100回泣くこと (小学館文庫 な 6-1)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082197

作品紹介・あらすじ

実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた-。

感想・レビュー・書評

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  • 映画化もされ、泣けるかなぁと思い読んだけど・・
    よくありがちな展開で、先が読めすぎたためか・・・
    内容に深みがなかったのか・・
    感情移入できませんでした。

    「彼女」みたいに死を宣告されたとき
    果たして自分だったら、前向きに強く戦うことができるかなぁ
    と思ったりしました。

    • koshoujiさん
      こんにちは。
      この本、私もあまり感情移入できなかったですよ。
      なんか、底が浅いというか、ありきたりというか、文章が安っぽいというか。
      ...
      こんにちは。
      この本、私もあまり感情移入できなかったですよ。
      なんか、底が浅いというか、ありきたりというか、文章が安っぽいというか。
      評判ほどじゃなかったですよねえ・・・。
      2013/07/30
    • nobo0803さん
      koshoujiさん

      こんにちは♫
      koshoujiさんも感情移入できなかったんですね!
      評判がよかっただけに、あれ?面白くないのは私だけ...
      koshoujiさん

      こんにちは♫
      koshoujiさんも感情移入できなかったんですね!
      評判がよかっただけに、あれ?面白くないのは私だけ??と思っちゃいました。
      中村航さんの本はこれが初なんですが、他のはどうなんだろう・・同じような感じなんだろうか?と
      図書館で予約はしているものの、ちょっと不安です(・_・;)
      2013/08/05
  • 中村航作品初めて読みました。
    初めてが、この作品で良かった…というのが読んで思います、非常に日常に近い構成と演出が読みやすいし判りやすい。内容は喪失していく主人公の物語。

  • H29.3.8 読了。

  • すごくいい関係のカップルだな。悲しい。。。悲しいけれど、さらっと書かれてる感じだ。

  • いまいち
    やっぱ恋愛小説系は自分には合わないのかな。
    淡々と読み進めてしまい、結局、ふーんで終わってしまった(笑)

    だって、ストーリが
    実家で飼っていた犬が死にそうという連絡をうけて、彼女に相談したら、「バイクで帰ってあげなよ」って言われ、バイクを修理。
    バイクの修理中に、彼女にプロポーズ。
    とはいえ、1年間結婚の練習ということで、同棲開始。
    バイクを修理して帰宅。犬はバイクのエンジン音が大好き。
    犬は回復して、幸せな日々を送り始めたところで、彼女の病気が発覚。
    末期の癌で、治療のかいなく、彼女は帰らぬ人に。
    そして、犬も死んでしまう。
    しかし、そこで、彼女の死から立ち直る。
    といった展開。
    ある意味、ごくごく普通の展開、恋愛小説の王道で、なにか盛り上がるわけではありません。

    さらに、伏線なのかわからなかったのが「絶対にあかない箱」の存在。
    結局、何を表したかったのか読み取れなかった。

    こういった繊細な表現を読み取るスキルは自分にはないのでしょう。
    なので、この物語の本質に共感できないのかなって思いました。

    ということで、帯には
    「うっかり新幹線で読んで号泣しました」
    とありましたが、そんなことはなく、
    「通勤電車で淡々とよんじゃいました」
    という物語でした。


  • 恋人が病気と闘っている間も、自分の生活はいつもと変わらず流れてしまう。その事への葛藤や不安、やるせなさ、わかるし、心を取り乱す場面には人間らしさも感じた。
    【やるせない】を辞書で調べてしまった。「憂い、悲しみを紛らわそうとしても、晴らしどころが無くせつない」

    信頼している人からの「大丈夫」という言葉は強い。

  • 何か突飛押しもない出来事が起きるわけでない、淡々と日常は繰り返される。バイクとブックとともに。彼女の病気が発覚される以外は。
    嫁に来たよ、リュックを背負いやってきた彼女。
    人は、誓う。健やかなるときも、病めるときも、これを愛しこれを敬い、これを慰めこれを助け、死が二人を別つまで共に生きることを誓いますか。皆、はい、と。
    僕(藤井君)が彼女との別れの喪失感から、立ち直るまでの苦悩が丁寧に描かれている。
    やっぱりたくさん泣くのだけれど。
    彼女が居なくなって、僕らは少しづつweでなくなった。彼女は色濃くyouになった。この表現が印象に残った。

  • 短いけど、主人公と彼女の人物像がしっかり描かれてた
    彼女みたいな発想の人好きやわ。「夢で柔道をしてた。だから柔道したい。」ってなる発想

    恋人が病気になって死ぬってあるあるの展開やけど、それぞれの関係性とか繋がりが色々あるからやっぱ感動するよね

  • 浪人生活を始めたばかりの主人公の藤井君は、図書館の前で子犬のブックを拾います。その後就職して離れて暮らしていますが、ある日、実家の母親からブックが死にそうと連絡が入ります。彼女の佳美さんの勧めで、ブックが好きだったバイクを直し、ブックに会いに行きます。そのバイクを直しているときに彼女にプロポーズをして、結婚の練習として同棲を始めます。ブックは命を取り留め、幸せだった主人公に彼女の不治の病気という悲しみがやって来ます。
    命を扱った恋愛小説です。気丈な彼女に涙します。

  • 読書してて、あんなに泣いたことがない、っていうくらい泣いた。
    再読したいのに、また泣くことを考えると手が伸びない。泣きたいときに読む本。

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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