間宮兄弟 (小学館文庫)

  • 3128人登録
  • 3.58評価
    • (202)
    • (380)
    • (558)
    • (57)
    • (12)
  • 364レビュー
著者 : 江國香織
  • 小学館 (2007年11月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082180

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

間宮兄弟 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 女性にもてない兄弟の話なのに、読み終わってこんなに優しい気持ちになれるなんて、何だか不思議な物語です。
    彼らの健全さが、逆に世間から取り残されているようで、メルヘンチックというか、キュートというか。
    こちらがすっかり安堵させられてしまっているところが、不思議でしょうがないです。

  • 江国さんの本はあまり読まないのですが、これはとても好きでした。自分の苦手なものと好きなものを知って、選んで生活する兄弟の暮らし方は、「それは理想だけどチョット」と二の足踏んで、窮屈に暮らしている人間には軽やかに羨ましく映ります。

  • 間宮兄弟は、タイトルや装丁が雰囲気じゃないなーなんて敬遠していたのだけど、読むとすっかりすきになった。タイトルも装丁もぴったり。

    似ているようで似ていない兄弟。兄弟は面白い。親もしらない、絆といってはきれいすぎるようなきがするけれど、そういうものでつながっている。家族という社会を、共有している。

    どこかで、彼らのようなひとたちが、生活を送っているかもしれないと思うと、不思議にほっとするのだった。

  • 仲が良い・・・良すぎる兄弟のお話。
    がんばってと応援したくなるような二人。
    映画よりも、せつない感じがしました。

    もし近くにいたらお友達になって、
    一緒にごはんを食べて遊びたい。
    だけど実際にあんな仲の良すぎる兄弟がいたら、
    異様な感じでちょっと近よりがたいのかもしれないですね。

    そんな感じの2人のお話なのですが、
    読んだ後はほのぼのとして
    ほんわか あたたかい気持ちになりました。

  • 中学か高校で読んだ時は、風変わりなの兄弟の面白い話という感じでさくっと読んだ気がしたけれど、今回は、「モテない」という部分にすごく引っ張られた。容姿という理不尽さが凝縮されたようなものとの、折り合い。自分がどうしようもなく自分でしかないということを耐えて、日々を暮らすことの強さ。そして自分に対しても他人に対しても正直であり、まっとうであること。そんなことを考えた。

  • 酒造メーカーに勤める兄・間宮明信と、小学校の事務員である弟・間宮徹信。二人は同じ家に暮らし、マイペースな毎日を過ごす。女性にもてなくとも幸福に生きる兄弟の日常の物語。

    「人生を楽しむ」とはまさに間宮兄弟の生き方そのものである。二人は自分がどうすれば幸せを感じるか、心地よく過ごせるかを熟知している。それだけではなく、その術を日々実践している。私たちにはその“実践”が、なかなか難しい様に思う。「私はこうしているときが幸せだ」と分かっていても、一般的な価値観で否定してしまったり、周囲の人の目が気になって恥ずかしくなったり、つい見栄を張ってしまったりするものである。間宮兄弟の楽しみは、例えば贔屓のプロ野球球団の試合のスコアを欠かさずつけること、レンタルビデオ店で3本ずつ選んだ洋画を、昼も夜もひたすら観ること、夜の公園で紙飛行機を飛ばすこと、といったもの。お金がかかったり派手であったりするようなものでは決してない。しかし等身大の幸せがそこにある。
    生きていく中で辛いことや嫌なことはあるけれど、その分きっちり楽しいことをすればいい。「人生を楽しむ」とはどういうことであるかを間宮兄弟は教えてくれた。

  • やっぱり江國香織さんの書く文章好きだなあ。

    ズレててもいいじゃんって、背中を押されてる気がする。

  • 自分自身がしっかりしてれば、兄弟がいれば大丈夫って感じの人物たちだけど、ラストには一緒に楽しめる相手がいるっていいなって方向になっていく感じがよかった。
    やっぱり人間一緒に楽しめる相手がいることは幸せなんだ。

  • 映画化されて気になっていたので、今頃なのですが、本日図書館で借りて読みました。
    映画に登場していたお二人を想像しながら読んでいたので、面白さが倍増。
    あとがきにも書かれていましたが、兄弟の幸せは結婚ではなく、お互いが兄弟ならではの生活なのだと思うと、恋愛でうまくいかないままで終わるエンディングが凄く間宮兄弟ならではでしっくりしました。

  • 間宮兄弟の日常。2人が趣味に没頭するシーンがいいなぁ。ジグソーパズルを「おもしろ地獄」と言ったり、「読書日」を設けたりとか。

  • DVDで2回も観ておきながら、原作を読んでいなかったので、今回読んでみた。そんなせいか、どこを読んでも映画のシーンがイメージできて、今までそんな読み方したことなかったから凄く新鮮だった。きっと原作を先に読んでたら感じ方が全然違うんだろうなぁ。凄くほのぼのしながら、でもちょっと淋しい気持ちになりました。

  • 兄弟視点で書かれているので、ついつい感情移入してしまう。思わず「がんばれ、兄弟!」と声援を送りたくなる。
    けれど、ふと考える。自分の周りにももしかしたら間宮兄弟らしき人はいっぱいいるのかも、と。そういう人たちに対して自分は「がんばれ!」と思うかというと、そうではなく。やっぱり「なんとなく」無意識に遠ざけるか、或いはそもそも意識もしていないのではないかと思う。作中の女性たちが兄弟に対してそうであったように。
    現実ってそいうものだろうな。男女逆転もまた然り。

