20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

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制作 : Joe Hill  白石 朗  安野 玲  玉木 亨  大森 望 
  • 小学館 (2008年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (699ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081343

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 結構グロめの表現が多いですが、一つ一つが短編とは思えない濃さです。
    ジョー・ヒルは最初にポップ・アートを読んでいたので、他の作品を読むと違いにびっくりしました。

  • 2016/11/06

    年間ホラー傑作選/二十世紀の幽霊/ポップ・アート/蝗の歌をきくがよい/アブラハムの息子たち/うちよりここのほうが/黒電話/挟殺/マント/末期の吐息/死樹/寡婦の朝食/ボビー・コンロイ、使者の国より帰る/おとうさんの仮面/自発的入院/救われしもの/黒電話「削除部分」/収録作品についてのノート

  • 二度目ましての作家さん。
    恐怖には、色んな種類があるっていうのがよくわかります。
    まんまホラーだったり、幻想的だったり、感傷的だったり、
    そのほとんどが不安定だった子供時代の経験が
    元になってるような気がしました。
    色んな事に敏感で、ちょっとした事でも深く考えて
    傷ついたり落ち込んだり不安に悩まされたりして
    とにかく、その想像力たるや半端ない。
    どうにか自分と折り合いつけてるつもりが、実はずっと
    引きずってたりして、それをポンっと目の前に放り出された感じ。
    ポップアートが切なかったです。
    恐怖の種類の多さ(受け手にもよるけど)を
    大いに堪能できる怪奇幻想短篇小説集になってます。

  • 読み流してしまったところ、読み返したいんだけど怖くてできない、というところが父親とそっくり。あまりに気持ち悪かったり怖かったりするところはあえて意識を殺して通り過ぎるという読み方してしまうので。一方で単なるホラー話にとどまらないところがまた父親そっくり。ホラーの枠じゃなくて普通に短編小説集で全然いける。「年間ホラー傑作選」読むんじゃなかった何でこんなの読むつもりになっちゃったんだろうと激しく後悔した作品。ここで脱落しそうになった、ほんとに。やめないで良かったって結果的には思いますが。「二十世紀の幽霊」ハートウォーミングなO.ヘンリーテイスト。「ポップ・アート」好き!愛おしい作品。なんかね泣けますし。私、穴が開くことばかり心配していたので、車中に閉じ込められてというくだりが本当にショックでした。「蝗の歌をきくがよい」これも酷いし気持ち悪いんだけど、意外と好きかなぁ。ディティール細かくてな…。「アブラハムの息子たち」お父さんがやばい。「マント」非道い男。「末期の吐息」これ好きというか二度と読みたくないというか、すごい奇妙で一生忘れられない作品。「寡婦の朝食」これも深い…。読後感がたまらない。「ボビー・コンロイ、死者の国より帰る」こういうのほっとするわね。「おとうさんの仮面」これもへんてこだ、読み返したいけど余計なことに気づいちゃいそうで。「自発的入院」タイトルがよくわからないけどとても好き。確かにラブクラフトの世界も感じる。「黒電話[削除部分]」悩みますね、私はこの部分あってもいいかなと思いました。

  • 世評が高かったので読んだが、自分には合わない。父親のキングは割と好きな作家だが、この作品は、少し文学臭が強すぎるのかな。

    色んなテーマやタイプの短編がてんこ盛りで、ホラーと言うより、ファンタジー或いは不条理物の作品が多い。ストレートなホラーを期待していると、裏切られると思う。

  • 『年間ホラー傑作選』がおすすめ短編である。全体的に漂う壊れた感じが薄気味わるい。グイグイを押してくる展開で間延び感がないのがよい。著者ジョーヒルはスティーヴン・キングの息子である。

  • 玉石混交でしょうか。嗜好の問題かもしれません。

    あと、個人的に削除部分は削除部分だと思いました。

  • ぞっとするけど、それだけじゃない。せつなかったり、読後じわじわ寒くなったり。久しぶりに良い短編を読めました。

  • 奇妙な噂がささやかれる映画館があった。
    そこで十九歳の少女が体験する恐ろしい出来事とは―。
    表題作の他17作が収録される、全18作からなる1冊。
    身の毛もよだつホラー、悪夢と甘美の薫りが融合する幻想、あまりに奇妙で叙情的な友情、カフカ的な、しかしグロテスクでピカレスクな奇談。
    そんなコアで濃厚なエピソード満載の怪奇幻想短篇小説集!

