- Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094080889
作品紹介・あらすじ
幼稚園の送り迎えでの些細なトラブル、ねちっこく繰り返される姑のいやみ、ウェイトレスの尊大な態度……日々の怒りを呑み込んで、波風を立てずに生きてきた主婦・友希江。しかし勤務中に脳梗塞で倒れた夫を退職に追い込もうとする会社のやり口に、ついにキレた! 主婦一人、地元の大企業相手に、手段を選ばぬ報復を開始! 誰にでもある日常の不満から、闘争へと突入していく主婦の狂気を描き出す「巻き込まれ型小説」の傑作、ついに文庫化!
感想・レビュー・書評
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ごく普通の主婦、キレた時の怖さは半端ではなかったです!
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読む順番を間違えたのか。。。
「ノーペイン、ノーゲイン」、「巡る女」辺りからおかしくなってきた。
確かに、障がい者スペースに車を止める健常者に「こいつ、頭が障がい者か?」と思ったり、無理な割り込み車には「バカヤロ~!」って叫んだりもする。
でも、日常生活にストレスがあるゆえに、本の世界にはストレスフリーを望んでいるのに、これでは更にストレスが溜まるばかり。。。
今までの本の内容が良かっただけに、この連鎖は断ち切りたいところ。 -
ダークヒーローだと思ったら。ただ後味が悪いだけでした。ラストも想像通り。
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共感出来る日常の苛立つ出来事や、主人公の心理を丁寧に書いてあるので、一緒にストレスを感じながら読んだ。
復讐については、会社の問題を告発するのは小気味良いが、やはり他はやり過ぎ。
壊れてしまったらあんな感じになってしまうんだろうか。怖い。
でも、ブロロンSは飲んでみたい気もする。 -
サクッと読める。主婦の切れ具合がオモシロイ。
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過労と不摂生が祟って倒れた夫のために闘う妻の物語。
余計な説明は省略して、必要な説明は分かりやすくて簡潔。
日々の些細なストレスに晒される主人公の描写が丁寧で、読み手にもちゃんとストレスが溜まる。おかげで主人公が怒りを爆発させれば読み手もスッキリ。いいぞ、もっとやれ、と興奮しながら読了。 -
最初は「色々と仕返しの方法が思いつくなぁ。」って感心した。
次から次に出てくるアイディア、、、。
最初の方は嫌がらせの仕返しにもスッキリ出来てサクサク読めたけど、後半は若干ヤリスギ(笑)
ヤリスギってより暴走?
最後までバレんと、順調に進んだと思ったんもチョットの間。
最後は、スッキリとハッピーエンドで終わって欲しかったかな。 -
前も書いたようなきがしたんだけど気のせいかな…
どうなるの!とハラハラしながら、やってやったぜ!とスカッとしながら、そこまでやんなくても…とオロオロする。笑
そんな作品。
@手持ち本 -
俗に言う「巻き込まれ型」のお話。でも奥田氏の「最悪」(こっちも好きですが)などよりも読後はすっきり。
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おばさんってこわい~
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幼稚園の送り迎えでの些細なトラブル、ねちっこく繰り返される姑のいやみ、ウェイトレスの尊大な態度…。日々の怒りを呑み込んで、波風を立てずに生きてきた主婦・友希江。しかし勤務中に脳梗塞で倒れた夫を退職に追い込もうとする会社のやり口に、ついにキレた!主婦一人、地元の大企業相手に、手段を選ばぬ報復を開始!
誰にでもある日常の不満から、嫌がらせへの応酬や不法侵入などなど、しつこくえげつない闘争へと突入していく様は、あまりにリアル。人間誰しもが孕む狂気を、緻密に描き出す「巻き込まれ型小説」の傑作、ついに文庫化!
(裏表紙紹介文より)
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読まなきゃよかったかも…。
なんか主人公は周囲の事について文句ばっかりだし、登場人物は自己中ばっかりだし読んでてちょっと疲れた。
現実的という点ではかなりよく出来てると思うけど、現実でもこんなことあるわーと思うとね…。
そして最後があまりにも予想通りの展開でさらに気分が落ちました。
反面教師だと思うことにします。
自分だってキレイな考えや行動ばかりじゃない。
でも、だからこそこんな風には生きたくないと思った。
我慢のしすぎはよくないけれど、理性という名の箍を外したらどうなるのかも考えなくてはいけないんだ。 -
3丁目の夕日の作者なの??
へぇー知らなかった。
で、このかびは平仮名、巻き込まれ3部作
(らしい)の2作目。巻き込まれというよりは、
自身で好んで破滅へ向かう、結構陰湿でイヤーな
感じのストーリー。
静かに人が狂っていくというか、日常を過ごす平凡な
人がズルズル、ドロドロと落ちていく様が結構、読んでてツラかったなー。 -
時には姑に嫌味を言われ、子供の幼稚園の主婦仲間とのささいなトラブルもありはしたが、ごくごく普通の主婦として生きてきたはずの友希江。ところがある日突然、夫が脳梗塞で倒れ、働けない状態に。地元では有名な大企業・ヤサカに今まで尽くしてきたにも関わらず、会社は労災を出させず、自主退職をすすめてくる。あまりの仕打ちに、ついに友希江はキレる。
最初は夫の権利をなんとか守ろうと動いていた献身的な(?)妻だったはずが、1つのことをきっかけに、あれにも報復を、これにも報復をと、友希江の行動がどんどんエスカレートしていく様は、タイトル同様、まさにカビのよう。普段我慢している人間ほど、キレたら危ないとはよく言われるが、1つ我慢しないでやりかえす気持ちよさを知ってしまうと、こうも手をつけられなくなってしまうのかと。この物語の場合は、普通の主婦がここまでできるか?というのもあるけれど・・・。(盗聴・ピッキング・私文書偽造罪などなど)。しかしこういう人間のえげつなさ、厭らしさをあらわす時、関西弁というのがかなり効果的なのは喜ぶべきか悲しむべきか・・・(^^; -
■あらすじ■日々の怒りを呑み込んで波風を立てずに生きてきた主婦・友希江。しかし勤務中に脳梗塞で倒れた夫を退職に追い込もうとする会社のやり口にキレた!主婦1人・地元の大企業を相手に手段を選ばぬ報復を開始。
☆★意外と面白い★☆ -
過労で倒れ労災も認められず会社相手に戦う妻
自分を殺して生きてきた生活をしていた妻が本能で動き戦う。 -
I raed.(07/10/25)
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痛快。あの手この手の報復合戦は非常に楽しめた。
ラストが物凄く怖い。 -
いや〜ほんま、おもろかったで。
気持ちわかるわぁ と、しょっぱな頷きっぱなしやったけど、話しがどんどんエスカレートしていくにつれて、ハラハラドキドキしてオバチャンお尻が落ち着かんかったわぁ
わかる。わかるけど、ここまでやる度胸は、わてにはあらへん。
ま、所詮、中途半端な主婦なんやね。
せっかくやったら、ラストは、ああでないのが良かったんとちゃう?_
ま、なんにしろ、痛快やったわ。
・・・・む、難しいなぁ。これ、関西弁になっとる?(笑)
なんや、書きたい事がうまく書かれへん。
ここまで書いたら、書きにくうなるけど、関西弁ってええね(爆)
この小説、標準語で書きよったら、こんなに楽しめんかったんとちゃう?