千里眼とニュアージュ 下

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 320
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081015

感想・レビュー・書評

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  • いつもながらの派手な展開。
    まあ、わかっていても何故か読むのをやめられない。
    最後の細菌封じ込めのくだりが慌ただしくしっかり理解したとは言えないが、まあ大したことではない。
    読んでいない千里眼シリーズを探してしまう自分がいる。

  • 突然、江戸幕末の宿場町に連れてこられた一ノ瀬恵梨香。謎多きその町でメフィスト・コンサルティング特別顧問のダビデと出くわすが。一方でIT産業の帝王に君臨する陣場輝義社長は、秘密裏に埋蔵金発掘プロジェクトを推し進めていた。日本経済の根幹をも揺るがしかねない巨額の埋蔵金をめぐり、激しい利権争いが展開されていく。恵梨香の身が危ないー。地下二〇〇メートル。埋蔵金の在り処と古文書に記されていたその地の果てに、岬美由紀が見た恐るべき真実とは?

  •  ちょっとした出来心から岬美由紀を名乗ったところ、場所はおろか、時代すらも!?知らない所に拉致されてしまった恵梨香。そこは実はメフィストが、陣場社長が掘り出そうとしている埋蔵金がどこにあるのかを検証するために作り出した架空の江戸の町だったのだが・・・。

     あららららら。敵であるはずのメフィストのダビデがいい人に思えてきてしまったよ(笑)。今回ダビデは、メフィストのノウハウを知りながら独立して今やメフィストを超える成功をおさめそうな陣場の暴走を食い止めるという名目で動いてはいるのだが、結果的には恵梨香や美由紀を助けている。蒲生刑事らが出てこないので、完全サポート役に。相変わらず美由紀には邪見に扱われているけれど、見せ場たくさん。メフィストグループのクローネンバーグ社のトップであるダビデと、同じくメフィストグループのマインドシーク・コーポレーションのトップであるジェニファー・レイン(「トランス・オブ・ウォー」にも出てきた金髪女)が対立しているような描写があるので、今後はここらが描かれていくのかも。ダビデに関する感想ばかりになってしまったが、今作で美由紀と恵梨香の確執に決着。見逃せない一冊になっているという。恵梨香は今後どうするんだろう?

  • (読了'08/04)

  • 書中でメフィストコーポレーションの描いた日本の近未来図。
    実社会に当てはまるのでは?と思えるほどのリアリティでストーリが展開していて、SF世界に含有されたそのリアリティこそがこの物語を引き立てている。

著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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