そのときは彼によろしく (小学館文庫 い 6-1)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 508
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081602

作品紹介・あらすじ

小さなアクアプラント・ショップを営むぼくの前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあったアルバイト募集のチラシを手にして-。採用を告げると彼女は言った。「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」出会うこと、好きになること、思いやること、思い続けること、そして、別れること…。ミリオンセラー『いま、会いにゆきます』の著者による、最高のロマンチック・ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 市川さん作品は『今、会いにいきます』依頼で2作目ですが、本作も予想を一つ裏切られて良かったです、まさかタイトルを伝える方が…とは。
    でもイイかも、少し幸せない気分にはなれましたーー

  • これだけ分厚い本を一気に読んだのは久しぶりです。
    帯に”ロマンチック・ファンタジー”と書かれていたものの、ストーリー展開は想像していたものとは全く違うものでした。
    タイトルの「そのときは彼によろしく」の一文を物語の中に見つけたとき、そしてそこにまつわるエピソードを読んだとき、心が震えました。
    優しく、強く大切な人を愛して行く登場人物たち。
    読みながらもクスリと笑ったりじーんときたり、非常に心揺さぶられまた、ラストには心地よい爽やかな感動がありました。

  • 今回の「そのときは彼によろしく」もロマンチック ファンタジーですが、ハッピーエンドでホッとしました。
    テーマは友情、恋愛、親子愛情かと思います。
    14歳の男の子2人と女の子1人それと一匹の犬。
    青春時代をすごし、その後バラバラになり、連絡も取れなくなる。
    で、大人になってから意外な形で再会・・・。

  • 30ページぐらい読んで、文章が好みだなぁと思った。
    物凄く好みだったので、もう話の内容なんてどんなにつまらなくても絶対全部読むだろうなぁと確信した。
    最後までやっぱり文章が好きだと思った。
    話の内容もいい。登場人物も穏やかで、純粋で、悪意がなくて、とても私好みだった。

    この作家さん、色々読んでみたい。

    この本を貸して下さった会社の方に感謝!!いい本に出合わせて頂けた!!

  • 新年早々めちゃ泣けた(T . T)
    タイトルの伏線回収は鳥肌が立った!
    こういう「ギリギリあり得るかもしれないファンタジー恋愛小説」、めちゃいいなぁ!
    市川拓司さんの本、他にも読んでみよう♪

  • 著者の作品は初読みでした。

    読後感は温もり感じています。

    ある意味で純愛物で、青春物語でもあり、ファンタジーの要素も含んだ物語。

    盛り沢山な内容故に500ページのボリュームがあり、土日の休日を使って読んでみました。

    本作の主人公は智史であり、彼が13歳の時に出会い、親友となるのが佑司。

    そして、佑司の友達なら私の友達と言った男勝りの花梨の3人を中心に描かれます。

    しかし、物語が進む現在は智史が29歳の世界で、彼は小さなアクアプラントショップを営んでいます。

    ある日、店の前で店主の帰りを待っていた美しい女性が手にしていたのはアルバイト募集のチラシ。

    採用を告げた智史に彼女は「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」と言い、ひとつ屋根の下で過ごすことに。

    普通ならここから恋に発展し...ってな展開なんだろうが、本作は単純には進まない。

    絶妙に現在と過去を行き来しつつ、ようやく智史は目の前に現れたのが自分にとって一番大切な存在である花梨である事に気づく。

    そして、2人の再会は3人の再会へと進むのだが、佑司は意識不明で眠ったまま。

    その後、明かされた花梨の秘密。

    花梨は佑司を迎えに行く為に自ら眠りにつく。

    時は流れ、ショップの前で店長を待つ女性が手にしていた紙には「終生のパートナー募集」と書かれていた。

    「ただいま!いま、帰ったわ」

    最後はハッピーエンド。

    そこにたどり着くまでの様々なプロットが絶妙に噛み合って本作の深みを増している。

    表題である「そのときは彼によろしく」この言葉を発したのは智史の父であり、その言葉を預かったのは花梨の姉(彼女もながい眠りについていた)であった。

    父が息子に伝えたかった思いにも心が温かくなりました。

    説明
    内容紹介
    とある地方都市で小さな水草ショップを営むぼくのもとに、ある夜ひとりの美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあった求人チラシを手にして……“アルバイト募集 年齢性別不問。水辺の生き物を愛する方ならどなたでも”。この出会いが、奇跡の始まりだった。著者の愛する映画『ノッティングヒルの恋人』へのオマージュで始まるファンタジックな青春ラブストーリー。'07年6月の映画公開に向け、著者初の、そして待望の長編文庫化!
    内容(「BOOK」データベースより)
    小さなアクアプラント・ショップを営むぼくの前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあったアルバイト募集のチラシを手にして―。採用を告げると彼女は言った。「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」出会うこと、好きになること、思いやること、思い続けること、そして、別れること…。ミリオンセラー『いま、会いにゆきます』の著者による、最高のロマンチック・ファンタジー。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    市川/拓司
    1962年、東京都出身。2002年、『Separation』でデビュー。代表作は、03年刊行の『いま、会いにゆきます』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 男ってヤツは、妄想の世界で生きているのです。

    400mを早く走り、勉強は365人中360番目、
    水辺の生き物をこよなく愛する中学2年生の智史。
    森の外れにあるゴミ捨て場で出会った生涯の友、
    祐司と花梨。・・・及び愛犬トラッシュ。

    智史は30歳になり、アクアショップを経営。
    結婚紹介システムを介して出逢った美咲サンと恋愛準備中。
    突然現れたアルバイト希望の美人モデル。

    どこまでも綺麗な純愛小説。
    こんなことって有り得ない妄想の塊みたいな物語。

    それでも、こんな恋愛に憧れてしまうのです。

  • 心があったかくなった!
    ほっこりしたい時に読みたい本!

  • 映画を先にみて「本も読んでみようかな」となった本。
    出来すぎな話ですがキレイでいいんじゃないでしょうか。
    人を想うことが素晴らしいことを思い出させてくれます。

  • 「そのときは彼によろしく」は、誰が言った言葉なんだろう、花梨なのかな、だとしたら悲しい言葉だな、と思いながら読み進めたけど。
    自分は母親を突然の脳の病気で亡くしていて、自分の感謝の気持ちを伝えることが出来なかったことは勿論、母に聞きたかった事が沢山あるので、こう言う話を読むと、こんなことが本当にあったらいいのになあと思ってしまう。「心から愛していた」そんな言葉をもらえたら号泣だな。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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