感染 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1193
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080469

感想・レビュー・書評

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  • 他人よりいい思いをしたい、というのは当たり前のことなんだろうけどなぁ。そこに落とし穴がある。
    欲張りすぎず程々に。

  • 仙川さんのデビュー作でもある物語。
    そのせいなのか、展開も結末も、描写すらも浅い感じがしてしまった。
    子供は宝。
    そんなふうに無条件に子供を愛する親ばかりではないことはわかっているが、ほとんどの親にとっては自分の命に代えてもいいくらいに大切な存在なのではないだろうか。
    病気だとしても治せるものなら治してやりたい。
    自分たちに出来ることがあるとすれば、何でも出来る限りのことはしてやりたい。
    それは自然な感情だとは思うのだけれど・・・。
    大概の場合、子供にとって親とは絶対的な保護者だ。
    だが、親はその限りない子供への愛ゆえに愚かになってしまう。
    親とはそんな哀しい存在でもあると伝えたかったのだろうか。
    結末にどことなく安直さを感じてしまった物語だった。

  • わかりやすいパンデミックものかと思い読んでみたら不意を突かれました。

    動物の臓器を人に移植する。
    考えたことなかったけど、
    凄い発想です。
    怖い研究です。

    そうなると、昔の人から見た現代人は大分
    フランケンシュタインに近づいているんだろうなぁ。

  • ウイルス研究医の葉月の夫と前妻の間の子供の誘拐、遺骨での帰還、他の幼児誘拐殺人との共通点と異種移植、そこからのウイルス。不意の意外な自殺にもあまり動揺は見られない。研究生の小さな怪我は伏線かと思ったらそのまま終わってしまって若干拍子抜け。誰も彼もが心臓や肝臓を灰にしてしまうという医師の嘆きが印象的。

  • 人間の心理描写がすごくリアルで惹き込まれた。次の展開が気になってさらりと読めてしまった。ちょっと軽めのサスペンスが好きな人にはたまらないかも。

  • サクッと読めたけど、びみょ〜

  • リーダービリティーもよく、ストーリー展開も無駄がなく分かりやすい。ただ難点をあげるとあまりに上手に進みすぎていて主人公が血肉の通った人間として見えて来ない、という点がある。作家の手の上で転がされているのが丸見え、といったところだろうか。夫の不自然な動向に連続する幼児誘拐事件を絡めてくる巧みさには参ったが、それ故に惜しい所も多い。

  • 初めて読む作家だったが、可もなく不可もなく。
    登場人物があまり魅力的でない。

  • だんだんと主人公に感情移入していき、あっというまに読んでしまった。感染ってそういうことか、、。悪役はわかりやすいやつら。でも悲しい、、悲しいよ。

  • 医療ものではよくあるテーマだが、異種移植という技術もあるのかと勉強になった。
    しかし、ミステリとしては展開が飛びすぎでおいてけぼり状態。重いテーマなのにバタバタしすぎで軽くなっているような。

著者プロフィール

せんかわ・たまき
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する。著書には『転生』『繁殖』『誤飲』『疑医』『鬼嵐』などがある。本作は『幸福の劇薬』に続く「医者探偵・宇賀神晃」シリーズ第二弾!

「2020年 『偽装診療 医者探偵・宇賀神晃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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