繁殖 (小学館文庫)

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著者 : 仙川環
  • 小学館 (2007年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082302

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繁殖 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 幼稚園で起きた集団食中毒事件。
    だがそれは、単純な食中毒などではなかった。
    管理体制に問題があったわけでもなく、誰かの責任でもない。
    分析の結果特定された原因が何故混入してしまったのか。
    何者かによって意図的に混入されたものではないとしたら・・・。
    人は驚くほど強くもなれるし、脆く崩れ去ってしまうほど弱い面もある。
    追い詰められた人間は、より安易な道へと逃げ場を求めるものかもしれない。
    それにしても安易すぎる展開に唖然としてしまった。
    たぶん仙川さん自身もそう感じたのではないだろうか。
    主人公が反省する場面が描かれている。
    身近な恐怖・・・環境問題を絡めた重いテーマを描いているのに浅く感じてしまったのは何故だろう。
    犯行にいたるまでの犯人たちの行動が唐突に思えて、物語についていききれなかっただけかもしれないけれど。
    日本は食の安全性が高いと言われている。
    本当にそうなのだろうか。
    物語を読んでどことなく不安な気持ちになってしまった。

  •  園児のために良かれと思って企画した農園実習がこんなことになるなんて・・・。収穫してきたネギやニンジン、そして近くの農家で飼われている鴨肉を使って鍋を作り、おにぎりと一緒にみんなで食べた。数時間後、園児達が次々と調子を崩して病院に運ばれ、中には意識が戻らない子供まで。おにぎりの管理が杜撰だったために起こった食中毒であろうと思われたが、農園実習を企画した原島聡美によると、保存は特に慎重に行っていたという。そして他にも腑に落ちない点がいくつもあり、調べ続けた結果なんと、カドミウムという思わぬものが検出されたのである。

     途中までは良かった。一緒になって楽しんでいたくせに、事件が起きると手の平を返したように態度が激変する保護者たちと幼稚園側の攻防もありありと浮かんできた。しかし、中盤で物語の雰囲気がガラッと変わったというか、登場人物の印象がむちゃくちゃになった(苦笑)。責任感の強いまじめな2人かと思いきや、自分達さえよければそれでよいただのバカップルだったのか・・・。この小説で一番罪深いのは誰か?中盤以降の聡美の思考や行動には腹立たしいことこの上ない。放火は立派な犯罪。それを1人に押し付ける形になった上に、「私が待っててあげなくちゃ、支えてあげなくちゃ」って何様のつもりなのか。真相を知った他の人間も、隠ぺい工作を思いついて「それいいねぇ!」って子供みたいに盛り上がられても困る。テーマは興味深いのに、出てくる人間達が残念すぎる。

  • 食中毒から始まる環境問題の話。

    そう簡単にはいかない水質浄化。
    もっとすごく悪い人が出てきたらいいのに。

  • 幼稚園を舞台とした食中毒事件からはじまる。実はアゾラという植物に含まれているカドニウムが原因と判明、その後解決に向け、善人が何人も登場。悪人がいないというのも気持ちの良いものだ。悪気なく事件を起こしてしまってからの対応に迷う人間模様。
    良し悪しの判断は難しい。一生秘密を背おって生きるのもひとつの道か。

  • あるの幼稚園で起こった食中毒事件。
    夏休みに行われた農業実習の後ふるまわれた
    おにぎり、鴨肉の入った鍋を食べた園児数人が嘔吐と腹痛を訴え…
    単なる食中毒かと思われたが、分析の結果カドミウムが検出された。
    おもしろかったんだけど、最後はえーそんなんでいいの?って終わり方なんだか腑に落ちない…

  • 初の作者の本でした!

    なんつーか、なんつーか。子供を持つ親ならばなんかわかる気もするんだけど、うん、なんつーかね、なんつーか。モンスターペアレンツまではいかないけど、さすがに食べ物で食中毒となれば何となく保育園を責めたくなる気持ちもわからないではないよなぁ。

    と、そんな感じ。

    感染とかを書いた作者と同じらしいけど、これはうーーーーーん、もうひとつな感じでした。緊張感と、緊迫感、ドキドキ感がどれも淡々と続いてた感じだったなぉ。


    胃がキュッとなるような感じや、胃の浮遊感みたいなキモさとかは感じなく、ただ淡々としてた。

    食中毒ーどーしよーやばーい、なんでーえーへーそうだったんだー


    っていう感じ。笑

  • 物語の規模が途中でブレました
    登場人物も見直したり見損なったりで、読んでる自分もブレブレです!
    それにしても保護者の皆さんの短慮な所にムカつきました!

  • 食中毒事件発生!!

