- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094081602
感想・レビュー・書評
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30ページぐらい読んで、文章が好みだなぁと思った。
物凄く好みだったので、もう話の内容なんてどんなにつまらなくても絶対全部読むだろうなぁと確信した。
最後までやっぱり文章が好きだと思った。
話の内容もいい。登場人物も穏やかで、純粋で、悪意がなくて、とても私好みだった。
この作家さん、色々読んでみたい。
この本を貸して下さった会社の方に感謝!!いい本に出合わせて頂けた!! -
男ってヤツは、妄想の世界で生きているのです。
400mを早く走り、勉強は365人中360番目、
水辺の生き物をこよなく愛する中学2年生の智史。
森の外れにあるゴミ捨て場で出会った生涯の友、
祐司と花梨。・・・及び愛犬トラッシュ。
智史は30歳になり、アクアショップを経営。
結婚紹介システムを介して出逢った美咲サンと恋愛準備中。
突然現れたアルバイト希望の美人モデル。
どこまでも綺麗な純愛小説。
こんなことって有り得ない妄想の塊みたいな物語。
それでも、こんな恋愛に憧れてしまうのです。 -
ともだち・・・彼女でもない同年の微妙な男と女の関係が描かれています。
頑なに約束を守り続ける男女のお話・・・
「かくのごとき夢あれかし」で始まる冒頭部分に、約500頁の大作ですが、「一夜の長い夢」を観たような感覚です。
夢から覚めて、余韻に浸っている気分が心地よい作品でした。 -
あなたがもし会話の中で誰かの言葉を引用して、相手がそれは莊子ね、と返したらどうだろう。いやそんなことは起きるわけはあるまいと思うかもしれないが、それは起きるのである。妄想の中で。
自分も一人の妄想ニストとして言うなら、この話に出てくるシチュエーションは妄想家にとってのテンプレとも言うべき、幼馴染がかわいい、けど取り柄のない自分に惚れる、更に大人になったら美人女優で、冴えない自分の価値を周りの人間によって補うわけである。他にもバイトには男性の出来杉君を備え、男女どちらも抜かりがない。
こんな設定だとときめきメモリアルか!ってなるけど、流石にそこまで甘くもなく、なんだか村上春樹っぽい語り口でちょいちょいインテリ臭かったりブルジョワ感を漂わせ、なんだかいけ好かない連中ばかりだけど嫌味もなく。
でもうん、文句ばっか言ってるみたいだけど、こうやってたまには甘ったれてみるのも良いのよ。しょせん男はロマンチストだからね。 -
良作でした。
恋愛だけにとどまらない、優しい想いにふれることができます。
読了後に表題をを改めてみて、じんわり心が温まります。 -
何年も待っててくれた。
優しい物語