    この本の最大の面白みは、「誰にでもわかるシチュエーションで、意外なことが起こらない」ことだと思う。
    淡々と時間が流れていくのだが、それが妙に落ち着く。繰り広げられる出来事はすごく現実的なのにどこか浮世離れしている。作中の年代は限定されないのに何故か懐かしい。
    全てはこの兄弟のキャラクターのなせる業。

    この愛すべき兄弟たちの日々を、私もうっすらと愛しいと思っている。

  • 江國香織の人生哲学がよく表れた小説だと思う。
    子供のように一生を楽しく生きていくというテーマを追求している人だと思うので。
    女が主人公だとなかなか恋愛から逃れられないので、間宮兄弟は純粋にそのテーマを体現できたのではないだろうか。

  • 佐々木蔵之介と塚地で映画化してた記憶しかないけど、そのイメージで読んだら配役ぴったりだった。
    男の子を産みたくなった。初の感覚。

  • 子供の頃から変わらずに大人になった様な兄弟のほんわかする物語でした。そして子供の頃からモテない族の一員だった自分と重なるところがあり2人の行動パターンを見て「だからお前はモテないんだよ!」と昔の自分に突っ込む様に呟いてみたり、自然と物語の中に入りこんで楽しめました。
    こんな兄弟と友達になれたら楽しいだろうなぁ。
    でも男と女、人と人ってなかなか分かり合えない難しい関係だなぁと思いました。

  • 何とも言えない男兄弟の話。
    幼少の頃のトラウマ?でアラサーになったようだが、
    2人の世間がどう思おうとも構わない姿勢は分かるような、わからないような。でも、決して人に害をしなように生きている人間像は感心する。
    自分の好きな物達に囲まれて何だか息が合っている2人のやり取りは笑ってしまった。
    究極をいうならこんな生活は楽しいのかもしれないけどね。

  • ほのぼの~...の中に切なさあり。

    グググっと引き込まれる話でもなく、
    かといってツマランわけでなく、
    ちょっと時間あっから本でも読むべか的な
    サラリと読めるそんなお話。

    数年前に映画見て、原作があったのか!!
    しかも江國香織!!!
    思わず手にしちゃいました。

    映画まんまの話でした(逆か。本が先か)。

  • 映画の存在は知っていたけれどまさか江國さんだったなんて!
    10代の頃はよく読んでいたけれど近年は正直敬遠してました。

    ところがところが。こういう雰囲気の小説書く方だったっけ?
    最近好むまったりとした空気でとても面白かったです。

    「サンキュ、って恰好いいだろ。サンキューじゃないんだぞ、サンキュッ」
    「恰好よくねえよ、何言ってんだよ」
    ってやり取りが塚地さんと蔵之介さんで想像すると面白くて。
    (実際映画にこのセリフがあったかはわかりませんが)
    ぜひ映画も見てみたいです。

  • ・ほっこりする
    ・でも切ない
    ・間宮兄弟みたいに悪口や噂話より、好きな映画や本やおいしいごはんのお話できる楽しい人になりたい

  • 裏表紙の"愉快に快適に暮らすのは大変有意義なことです。たとえ世間から多少変と思われても"が気になって、借りて読んでみた。
    自分達の価値観を大切にしてる意識も強くないんだけど、人に合わせることだけが正解じゃないって感じの本。日常が進んでいくなかで、関わった人たちも含めて少しずつ変わっていく?

  • 映画面白かったけど徹信キモすぎ…

  • 江國香織は割とセクシーな大人の恋愛や、その切ないなんとも言えない哀惜のようなものを描かせたら日本一。と、思い続けていた私には、なんとも衝撃作でした。

    かなり気持ちが悪い仲良し兄弟の愛憎の末。

    という解説は言い過ぎではあるものの、平和でまったりしており、なんともほんわか暮らす兄弟。しかも三十路過ぎ。という設定。

    いや、なんというか、とてもとてもとてもとてもキモいと、可愛い、と、優しいと思う感情の末のキモい。笑

    それに尽きる一冊でした。

    セクシーな哀惜の恋愛描かせても読ませてくれますが、薄らキモい兄弟を描かせてもやはり読み手を夢中にさせる江國香織に完敗です。

  • 3.5
    愉快に暮らす不細工兄弟の話。楽しそうな感じでなかなか面白い。たとえ、世間からへんに思われても愉快に快適に暮らすのは有意義なことで、そのへん話を書いたらしい。
    35歳の明信と32歳の徹信の話。女性から一見でないと思わせるふたりは、一緒に住んでいて本を読んだりゲームをしたり女性を家に呼んだり(うまくいかないが)と愉快な生活をしており、根暗っぽい感じもあるが、屈託がなく、純粋な感じ。確かに変だが、その憎めない姿は人を安心させるらしい。こんな生き方も楽しそうといえば楽しそうな感じ。

  • 2016.10.30 読了
    自分たちなりの生活を持って愉しく、幸せに暮らしている兄弟が素敵。

  • 映画の欄でかきます。

全364件中 1 - 25件を表示

間宮兄弟 (小学館文庫)を本棚に登録しているひと

間宮兄弟 (小学館文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

間宮兄弟 (小学館文庫)の単行本

ツイートする