赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い (小学館文庫)

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著者 : 赤川次郎
  • 小学館 (2007年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081923

赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今は昔、私がまだ20代の駆け出しサラリーマンの頃、何かの研修で講師の先生が「三太郎を読みなさい」と話されました。三太郎とは、司馬遼太郎、新田次郎、城山三郎のことでした。大概、体育会系の精神論が多いこの手の研修にしては、珍しい講話だったので、鮮明に覚えています。そのときに読んではいけない三太郎として赤川次郎さんの名前が挙がりました。それまで、氏の作品を読んだことがなく、また、変なとこだけ思い上がったプライドの持ち主の小生は大いに共感を覚え、それ以降も氏の作品は一つも読んでいません。ただ、それから遙か後年、ひょんな事から「文楽」に嵌まった私は、氏が「文楽」好きで、かの馬鹿たれの大阪市長が手前勝手のパフォーマンスのために、文楽をやり玉に挙げた時の、文楽擁護者のおひとりだったことで、コロリと評価を変えてしまいました。作品は読んでいませんが、本書は氏の文楽への愛がひしひしと伝わってくるだけでなく、氏の幅広くかつ深い舞台芸術への理解がうかがわれる好著です。赤川次郎先生、長い間知りもしない「食わず嫌い」で、ごめんなさい。

  • 文楽の人形は、「主(おも)づかい」「左づかい」「足づかい」と三人の担当者で一体を動かす。
    歌舞伎の演目の中には、文楽から移されたものが沢山ある。
    文楽の演目には大きく分けて「時代物」と「世話物」の二種類がある。
    基礎的な知識から、文楽だけに縛られず映画や演劇も引き合いに出した著者ならではの着眼点が面白い。

    巻末には、桐竹勘十郎との対談が収録されている。

  • オペラ、歌舞伎などと比較してより文楽を楽しく観劇するためのアドバイスが多く、比較演劇論として面白かった

  • ★2.5
    わかる、わかる!と思える主張も多々ありますが、ほぼ赤川氏の言いたい放題な一冊。とにかく次の文楽公演が待ち遠しくなったのは確か。

  • 東京では文楽公演チケットが手に入らないほどの人気ですが、文楽の将来には課題を感じます。赤川さんは、歌舞伎やオペラ、演劇などの造詣も深いようで、多面的な視点から貴重な指摘や提言をされています。これからも情報を発信され、文楽の進境をアシスト願いたいものです。

  • 20121011
    面白かったー
    10年くらい前に書かれたエッセイのまとめで、随分前に買ったけどなかなか読めてなかった本。
    入門になるのかな?最初読んでたらわけわからなかったかも。いろいろ観てからでないと面白くなさそうな。
    私自身もオペラも歌舞伎もみるので、言わんとすることはわかり、共感するとこも多かった。
    たぶんこの頃のブームは去ったけれど、今でも東京公演は人気で、大阪は微妙。歌舞伎の影響か、一理あるな、と納得したり。(歌舞伎の演目が文楽からきたりもしてるので、歌舞伎好きな人が文楽を見に行ったりする)
    この頃からはまたチケット予約状況とか変わったりしてるけど、変わってないのかなぁと思ったりもしました。
    最後の対談も良かった。
    全体的に軽い文章なので、物足りない部分もあるかもしれないけど、専門家が書くより一般寄りで良かったと思う。
    玉男さんをたっぷりみられたのは羨ましいなー

  • 文楽に行くにあたって、どこをどう楽しんで良いのかわからないため買ってみた本。期待していたガイド・マニュアル本ではなかったが、評論家のように知識や経験をひけらかすのではなく、文楽以外にも、歌舞伎やオペラに演劇・映画など、広くアンテナを伸ばしている、一目利きファンとしての感覚が満ちている。ときに呈する苦言は、「愛好家」のことばとして、今こそ耳を傾けるべきではないかと感じる。けっきょくどう楽しんで良いのかはわからなかったが、巻末の桐竹勘十郎との対談など、芸談として読んでいて楽しく、そういう意味で、文楽に足を運んでみたくなった。

  • 三浦しをんのエッセイで文楽の入口を覗き足を踏み入れかけた所でこのエッセイを読んだ。
    オペラや演劇、映画などに造詣深い著者の比較論的な文章が初心者にはわかり易く、文中紹介される作品にも興味が湧いてきた。特に栗崎碧監督の映画「曽根崎心中」は非常に観てみたい。現在はVHSも入手出来ないようで、DVD発売を願う。
    三浦しをんのエッセイでは時代物中心に見たが、こちらはさすがの世話物好きの著者の言及は、心中に共感しにくい者にも説得力がある。
    一方、著者がエッセイ中で何度も憂えているのが、技術の継承と文化の維持、若者の観客増であり、そのための努力をすべきと何度も触れている。最近、文楽の本場にて存続の危機が訪れている事もあり、2000年〜2003年の連載ながら、示唆に富んだ内容になっている。
    巻末の桐竹勘十郎との対談は人となりがわかりお買い得。

  • 文楽の入門書というよりも、赤川次郎の文楽鑑賞日記。ただ、著者の造形深さが出ていて、作品の解説等が分かり易く書いてある。その点は入門書なのかも?
    話は文楽だけでなく、歌舞伎や演劇等にも及んだりする。そしてかなり辛口な意見もあったりで、著者が文中で書いている様に、素人の感想というノリがあったりするところが読み易い。ただ、その点において、共感出来る部分とそうでない部分はあったりするけど。

    書かれた時期が10年前くらいなので、色々と状況は変わっきているけど、まだまだ解消されていない問題とかもあったり。
    文中で書かれていた、曾根崎心中の映像が見てみたい。DVD化されてないんだよなあ。

  • 赤川次郎さんによる文楽観賞入門。文楽の魅力はもとより、観劇者側から見た文楽の問題点について言及されていて、文楽に対して多角的に興味が深まった。なかなかチケット取れないようだが何とか劇場で生文楽を見に行きたい。

  • 文楽見たいなー

  • 読みやすかった。入門書として最適。
    最後に桐竹勘十郎さんとの対談があります。

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