    原因は? オチといい、展開といい、さっぱり。そんなバカなって感じの物語でがっかりだな。

  • 悪人が出てこないミステリー。
    医療ミステリーというよりは、科学ミステリー?

    結局環境汚染が一番悪いのよってことかな(笑)

  • 善かれと思ってやったことが事件を引き起こしてしまうという救い様がない話なので読後はやるせなくなる。
    そして周りが善人ばかりで全体的に都合が良いのが無理矢理救いを与えているようでしっくりこない。

  • ううむ…。仙川作品の中で一番「ムムム」と思ってしまいました。
    取り上げているテーマ自体は面白いのですが、ちょいといろいろ欲張りすぎなような気がしないでもないなと思ったのと、設定に無理があるのではと思ったのでした。

    とはいえ、やっぱり気になってついつい読んでしまうのはいつもの話(笑)

  • またまた仙川さんの作品をチョイス。
    正直ストーリー的にはうまくいきすぎじゃない?って突っ込みたくなる感じ。
    でも原発事故の後にこれを読むと、どうしても違った視点で読んじゃうから恐さは感じた。
    園児が苦しんだり死んだりする内容だったら嫌だなぁと思ってたけど、最後はハッピーエンドだったからひと安心。
    食べ物ってやっぱりちゃんと気にかけなくちゃ駄目だなぁと。

  • 時間的な余裕があったとは言うものの、それでもいつもに比べてかなり早いペースで読了しました。
    途中まではグイグイ引き込まれて読み進められましたが、事件の展開が正直、好みに合わなかったので★は三つです。

    事件の結末や解決方法、探偵気取りの内科医など、ちょっと中途半端な印象は否めませんでした。

  • 責任の伴う行動を起こすことは、
    本当に大切なことです。

    (以下抜粋)
    ○社会正義をいくら振りかざされても、
     人を守りたいという気持ちは揺るがない。(P.200)
    ○勝手な医者が自分だけの判断で脳死移植をやったことで、
     日本の医療はずい分長く、足踏み状態を余儀なくされた。(P.248)
    ○初めに背を向けるほうが、辛いに決まっていると思ったからだ。(P.259)

  • すぐにネタがわかってしまった。
    話も薄い。
    だら~~~っとし過ぎて読む気がなくなってしまい
    何度か放棄しそうになった。
    最後まで何とか読み切ったけれど
    2度読もうとは思わない。

    残念。

  • この間本屋でみつけて買おうかどうしようか迷ったのですが結局買わずに古本屋で見つけて購入しました。

    うう~ん。可もなく不可もない、といったところでしょうか。
    最初幼稚園の描写は面白かったのですが事件の始末がいろいろと無理が多い気がします。それと主人公が多いです。ポコポコと描写が変わるのでそれもあって感情移入がしにくいですね。(だから最後の行動が納得できない、というのもあるかもしれません)

    池に浮かんだ水草を捕り切るなんて無理ですよ…(笑)
    この方、水槽に水草入れたことないな(笑)
    家の小さな睡蓮鉢でも無理ですから…(笑)

  • この作者のシリーズを読んでみようと思う。

    内容も面白いし、読みやすい^^

  • いつも仙川環のは一気に読めちゃう…今回はいつもにも増して心温まるエンディングでよかった

  • 農村風景が残る関東の幼稚園で起きた食中毒事件の話。
    園児の病状から、幼稚園で食べたオニギリのズサンな管理が原因の単なる食中毒と思われたけど調べれば調べるほど原因が特定出来んかった事件。
    調べていくウチにカドミウムが原因って分かったんやけど、簡単に発表してしまうと農家への風評被害が起きてしまう事を懸念した地元病院、保健所、警察は慎重に慎重に捜査、、、。
    誰がカドミウムを入れたん?
    ていうかカドミウムはドコから入手されたん?
    色々と調べていくウチに自分が良かれと思ってした事が巡り巡って事件の原因になったのが分かったんやけど、、、。
    その後に、証拠隠滅の為にした事は良くないけど被害を増やしたくない一心やったんやろうなぁ。

  • うーん。。すなおに桧垣が警察で事情を説明したら、そんなに大げさにならなかったような気がして、そこが一番ストーリー展開的にひっかかる。まぁ、よくあるパターンかもね。それにしても、罪のない鶏を放火で皆殺しにする方が、隠そうとしたアゾラの件よりよっぽど罪深いとわたし的には思う。

  • 掴みは面白かったけど展開がいまいち。

  • 設定は面白かったが途中からちょっと入り込めなかった。
    登場人物の行動と心情が今ひとつよくわからない?感じ。

    面白いというデビュー作をまだ読んでないので今度読んでみたい。

  • カテ的に“医療モノ”で合っているのか分からないが・・・(汗)

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