ドスコイ警備保障 (小学館文庫 む 2-2)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 396
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081183

作品紹介・あらすじ

社員は全員、元力士。史上最強の警備会社が誕生した。名付けて「ドスコイ警備保障株式会社」。きっかけは、引退後の力士の就職先に心を痛めた相撲協会理事長・南ノ峰親方の親心だった。立ち会いのスピードはオリンピックの短距離選手級、体重百キロを軽く超える巨大、しかも全身が筋肉。この警備会社の社員には、少々の凶悪犯では絶対に敵いません。元スモウレスラーのガードマンなら外タレのウケも抜群です。予想外の展開に、読むのを止められなくなるほど面白い。あの『都立水商!』の著者が書いた、結末は大感動の上質エンターテインメントがついに文庫で登場です。

感想・レビュー・書評

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  • 強くて優しい人しか出てこない
    ほっこり

  • 相撲をスポーツと同じ視点で見てはいけないだろうけど、力士の土俵人生はスポーツの中でも最も短い。そのため、角界の頂点を目指し義務教育を終えて直ぐに角界へ飛び込む人が大半だ。しかし、若いうちから相撲に人生を預けても、幕内力士として土俵に上がれるのは一握りしかいない。多少潰しがきく大学出身者や実家で働ける者は土俵を去っても働く場を求めることができるだろうがほとんどの者はそうはいかない。彼らに全力で相撲道を邁進してもらうためにも力士の警備会社というのはとってもいい発想だと思う。もしかして、もう実現してるのかな

  • ほっこり。読後感幸せ感○。

  • 社員が全員元相撲取りの警備会社。
    水商売を目指す公立高にしろ、
    筆者のアイデアに感心させられます。
    しかもいい人達の集まったキチッとした
    会社なんですよね。笑
    笑いあり涙ありの前向きになれる
    良い小説にまた出逢えました。

    いい時は『おかげさまで運よく』と思い、
    悪い時に『誰のせいでもない自分の努力が足りない』と思う。

  • 相撲界から身を引いた元力士達が警備会社の社員となり、新たな日々を始める。
    スポーツマンへの敬意が端々から窺える。
    何もかもトントン拍子に進んでいくので、さすがに都合が良すぎないかと思う部分もないわけではないが、明るくて前向きな話なのでそうあるべきなのだろう。

  • 本当にこんな会社があったらいいのになぁと思います。
    誰か作ったら良いのに。安心感抜群!後半のタレント事務所っぽいのは、どうかなと思いましたが…。

  • 記録

  • 面白い。ぐいぐい読まされた。再読と気づかなかった。

  • 廃業した力士たちの受け皿として、彼らを受け入れる警備会社が誕生した。
    寮で共同生活を送り研修を受け、それぞれ現場で仕事に励んでいたところ、偶然がきっかけで会社の名が知られることになる。さらに世界的スターの目に留まったことから彼のボディガードを務め、それをきっかけに警備だけでなく、スターへの道を歩み始める者も出て来る。
    最後にはこの会社を発案したある親方の知られざる心情も明らかになり、心新たにより良いサービスを提供していこうと社員たちは思う。

    全てがとんとん拍子に行き過ぎな感は否めないが、こういう発想は良いと思った。もちろん今も引退したアスリートの再就職というのは課題になっていて簡単なわけではない。だからこそ、このようなフィールドで頑張ってる人たちがもっとクローズアップされたらいいのにと思った。
    話としては登場人物がみんな良い人なので、敵役みたいなのが出てきて窮地に陥るみたいな展開があっても良かったのかなとも思う。また、1名だけ除いて力士以外の人たちの役割が物語の帳尻合わせみたいになっている気がした。

  • 引退後の力士の就職先として誕生した、ドスコイ警備保障株式会社。個性豊かな力士+ただのデブ?が大活躍。
    テンポ良くサクサク読むことができた。後半はやや駆け足気味なハッピーエンドで少し物足りない。

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著者プロフィール

1955年山口県光市生まれ。本名の福田勝洋名義で、俳優としてテレビ・映画に多数出演、また劇団「東京地下鉄劇場」を主宰し劇作家としても活躍。2001年『都立水商!』で作家デビュー。同作はコミック化・ドラマ化もされヒット作となる。主な作品に『史上最強の内閣』『史上最強の大臣』『ドスコイ警備保障』『埋蔵金発掘課長』など。

「2022年 『森の石松、社長になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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