夜半の綺羅星 (小学館文庫 あ 5-2)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082081

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  • 2005年4月小学館刊。2007年10月小学館文庫化。書下ろし。長編の夜半の綺羅星、短編の福良雀、の2編を収録。下っ引きの達造が接する人々の暮らしや言葉から人の想いが伝わって来ます。ミステリー要素も濃厚で息もつかずに読みました。しずり雪、春告げ坂にも繋がる人々も登場し、安住ワールドに強く惹かれます。

  • 再読です。
    下引きを主人公にした捕物ですが、やはり安住さんは良いです。
    なんとも言えない情感があって、山本周五郎や藤沢周平を思わせるものがあります。
    残念なのはそれらしさが伝わってこないタイトルと表紙ですね。
    それにしても安住さん、2004年に『しずり雪』でデビューして10年。いまだ5作です。文庫化去れたのは4作。あまり沢山書いて荒れるのも困ったものですが、それにしても遅筆です。


    ===================
    11-037 2011/04/20 ☆☆☆☆☆

    どうも、タイトルと表紙の絵で手を出しかねる所もあったのですが、中身の仕上げは見事。やっぱり安住さんは良いです。
    薄雲りの下の景色の様にしっとりとしたトーンで、各所で見せる描写の見事さは周平を思わせます。
    設定や流れは最初に読んだ安住作品「日無坂」に良く似ていますが(出版順から言えば「日無坂」が似ているのですが)、各々の登場人物が、たとえば荒んでいたり、いい加減だったりしても、その奥底に優しさを持っている所に共感が持てます。この、人を見る優しさが安住作品の特長かもしれません。
    これで全作品読んでしまいました。
    早く次作が出ないかな。でも遅筆のようだし、当分期待できそうもありませんが。。。

    .

  • 98 4/26-4/27

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