きいろいゾウ (小学館文庫)

  • 6996人登録
  • 3.75評価
    • (702)
    • (852)
    • (783)
    • (215)
    • (46)
  • 935レビュー
著者 : 西加奈子
  • 小学館 (2008年3月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082517

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
西 加奈子
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

きいろいゾウ (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 伝説のスピーチライター久美さんが、
                    ↑
    (『本日はお日柄も良く』  原田マハ 著より。)

    結婚式で披露した、あのスピーチの中での言葉が
    読後、
    脳内でぐぁん、ぐぁ~~んと響き渡った。

    「愛せよ。それだけが人生のなかでたったひとつの良い事である。」
     (記憶内からの再生なので、正確ではないです。)

    その通り…
    その通り…

    本当にその通りだよ。

    どんっ、どどんっ、と連続で打ちあがる美しい花火に目も心も奪われてしまったかの様に、
    最後のページをいつまでも開いたまま、
    私はそれ以外の言葉を
    ひとつも捜せなくなっていた。

    それまで都会にいたムコさんツマさん(←呼び名カワイイ♪)の二人
    が、田舎暮らしをスタートさせる所からページは捲られる。

    まるで、絵本を眺めてるように、鮮やかな色彩が目に眩しい、
    そのわけは
    物語をきいろいぞうや美しい鳥が、飛び回っていること、
    ツマにも、
    ムコさんにも
    実はいろいろ秘密があるのだが、
    色、が光のなかにしか存在しないように、
    形を変えたある『光』が、
    物語内に常に満ちていること、

    そのせいかな、と思った。

    シンプルだけど、
    両者の間に愛があるか?

    それがあるか、ないか、によって、全てのことは
    良い、良くないにわけられるような気さえしてしまった。

    リサイクルコーナーにて、なんとなく手にした本ではあったが、
    最高に良い本に出会えたな~と、愛ある偶然の出会いにも感謝である♪

  • 大好きな本になった。私至上小説ナンバーワンに躍り出たかも。
    世界観がとても綺麗で美しい。音とか、匂いとか、色とか、感情とか、すべてのモノが大事にされてて、確かに伝わってくるようなかんじ。
    そして登場人物の一人ひとりが、最高に良い!誰一人として欠かせない。大地くん、将来大物だな。アレチさんも好き。
    好きなシーンがいっぱいある。つよしよわし公演のときムコがツマへの歌を歌うとこ。大地くんからの手紙。荒れ狂った雨の中アレチさんとツマが大声で泣くとこ。ムコが昔の恋人の家を出てツマを愛しているとしか考えられなかったとこ。数え切れない!映画はまだ見てないけど、映像がはっきりと見えた。
    大地くんみたいに、ドッジボールの内野の一番前で、強いボールを目をつむらないでしっかりと受け止めるような、大人でありたいです。

    今ここにあるものが、必要なものなんだな。

  • 売れているというだけで敬遠していたが、読んでよかった。
    変わった不思議ちゃん夫婦の愛とかそんな感じの話なんだろ(笑)、と思ってたら、変わった不思議ちゃん夫婦の愛とかそんな感じの話(泣)だった。
    最後のページぐっときた。むこさんの歌も泣ける…
    ツマ、かわいいんだが、変り者で天然で純真で誰かが守ってやらねば!みたいな人に個人的に嫉妬してイラついてしまうので若干きつい。
    周りの人たちが最高。大地君かっこよすぎ。

  • お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う若い夫婦ののどかなで幸せな田舎での日常。前半は彼らをとりまく個性的な人々や動物たちのエピソードが穏やかな時間とともに書かれていてひたすら微笑ましいが、後半は彼らの心の深みにある傷と悲しみと向かい合うことになって読んでいて辛かった。人はどんなに年をとっても子供の頃の自分のままで生きている部分があったり、年齢が一桁の子供なのに大人以上に悟ってしまっていたり、自分の中の大人と実際の年齢を持った器の自分とのギャップに悩んだり戸惑うものなのかもしれない。どんなに好きでも、愛し合っても、いつまでも共にはいられない孤独な存在だけど、今この時目の前にいる大切な人の視線をしっかり受け止めて生きたいものだ、とそんなことを思わされる。ファンタジー要素が強くて現実離れしているところは戸惑うけれど、言いたいことはとても現実的なことなのだ。夫婦は不思議。そうなのだろうきっと。

  • 前半のほのぼの日常系が単純に面白く、
    後半の激しさにも一気に惹きこまれました。映画でよく分からなかった妻の心情も良く分かってよかったです x

  • もえちゃんに薦められて
    ようやく手にしたタイミングが
    満月に向かうときで、
    今日のフルムーンの日に読み終えました。


    この本のすきなところは
    言葉に曖昧さがあまりないところです。
    窓の魚を読んだときにはなかった
    すごく乾いた軽快さがとても心地よかったし
    ぴしっとした表現がよりすっきり入ってきました。


    ストーリーも、ホントによかった。
    よかったー。
    わたしもきっと大地君に惚れてしまうと思う。
    洋子ちゃんのように、べたべたとくっついて
    苦笑いさせちゃうくらい、すきと思います。

  • はじめて読んだ西加奈子。

    映画化になるということで、
    映像観る前にぜひ原作を読んでおきたいと思いつつ、
    結局映画は観そびれてしまったが、
    むしろゆっくり読めてよかった。

    ストーリーを追いたくなる性格の私が珍しく、
    ゆっくり丁寧に、大切に読めた1冊。
    加えてこれまた稀有なことに、
    ある程度時間が経ったら、
    何かの折にまた読み返したくなる、
    そんな1冊。
    この感じ、わたしはすごく好きです。
    泣けはしないけど、
    胸にぐっとくると言うか。
    月並みな言い方だけど。

    表紙の印象とはちょっと違っていたのと、
    今までこの本を見るたびに、
    いしいしんじと共に、
    「ビレッジバンガード」に置いてある1冊、
    くらいの印象しかなかったから、
    きっかけはさておき、
    このタイミングで読めてよかった。
    (いしいしんじの時はまだ来ないが・・・)

    折りしも「ふくわらい」本屋大賞にノミネートされてたようだし、
    このタイミングで読めてよかった。

    向井理と宮崎あおいのイメージで読み始めたけど、
    もしかしたら映画を観ないほうが原作のイメージを保てるかも、
    と思ったら激しく迷。
    さすがに関西弁じゃないよな・・・

    (とここで映画予告を観てみる)
    【追記】
    やっぱり映画も観ておけばよかった・・・。
    あんなところに、あの方この方起用しているとは・・・
    嗚呼タイミングを呪。
    8月まで長いなあ・・・

  • いなくなってしまう不安よりも、今一緒にいられる奇跡を大事にしていく。
    ということを、ムコさんが教えてくれた。
    ツマとムコさんは、一緒に暮らしている。同じ景色を見ていても、違うことを感じていたりする。そんな当たり前だろうことが、何だか新鮮で。なんだかそれがよかった。

  • 文庫化したら買おうと思っていた作品。
    西さん独特の、友達にしゃべるような語り口調の文体。

    前半の夫婦の日常と、ムコの日記が好き。

  • ゆっくり編まれていく尊さが、素敵だと思った

全935件中 1 - 10件を表示

きいろいゾウ (小学館文庫)に関連するまとめ

きいろいゾウ (小学館文庫)を本棚に登録しているひと

きいろいゾウ (小学館文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

きいろいゾウ (小学館文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

きいろいゾウ (小学館文庫)の作品紹介

夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった-。

きいろいゾウ (小学館文庫)に関連するサイト

きいろいゾウ (小学館文庫)の単行本

ツイートする