押し出せ青春 (小学館文庫 す 1-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081398

感想・レビュー・書評

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  • 大相撲三段目力士の桐疾風。得意技は突き押し。名古屋場所の途中、愛しの恭子姉さんと純ちゃんに会うために大阪へ向かった。もし、見つかれば半殺しの目に遭うかもしれないのに新聞沙汰を起こしてしまう。高校を中退し相撲の世界へ飛び込んだが、厳しい稽古の日々に何度もスカすことを考えていた。それでも努力の甲斐があり、少しずつ番付は上がり、夢にまで見た十両へはあと一歩。しかし、運命を呪いたくなるようなことが疾風に襲いかかる。変わっていく自分の姿に気持ちが切れた疾風に周りの温かい気持ちが差し伸べられる。もう一度土俵に立つために、本当の男になるために再び四股を踏む。

  • 最後の病気になる話は、ちょっと現実離れしすぎというか、期待外れな感じがした。作者なりのテーマ設定や考え方あってのことだろうけど、読み手としては、もう少し現実感のある壁を乗り越える話が読みたかったかも。でも概ね満足。

  • 八百長疑惑で大相撲が死にかけている・・・。

    この小説は相撲部屋に入った若者の青春記。
    いろんなしきたりの中で苦悩しながら強くなっていくさまが描かれている。
    相撲取りを志す人がいれば、読ませてみたいけれど、ここのところは何だかね。
    少し前までは若貴の人気で、相撲も見直されていたけど。

    しかし小説の中にも、相手力士から八百長を持ちかけられるシーンもあり・・リアリティありすぎ。

    題名の「押し出せ青春」は、おそらく懐かしの青春ドラマ「飛び出せ青春」のパクリだろうなあ(笑)

  • 若い幕下力士の奮闘を描いた青春小説。
    相撲の知識が無くても楽しめます。
    これから!というところで終わって物足りない感じがしたのは少々残念。

  • 相撲青春ストーリー。
    相撲を通じた若者の成長を描いたストーリー。エンタメ小説。息に抜きによむ。

    2007/02

  • 三段目の桐疾風の青春物語。相撲界での隠語などが書かれている。隠語があるってことはやっぱり「八百長」はあるんだと納得。
    個性ありそうな脇キャラをもっと盛り込んだ内容になるともっと面白くなるだろうに、中途半端で残念。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。駒澤大学文学部卒業。スポーツ誌の編集者などを経て、1999年第5回小説新潮長篇新人賞を受賞し、作家デビュー。おもな作品に、『おれたちのD&S(デマンドアンドサプライ)』『どまんなか1~3』『セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー』『3年7組食物調理科』『小説の書きかた』『走れ! ヒットン』(講談社)、『消えた大関』(PHP研究所)、『デッドヒート 上・中・下』(角川春樹事務所)、『スクールセイバー 学園危機一髪!』『フルスウィング』『押し出せ青春』『セコンドアウト』(小学館)、『俺はどしゃぶり』(光文社)などがある。

「2019年 『スポーツのおはなし 柔道 柔道がすき!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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