語るに足る、ささやかな人生 (小学館文庫)

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著者 : 駒沢敏器
  • 小学館 (2007年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094081947

語るに足る、ささやかな人生 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • まるでボブ・グリーンみたいな片岡義男みたいなちょっぴり村上春樹みたいな。個人的にものすごーく好き。アメリカ好きにはたまらない。アメリカが好きじゃない人が読むとどう思うのかはちょっとわからないけれど。アメリカの本当になんにもない田舎の小さな町を訪ねる旅行エッセイなんだけど、その町の人々の生活の断片を切りとった短編集みたいな感じもあって。感動的なストーリーなわけでもないし、オチがあるわけでもないんだけど、その淡々とした感じがすごくよくて。人生、というものを考えさせられるような。

  • 人生がひとつの物語だとしたら…つまり人生という不確かなものが、物語として紡がれることによってようやく意味や形状を得るものだとしたら、その物語は記憶によって構成されている。
    胸のなかの然るべきところに収まっていた記憶が時間を経て発酵をして、そして然るべき時間を自分で選んで表層に浮上してくる。それを人は人生の感触として受け取り、さまざまな過去を生きてきた遠近法を描く。そのようなものがひとつひとつ、あやふやな自分の支えとなっていく。

  • 小生、70年代中盤から80年代初めにかけて、アメリカの田舎町にての生活をしており、まさしく本書にあるような暮らしに接していたので、深く共感する。文章も優れており、私の記憶が本書を読みながら鮮明に浮かんで来た。

    古き良きアメリカはこういうものなんだよね。

  • 映画「パリ、テキサス」あたりが好きな人は気に入ると思う。

    レンタカーでアメリカ本土を横断し、スモールタウンを訪れる旅。気ままに、車を走らせながら滞在地を決める自由さ。

    この作者のことは調べてもあまりよくわからないが、文体やテーマがかなり自分のツボである。

    時間がとまったような、何もないスモールタウンと、情報やモノにあふれた都会と、果たして人間はどちらが幸せなのだろうか?

    重要なのは、どんな境遇にいようと地に足をつけて、現実に向き合っていくことなのだろう。

  • アメリカのスモールタウンを巡る話。タイトルがその内容を示しています。著者の作品は初めてですし、失礼ながら知りませんでした。

  • きっとおしゃれな人で、格好良くない文章は書かない人なんだろうなと、ぼんやり感じる。

    アメリカの一部の地域は特別な思い出のある場所だけど、
    読んでいる中で、ちょいちょいあのときの感情を思い起こせた。

  • 旅行記。
    アメリカに膨大にある、なのに
    一体化していて見えない
    「スモールタウン」のみを訪れる旅。

     
    置き去りにされた人生、
    小さなコミュニティ。

    生活はどこでも同じように繰り返される。
    小さなスモールタウンでしか
    考えられないもの、
    得られないもの。

    ただ、どこも同じことで
    捨てられてしまったもの、
    求めても手に入らないもの。

    ないまぜになって、小さな町が語るものを
    作者が丁寧にひろっていく。

    大きなアメリカの
    人口3000の小さな町たち。

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語るに足る、ささやかな人生 (小学館文庫)の作品紹介

人口三千人足らずのアメリカのスモールタウン。サウスダコタ州のドライブイン・シアターのある町、ウィスコンシン州のカフェに座る身寄りのない女性と中学生の女の子、アイオワ州の幽霊屋敷のようなホテル。小さな町だからこそ、そこには「物語」がある。アメリカのスモールタウンを旅して紡いだ珠玉のストーリー。

語るに足る、ささやかな人生 (小学館文庫)はこんな本です

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