三丁目の夕日 (小学館文庫)

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  • 小学館
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080582

感想・レビュー・書評

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  • 原案は漫画で、西岸良平さんの「3丁目の夕日」だそうで(自分は漫画をほぼ読まないから)知りませんでした。
    そこから、映画やこの小説が出来たのですね!
    映画、面白かったな

    昭和33年、西暦1958年の4月~翌3月までの12か月を1か月ごとの短編小説となっている。
    私が生まれたのが昭和32年なので「懐かしいのかな」と思ったが、よく考えると自分の子供時代は昭和40年頃の思い出で、生まれた頃のことは庁っと過去の時代なんだなと思った次第だ。
    昔はそんな感じの出来事があったんだな~ていう感じで面白かったです。

  • 昭和に生きたことはないけれど、とても懐かしい感じがしました。
    このタイプの作品は初めてでした。
    個々の立場からみた昭和が描かれていて、前の場面では主役だった人が脇役になってたりするんです。

    昭和から平成へと急速に変化していった時代。
    でもあの夕日は今も変わらない。

    映画もオススメです。

  • 映画のノベライズと思いきや、違う。いい方向に期待を裏切られた感じ。
    粒ぞろいの短編集。
    郷愁感とか、そういうものは抜きにして、いい。

  • 続きが気になる登場人物がいっぱい

  • オムニバス短編集。映画の一部分がつながりながら展開している。
    自分が生まれたのはこの時代から6年後だが、この価値観はあったなあ、という感覚を覚える。
    消えてしまう残照のような感慨かもしれない。

  • コミックも映画も見てないのですが、「三丁目の夕日」とてもいい作品ですね。山本甲士さんの本で読みました。東京・下町、昭和33年4月から昭和34年3月までの各月12話。連作でもあり、そうでないものも含み素晴らしかったです。生活は豊かではないけれど、みんな明日に向かって懸命に今日を生きる、貧しいけど健気に生きる・・・、そんな人たちの息遣いが聞こえてまいります(^-^)

  • 正直ナメてました。
    どうせ高度経済成長期を懐かしみ賛美する、単なる懐古主義の作品なんでしょ、と。
    だから、映画が話題になっても今まで手に取ることもしませんでした。

    ですが、なんかの気の迷いか、たまたまブックオフで目にして購入し、読んでみました。

    これが非常におもしろい。やはり食わず嫌いや、安易なレッテル貼りは損することも多いと改めて痛感させられました。

    作品自体は昭和33年の東京のとある下町を舞台に、人々の暮らしや繋がりを描いたもの。4月から3月まで毎月1つずつ、計12のショートストーリーで構成されています。

    そこで様々な出来事が起こるわけですが、何と言っても大人から子供まで登場人物がみな暖かい。もちろん、比較対象として悪者に該当する人たちも出てくるのですが、それ以上に暖かい人々の輪が救ってくれる。

    貧しくとも、不器用でも、そこには確かな人と人との繋がりがあった。

    安易な懐古主義には与しないつもりですが、読み終わった後に心がほっこり暖かくなる、素晴らしい作品であるのは間違いのない事実です。

  • H25/12/31

  • 映画を見てからこの小説を読みました
    映画にはなかったけれど、心温まる話がたくさんありました
    特に、望遠鏡をわざわざ買ってきてくれたおじさんの話にはジーンときました
    いま、見ず知らずの他人のためにここまでしてくれる人がいるんだろうか
    そして自分が同じ立場ならそんなことができるだろうかとあらためて考えさせられました

  • 暇潰しに読みはじめたら中々面白い。映画の原作でもなく、漫画のノベライズでもなく、程よい短編集でした。

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