    ↓利用状況はこちらから↓
    http://lib.nit.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00506850&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • ★3.5。面白かった。ただ怖いだけでなくストーリーもアイデアも豊かで面白く楽しめた。キングよりも好み。

  • スティーブン・キングの息子であるジョー・ヒルのデビュー作であり、ブラム・ストーカー賞と英国幻想文学大賞と国際ホラー作家協会賞を冠した怪奇幻想短編小説集。
    19編収録されてるのち、何が言いたかったのかよく理解できなかった7編(書いてる途中で挫折したという巨人の話の一部分を持って来た短編とか特に理解しがたい。しかも2編もある!)を除き、面白かったです。確率的には豊作。
    全部が全部、ホラーではありません。普通の話も入ってます。
    以前読んだ書評で称されてたので興味を引いていた「年間ホラー傑作選」は、期待が大きかった分、書かれていた程には思わなかったけれども、「二十世紀の幽霊」(映画館に出現する幽霊に関する話)「ポップ・アート」(体が風船になる病気にかかっている友人を持った少年の話)「黒電話」(誘拐された少年の話)は、特にすごく面白い。
    巻末に、投稿する時に削除された「黒電話」のラスト部分が掲載されてます。作者的には「どうですか?」といった問いかけらしい。削った方が良かったか良くなかったか、と言った議論になると、個人的には削って正解だと思いました。

  • J・ヒルは、スティーブン・キングの息子。 評価がかなり高かったので手に取ったが、ホラー好きにはいいけれど私にはミスチョイスだった。終始退屈で、浸るのは難儀であった。

  • ホラー+ファンタジー。父キングとは違う甘みがある。
    そこが好きかどうかで分かれるかも。私は好きだな。
    『ポップ・アート』(風船少年の友達)がお気に入り。
    後『自発的入院』(地下室ダンボール迷路)
    『黒電話』(地下室になぜかあるコードが切れている電話が鳴る)
    表題作(鼻血が出ている奇麗なお姉さんの幽霊)とかいいですね。
    作者の好きな「ゲイルズバーグの春を愛す」を借りてきたので
    読むのが楽しみ。

  • キングの息子ということで、読む。
    短編に限っていえば、親父よりも優れていると感じた。

    純文学系の話を書いていたということが活かされていて、
    描かれている人物に共感できる要素が多かった。

    これは誰にでもお勧めできる。
    傑作ぞろい

  • たしかに絶賛も納得の凄い新人。父親よりも理論的で何かにつけ丁寧な印象を持った。『ポップ・アート』含む前半4作が特に衝撃的。

  • 落ちがいいわけでもなく、物語に引き込まれるわけでもないのに、なぜかくせになる感じ。たぶん普通の話だったら、フーンで終わるんだろうけど、このスタイルにホラーだとかファンタジーが絡むことで、いい感じに仕上がっているのだろう。

    ■このミス2009海外4位

  • 短編集、一編もかなり短め。
    この分厚さと、ほぼ同じ境遇・背景の世界での話(鬱屈)なので、聞いたような観たような既視感で結構お腹いっぱい。ホラーって文化の違いで全然色合いが違うのですね。映像でみたらまた別の印象かも。『自発的入院』なんかは特に映像化すると面白そう。でもホラー色のない『ポップ・アート』が1番好きでした。S.キングの息子なのは知らなかった。

  • まえがきの中に含まれているショートストーリーで期待高まるものの、1作目を読むなり、ああ〜、わたし、こういうグロホラーだめなのよ! と投げ出しそうになる。でも投げ出さなくてよかったな。気持ち悪いのも多かったけど、しみじみさせるものもあり、いろんな作風の作品が楽しめて、けっこうよかった。読んでから1年経って感想書いてるので、現時点ではたいがいの話は忘れてるけど、たまに映画をみてるときなど、古い映画館でとなりにすわってる幽霊の話を、さして怖さをおぼえずに思い出したりしてます。

  • 滑り込みで2008年に買った最後の本。ある意味その年の真打!もう有名かもしれないが、この方はあのスティーブン・キングの息子。妻に続いて息子も作家、というのは知っていたが、まさかこんな話を書く人だったとは。絶賛の嵐も頷ける。巷で言われているように、短編に限れば父親を超えている!

