きいろいゾウ (小学館文庫)

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著者 : 西加奈子
  • ¥ 710
  • 小学館 (2008年3月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082517

きいろいゾウ (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 小説が、なれないはずの誰かの人生を生きてみることだとしたら。この本でなぞる、ツマとムコさんという二人の生。ツマの感じ方や自由さやユーモアは、うらやましい。ツマをとりまくいろいろなものたちも。そしてそれはなぜだか西さんに対するうらやましさ、嫉妬のような気もする。よく知ってるはずなのにどこか得体の知れないツマを、あやういものに感じるむこさん。あまりにも大きな存在が欠けてしまうことを思って、立ちすくむツマ。二人の共通点は、日々を愛して暮らしながらも、現在のまぎれもない現実を、生きることができていないということだった。

  • SFかオカルトか恋愛小説か分からへん。
    つかみどころがないけど、不思議と人情のある暖かい話でした。

  • ツマと、ムコ。

    ふたりの愛ある生活。

    愛おしい結末。

  • ★★★★☆ 不死鳥の炎と鮮やかな羽根が降り、色彩に溢れた傘たちが街を虹色の光に変えて行く。積乱雲を掻き分けて灰色の空に浮かぶイチゴ色した満月に想いを馳せ、ずっと彼女のそばにいたいと願う。縁側で向日葵みたいに咲くツマと太陽のような暖かさで優しく甘酸っぱいトマトみたいなムコさん。メルヘンチックで爽やかな世界が、夏の日の淡い記憶と甘い匂いでドロドロと混沌とした世界に変わる。幼稚園の先生に恋するような感情がガラスのように硬く、割れてしまいそうに脆い瘡蓋になる。毎日綺麗なお花をありがとうの一言で涙が溢れた。

  • ツマとムコさん、2人の毎日。鮮やかな光や風や緑、生き物や植物の声、2人を支えてくれる近所の人たち。何気ない日々の中に、夫婦だけの物語がある。愛している、自分にとってなくてはならない存在。涙が出る愛おしい結末だった。

  • 読みたかった西加奈子さんの作品初読み。読書後に気持ちがあったかくなるお話。でもつかみどころがなくて(なさすぎて)記憶には残らない。西加奈子さんの他の作品をもう少し読んでみて、自分との相性を確かめてみたい。

  • ムコとツマの物語。
    そこまで好きじゃない

  • 今までに見たことのない恋人関係。一度読んだだけでは分からないが非常に興味深い過去がいくつもあり、お互いそれに触れずに補いあっているような空気感がある。植物や動物と会話のできるツマに何を言うでもなく支えるムコさん、彼には彼でツマの知らない過去があり背中の刺青にも意味がある。出てくる動物達の生活も同時進行で描かれていて、近所に住む子供達や、アレチさんの過去も非常に奥が深く、恋愛モノというよりはすごく不思議な世界観の中で色んな人の生活が描かれていて、面白い。

  • ムコさんとツマの他愛ない会話とか、ツマのつっこみ(特に洋子に対しての)とか、アレチさんのぼっかりとか、前半は声に出して笑ってしまうくらいおもしろかった。

    でも、話が進むにつれて苦しくなる。

    それでもラストは感動したし、こんな夫婦いいなぁと思った。


    はっきりとコトバにしなくても、大切なことは伝わるんだろうな。


    すべてがすっかり収まる。

    そんな感情、最近ないな。

  • 思いっきり感情移入してしまい、途中2回くらい読むのをやめてしまった。
    あまりにも切実で切なすぎた。
    でも、読後感はサイコー。「イェーぃ」って感じ。
    多分、幸せになれる小説です。

  • ツマとムコ。
    小説家のムコさんと専業主婦のツマさん。
    辛い過去を背負ったムコさんと心臓が弱く不思議な世界で暮らすツマさん。

    心が不安定で、いろんな植物や動物と会話ができちゃうツマさんの、その不安定な様子が切なくて、愛おしい。

    自分には見えない世界を見ているツマがどこかへ飛んで行ってしまうのではないかと心配してしまうムコさん。

    お互いが愛し合い、大切にし合っているはずなのに、肝心なことを伝えないからか、生まれる距離感。

    やきもきもするけど、2人ともちょっとずつ前に進み、成長していく姿は、きゅんとします。
    そして、読んでいると、どうしても登場人物がウチの会社のとある方とだぶって、さらに愛おしく思えます。

  • 涙が出た。

    「行かないで」
    言えなかった言葉。わからなかった言葉。

    ムコさんもツマさんも、とても繊細で、不器用だけど、うらやましい。

    「愛してる」という言葉は世の中にいっぱい溢れかえっているけど、この本の「愛してる」は、とてもいい。

    私もこんなふうに、言えるといいな・・・

  • 映画を先に観ていまいちだったが、原作の方が良いという意見が多数あったので読んでみた。
    が、こちらもいまいちだった。
    むしろ映画は原作に結構忠実に作られている部類では、と思った。

  • 世界観は、わりと好き。

  • ちょっと、無理でしたね。
    時々なかなか読み進めることが出来ない作品もありますが、好みの問題なのかもしれませんが、最後までだめでした。
    この作品がそうなのか?作者との相性の問題なのか、全く人物に魅力?共感することが出来ないまま読みきりました。
    仕方がないですね。

  • 気になっていた西加奈子さんの作品初読み。初読みだから初期作品から有名なこの作品を選んだ。
    映画化されたので、最初の部分は知っていたものの、後半は意外な展開。
    とてものびのびと描かれ、色彩や自然や生活が豊かだ。

  • 前半の話からほのぼのした作品かと思って読んでいたら後半から急に精神的な話に展開して、なんだか呆気にとられてしまった。西加奈子さんの作品は初めて読んだけど、人間の内側を書くのがうまい作家さんなんだろうか?別の作品も読んでみよう。

  • わ、わからない世界観

  • 主人公達が好きになれない。大人なのに子どもぶっているようで。特殊能力も、周りの生き物との関わりも。
    陰鬱とした感情をそれらで隠しているよう。
    なかなか気乗りしないで読むが、ムコさんが東京に戻るくだりからやっとペースアップ。
    ただ真相も突っ込みどころ満載で、やっぱり好きになれなかった。

    時間が経ったらもう一度読んでみようと思う。

  • 壮大な物語だった。

    直木賞をとった方ですが、
    これぞ文学と感じました。

    好きでないところもあるけど、
    好きなところや
    すごいと思うところが、多かった。

  • 夫婦ふたりののんびり感が和む。後半の盛り上がりエピソードは、ああそう・・・という感じだったけど。どの人にも対する相手を用意していて、著者は優しい人なんだなーと思った。

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ちょいな人々

荻原 浩

ちょっとおバカだけど憎めない人々の日常を、ユーモアたっぷりに描いた物語。

隣の庭木を憎む主婦、いじめられっ子と一緒に復讐する相談員など、「ちょい◯◯」な人をブラックユーモアも交えながらコミカルに描いた、全7話の短編集です。
どこかから回っているけど憎めない登場人物ばかりで、現実に遠くなく、こういう人いそう!と思わず納得してしまう面白さがあります。
もしかしたら、今、フツーにとなりにいるアノ人も、よく観察したら「ちょい」な人かもしれません...(笑)

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