12歳の文学 (小学館文庫 し 7-1)

制作 : 552 
  • 小学館
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本棚登録 : 63
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094083842

作品紹介・あらすじ

月へ行くことを夢見て、学校のプールに忍びこむ姉妹、小学校の先生の自殺をきっかけに生きる意味を模索する男子たち、大人への抑えられない怒りを抱える少女、魔法使いとともに旅立つ少年、たらこと明太子が繰り広げる戦争……。小学生が書いた小説はテーマも表現も多種多様だ。
小学生限定・新人公募文学賞として2006年にスタートして以来、多くのメディアで取り上げられ注目されている「12歳の文学賞」初代受賞作・上位作品を収録。
審査員のあさのあつこさん、重松清氏、西原理恵子さん、樋口裕一氏が絶賛した衝撃の才能がほとばしります。

感想・レビュー・書評

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  • 物語を書くのは、そして文章で表現するのはとても難しいと思う。
    しかしこの小学生作家たちは、自分の言葉で、物語の景色や登場人物の心理を見事に描写している。
    もちろん拙い、荒い面もなくはないのだが、それもまた一興。
    それぞれの受賞者が、受賞から2年経ったあとの変化や心境を綴っているのも見どころである。

  • 11歳から貸してもらった一冊。好きだなと感じたのは「けやきの木の枝」「夕日の丘に」くらいかな。あとは正直なんだかスッと入って来ず、なんかが邪魔をしている感じ。それでもこの「12歳の文学賞」という企画はいい。ちょうど自分が高校生の時に出来たそうな。これを読んでいた彼が先生から掛けられた「大人びてるね」的な言葉こそ、この12歳世代には、てやんでぇ!じゃないだろうか。12歳が書く、というより12歳の時に書く、あるいは読む、なのだから。

  • 5年2組で、大賞作品「月のさかな」を朗読。この小学生高学年くらいの感情とか感覚って、その時期特有の独特なものがあるんだよなぁと、大人になってあらためて気づかされる。それは不安だったり、希望だったり、楽しさだったり。そしてそれを自らの言葉で語る力はすごいなぁと思った。

  • 話すこと。
    文章を書くこと。
    伝えること。

    どれも普段何気なくしているけど、
    実はとっても難しいことだとおもうのです。

    まだ人生のほんのちょっとしか生きていない小学生が知っている限りの言葉や知識で物語を描く。
    想像以上に彼らはいろんなことを考えていることがわかりました。

  • 全てが切実で、自分と世界が一体なところと、空想も躍動あってダイナミックなところが良かった

    けやきの木の枝と駆除屋とブタが印象的

  • おもしろかった。『夏時計』と『駆除屋とブタ』が特によく書けていると思った。

  • おもしろかった!

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小学生作家たちの作品

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