    親子である以上比べられるし、特に白石朗さんが訳されたものは(思い込みもあるだろうが)キングの作品と言われても納得してしまうかもしれない。父親のパクリというんじゃない。そっくりなのは文体ですらない。文章から見える、ホラーへの愛が。異形への愛が。もう、そっくりなのだ。

    どれも素晴らしい話だが、誰もが褒めるだろう「ポップ・アート」がやはり秀逸。「二十世紀の幽霊」は、幽霊版マジェスティックといった感じだ。で、まったくもって個人的だが筆力・ストーリーともにこのジャンルテイスト一級だろうなと思える「蝗の歌をきくがよい」だけは…ダメだった。ストーリーとはまったく関係のない、オープニングのイジメエピソードがダメだった。何気ない描写だとしても糞便描写を受け付けないもので、どうにもツライ…。
    しかしながら、ホラーが駄目じゃないなら読むべき短編集。素晴らしい。体験せよ!

  • いやー、素晴らしい。
    非常に出来の良い「ジョー・ヒル」のデビュー短編集。
    700 ページ弱のボリューム。
    単純にホラーにカテゴライズ出来ない。
    純文学的・ファンタジー的なテイスト、心にしみる作品群。
    ひたすら丁寧で抒情的な文章。
    上手い作家だ。

    あの「スティーブン・キング」の息子であることを長年隠してきたらしいが、
    そのようなことは関係なしに、優れた 1 人の作家である。

    2006 年 ブラム・ストーカー賞最優秀短編集受賞。「年間ホラー傑作選」。
    2006 年 世界幻想文学大賞中編賞受賞。 「自発的入院」(この年の長編賞は「海辺のカフカ」!!)。
    2006 年 英国幻想文学賞短編小説賞受賞。「年間ホラー傑作選」。
    2006 年 国際ホラー作家協会賞受賞。

  • 読んでる途中だけど表題作がすごすぎる。ラストシーンがあまりにも美しくて脳内麻薬出る。


    純文+ホラー、たまに幻想という感触。
    表題作の「20世紀の幽霊たち」や「ポップアート」「末期の吐息」なんかは幻想色強めでお気に。「蝗の歌をきくがよい」「マント」らへんの息苦しい怖さというか暗さというか醜さは読んでてキツかったけど。

  • キングの息子が書いたという短編ホラー。
    しかし翻訳ものの回りくどい日本語になじめず。
    登場人物のカタカナ名前にも感情移入できない。
    やっぱホラーは和製・鈴木光司だな

  • ホラーと簡単に括れないジャンルの話。ジョー・ヒルはホラー作家のサラブレッドな上に更に自己進化している感があります。蝗の話なんてカフカを掘り下げているのが攻撃的で。でも彼の本質は幻想とか人が何か別のものとや正気と狂気の境界を行き来し、恐ろしい程静かなのが魅力かと。時間かけて読んで楽しかったー。

  • ポップアート、自発的入院、黒電話がいい

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20世紀の幽霊たち (小学館文庫)の作品紹介

奇妙な噂がささやかれる映画館があった。隣に座ったのは、体をのけぞらせ、ぎょろりと目を剥いて血まみれになった"あの女"だった。四年前『オズの魔法使い』上映中に一九歳の少女を襲った出来事とは!?(『二十世紀の幽霊』)そのほか、ある朝突然昆虫に変身する男を描く『蝗の歌をきくがよい』、段ボールでつくられた精密な要塞に迷い込まされる怪異を描く『自発的入院』など…。デビュー作ながら驚異の才能を見せつけて評論家の激賞を浴び、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞の三冠を受賞した怪奇幻想短篇小説集。

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