烈火の月 (小学館文庫 の 1-1)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081459

感想・レビュー・書評

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  • THEハードボイルドな展開。脚本と小説の中間のような文章を読んでいると映像が目に浮かんでくる。

  • ちょっと登場人物が無駄に多かったなー。警察官の枠を外れた我妻とマトリの女が、正義感からなのか無茶な行動で周りに迷惑をかけて、事実を表沙汰にしていく。途中から人となりが分かってきてだいぶ読みやすくなったし、心境もある程度共感出来る。でもやり過ぎ。

  • 千葉の湾岸を舞台に,凶暴な刑事と強い女マトリが悪と戦う話。
    割とよくある設定だが,キレイなだけで終わらない読み応え。

  • 深作欣二が監督する予定で書いた脚本。急遽ビートたけしが監督となりその脚本を大幅に変えて、大ヒットした「その男、凶暴につき」その原版ともいうべきものである。野沢尚の深作欣二への思いというか執念はすごいものがある。あんなに嫌っているあとがきを書かざる負えないとこまで、深作へのこだわりが強い。しかし、たけしへのリスペクトもあり、複雑な心境がうかがえた。さて、本作。相変わらずうまい人物描写。凶暴な男と凶暴な男が対峙するシーンなど映像が起ちあがってくるほど。暴力的な描写も非常に秀逸。とにかく、各々に孤独と哀愁を抱えた登場人物たちがぶつかり合う戦闘シーンは圧巻である。警察組織というもう一つの闇も忘れず描ききっている。面白かった。

  • 大好きな野沢作品ですが、相変わらずの重たさに懐かしさが込み上げてきました。

    麻薬と警察のつながりを描いた物語。
    型破りな刑事が暴れまくるお話なんですが、読めば読むほどケイゾクの渡部さんのイメージに。

    読み応えたっぷりです。

  • 野沢作品2話目
    面白い。後半は一気に読んだ。

    前半は、何だ型破りな刑事のスタンドプレーが絶賛される話か、
    と思っていて、好きではない話かもと思ってなかなかページも進まなかったけど、中盤ぐらいから引きこまれた。最後の清弘達との対決とか、上層部とのやりとりとか、目が話せなかった。

    最初気になったのは、1章のタイトル「その男、凶暴につき」。
    北野武初映画監督作品と同じタイトルだ、と思って、あれ?これが原作?そういえば、主人公の性格は似てるかもと。(あの映画は面白かった)

    けど、映画はもうずいぶん昔の放映だけど、この本はそれより前?でも放映後の現実の事件の話とか出てくるしなぁ、と思っていたら、この人が映画の脚本書いてて、撮影現場で原型残らないぐらい変えられたから、小説として生まれ変わらせたみたいなことが書いたった。なるほどね。
    結末は映画とは全く違うけど、引き込まれる話だった。

    でも、この人、亡くなってたんだね。もっといろいろ読んでみたかった。
    残念。

  • その男、凶暴につき


    の原作だったようだ


    警察ものらしく暴力シーンは多いが
    どこか憎めない主役に惹かれた

  • 野沢作品を何作か続けて読んで、この人の作品の根底には「生きよ」というものすごく熱いメッセージが流れてるんだなーと。我妻の過剰ともいえる暴力も、生への反動のような気がした。血みどろで、暴力と狂気に溢れた世界ながらも、その想いはちゃんと伝わってくるからこそ、素晴らしい作品になり得ているんだと思う。


  • 『その男、凶暴につき』の別脚本案を小説としたもの。

  • 野沢作品らしい、読みやすく先にすすむ目の前に情景が浮かぶ作品。
    重たいながらもワクワク読みました。

    @手持ち本

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