誰もなれないんですよね。
    様々なことを吸収し自分を作り上げていくということはとても大事なことだと思いますが、自分以外のものになってもねぇ・・・
    と自分の存在意義を再確認していみました♪

  • 先輩からいただいた本。

  • 2008.12.
    15
    「普段、人は何もわかってないのに、なんでもよくわかっていると思っている。しかし小さな躓きから、みんなわからなくなってしまう。自分が何をすればいいか、どこへ行けばいいか。本当は、よくわかりもしないことを、ただ昨日もそうだったという理由で、今日も繰り返しているだけかもしれない。」

    35
    「かつてのぼくは玲を通じて世界と結びついていた。一般的に信じられているように、『愛』というのはいつくしみの感情などではなく、むしろ世界認識に近いものではないだろうか。その人を通して、世界があることを実感する、そして自分が世界の一員としていることを実感する、確固とした意識のことではないだろうか。」

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著者プロフィール

昭和34年(1959年)愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞。1995年、『きみの知らないところで世界は動く』を刊行。はじめての単行本にあたる。2001年『世界の中心で、愛をさけぶ』を刊行。その後、ベストセラーとなる。近著に『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)、『世界が僕らを嫌っても』(河出書房新社)などがある。福岡市在住。

「2024年 『含羞の画家オチ・オサム—美術集団「九州派」の先駆者—』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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