そのときは彼によろしく (小学館文庫)

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著者 : 市川拓司
  • 小学館 (2007年4月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081602

そのときは彼によろしく (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 男ってヤツは、妄想の世界で生きているのです。

    400mを早く走り、勉強は365人中360番目、
    水辺の生き物をこよなく愛する中学2年生の智史。
    森の外れにあるゴミ捨て場で出会った生涯の友、
    祐司と花梨。・・・及び愛犬トラッシュ。

    智史は30歳になり、アクアショップを経営。
    結婚紹介システムを介して出逢った美咲サンと恋愛準備中。
    突然現れたアルバイト希望の美人モデル。

    どこまでも綺麗な純愛小説。
    こんなことって有り得ない妄想の塊みたいな物語。

    それでも、こんな恋愛に憧れてしまうのです。

  • これだけ分厚い本を一気に読んだのは久しぶりです。
    帯に”ロマンチック・ファンタジー”と書かれていたものの、ストーリー展開は想像していたものとは全く違うものでした。
    タイトルの「そのときは彼によろしく」の一文を物語の中に見つけたとき、そしてそこにまつわるエピソードを読んだとき、心が震えました。
    優しく、強く大切な人を愛して行く登場人物たち。
    読みながらもクスリと笑ったりじーんときたり、非常に心揺さぶられまた、ラストには心地よい爽やかな感動がありました。

  • ともだち・・・彼女でもない同年の微妙な男と女の関係が描かれています。
    頑なに約束を守り続ける男女のお話・・・
    「かくのごとき夢あれかし」で始まる冒頭部分に、約500頁の大作ですが、「一夜の長い夢」を観たような感覚です。
    夢から覚めて、余韻に浸っている気分が心地よい作品でした。

  • 『いいものを食べられるようになんかならなくったっていい。金のかかった身なりなど必要ない。いつも清潔にしていればいい。ひとを喜ばせるような仕事をしなさい。いつも優しくありなさい。』そんな言葉をくれる父。そしてずっと見ていたい懐かしい思い出。読み切ってしまうのが惜しい気持ちになる本。愛すること、愛されることって素晴らしいなと思いました。

  •  物語に主に登場してくるのは3人の少年・少女たちと一匹の犬。
     両親の仕事の都合であちらこちらを転々とし、たまたまその町に住むことになった主人公・「智史」。
     とても小さく、度の合わないメガネをかけ、写実的だけれど、どこか歪んだ絵を描く「佑司」。
     そして、ダブダブのアーミーコートを着て、ちっとも女らしい言動のない、強気の少女・「花梨」。
     最後の一匹は、ゴミの中に捨てられ、言葉を失い「ヒューウィック」と鳴く犬。
     彼ら三人と一匹は、ゴミ山の中で毎日集まり、おもしろおかしく生活し、まるでこの時間が永遠に続くかのように日々を過ごしていた。

     けれど、別れは突然で、まずは智史の父親の転勤が決まり、それに伴って、智史の引っ越しが決まる。
     しばらくして、花梨も地球の裏側へと旅立ち。
     佑司もまた、たった一人の親である父親が体調を崩したことにより、町を出て行ってしまったのだ。

     そうしてバラバラになってしまった三人は、そのまま合うこともなく、15年以上の歳月が過ぎた。
     水草が大好きだった智史は、小さなアクアプラント・ショップのオーナーとなり、30を間近に控え、とても彼らしい控えめな生活を送っていた。
     そんな夜、智史の目の前に、美しい女性が現れた――。

     という話でした。
     なんと言うか、この作者さんらしいとてもロマンチックな作品でした。
     ジャンルで言うと、「純文学」? になるのかもしれませんが、もうちょっと読みやすい比較的「ラノベ」に近い部類の本だと思います。
     もうちょっと純文学だというなら、毒があってくれた方がいいかなあ……と思います。
     実は、花梨の秘密については、もっと別の方向を考えていたのですが、私が思っていたのとは違う、優しい方向の話でよかったんですけど、ちょっと拍子抜け。
     最後はもちろん、優しいハッピーエンドが待っていて、ああ、「終わったな」と感慨深くなりました。

     ただ、すごくよかったとは思うんですが、きれい過ぎる水に魚が住めないように、私はこんな本ばっかり読んでたら死んでしまいそうだ……とちょっと思ってしまいました。
     個人的にはもうちょっと小説は毒のある方がいいですが、きれいな小説を読みたい人にはオススメします。

     ただ、ふと思ったんですが、この人の小説って結構、軽く死が身近にあるんですね。
     こんなに死が身近にあるのに、さっぱりしている小説って逆に珍しいのかな、とは思います。

  • 恋愛小説の中で、一番好きな作品です。

  • うーん。
    やっぱり市川拓司の作品はいいなぁ~。
    って2作目にして思ってしまう私。
    心が清らかになるのよ。
    素朴な愛ってこういうものを言うんだな~って。
    で、それがとっても大きくって儚くって大切なものなんだな~。
    ってしみじみと思えるのがこの人の作品なのよね~。
    ファンになってしまいました~。


    あああ~、この本を思い出すだけで
    胸がいっぱいになるわ~。
    本屋大賞候補だったんだって。
    なるほど頷ける。。。
    良い本を読んだ。
    って実感できる本。

  • 水の揺らぎのように、ゆるやかな展開が良かった。

  • この、切なくて少しファンタジーっぽい感じ、すきです。

  • 素直で純粋な登場人物たち。
    だからこそ、最後の最後で相手の本当の気持ちを分かり合うことができた。

    相当な遠回りをしつつも、相手のことをお互いにずっと思い続けられるところ。
    この小説の中には、多くの明言が凝縮されています。

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そのときは彼によろしく (小学館文庫)の作品紹介

小さなアクアプラント・ショップを営むぼくの前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあったアルバイト募集のチラシを手にして-。採用を告げると彼女は言った。「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」出会うこと、好きになること、思いやること、思い続けること、そして、別れること…。ミリオンセラー『いま、会いにゆきます』の著者による、最高のロマンチック・ファンタジー。

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