ペインテッド・ハウス (小学館文庫)

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制作 : 白石 朗 
  • 小学館 (2006年9月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (736ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081190

ペインテッド・ハウス (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • グリシャムと言うとリーガルサスペンス。でもこれはまったく違います。南部の貧しくもまっとうに生きようとする敬虔なパプテストの綿農家の一族の話です。
    かつて大リーグを目指しながらも挫折。今は綿農家の主人として、寡黙に働くちょっと頑固な祖父を始めとして、主人公達の人物造形は見事です。雇った山地人が引き起こす2件の殺人事件、主人公の7歳のルークの17歳の娘・タリーに対する憧れ、そして、ユックリとしかし圧倒的な力で押し寄せ、一家を絶望の縁に追いやる洪水。さらに。。。。
    どこか郷愁を誘う、古き良きアメリカの物語です。
    読み終えた今、どこにも大きな瑕疵を思いつくことは出来ないのですが、しかしどうも乗り切れませんでした。ページターナーと言う感じの本ではないですね。秋の夜長に、じっくりと楽しむべき本なのかも知れません。

  • 7才の男の子がこんなにしっかりしてるかな~お国柄か時代背景か。古き良きアメリカ、同じ時代の日本の描写と比較してみたい。

  • 少年が少しづつ成長していく様は、どこでも一緒だなと。 

  • 1950年代のアメリカ南部。朝鮮戦争下。アーカンソー州。
    綿農家を営む貧しい一家の収穫期の物語。

    7歳の少年ルークの目を通して語られる。
    この少年がまた素晴らしい。おそらくグリシャム自身の少年時代とかぶせていると思われますが。作者の彼もアーカンソー出身だそうです。

    ピュアで好奇心たっぷり。臆病だけど正義感と冒険心を持ち合わせる少年。

    収穫期の農家の過酷さ。小作農の悲しい現実。
    借金をして綿を植えても、豊作でとんとん。不作ならまた借金がふくらむ。
    山地民やメキシコ人を雇って、家族総出での綿つみ。炎天下の中から子どもも朝から晩まで畑に出るという現実。

    アメリカという広大な土地で浮かび上がる貧富の差。文明の差。
    北部(ヤンキー)への憧れとねたみ。

    細かな描写と浮かび上がるノスタルジー。
    1ページごとに熱い気持ちが沸いてきます。特に最後の100ページくらいはストーリーに凝った展開はないものの、圧倒的な力を感じます。読み終わったらしばらく茫然とします。本当に。

    ジョン・グリシャムの中では異色の作品ですが、楽しく、懐かしく、悲しい気分が押し寄せてきます。

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