親指の恋人〔文庫〕 (小学館文庫 い 30-1)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094084368

感想・レビュー・書評

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  • ★×3。本当はこれ以上かもしれないし、以下かもしれないけど×3しか付けれない。
    やっぱり読後に幸せになれる作品が好きだから。
    結末は最初に提示されるので分かっている。どうしてそうなってしまったのかが書き綴られている作品。

    改めて考えると、結論はあんなに短いんですよね。短いと言うかあの短文に集約される現実。実際は、あの短文に辿り着くまでに沢山の事があった訳で、それこそ本1冊分(笑)人の人生なんて日常に埋没してしまう小さな事なんでしょうね。
    そういう意味で石田衣良らしい力技な作品な気がします。
    不条理な事に理由なんてなくて、不条理は不条理なままで、何も変わらない。変えられるのは気持ちだけ…なはず。
    結論ありきな作品だから仕方ないのだけど、仕方ないと思いたくもないかな。仕方ないけど。

  • 死んでどうなる。

    極端なお金持ちのことは全くわかんないけど
    他に道はあっただろうに。
    コドモ同士の綺麗事でしかなかった。

  • なんだか、納得いかないと言うか、想像と違った内容でした。

  • うーん、何ともありきたりな展開。
    石田衣良好きとしてはもう少しひねりがあっても良かったかなと。

  • 安易に死を選ぶべきでは無い。

    いい意味でも悪い意味でも二人は真面目で正直すぎた。

    もっと、横に逸れても生きていく道はあった。
    広く世界を見る目をもってほしい。

    死を選ぶことが完全なる悪とは言わないが、死を選ぶことを正当化はできない。

    安直、独りよがり。お互いの世界の中で全てを完結しようとする姿には
    違和感を感じる。とは思う一方で、そこまで、想える相手がいることは純粋に羨ましい。

    死とは、結局なんなのかを考えるきっかけにしたい。

  • 何がしあわせでなにが不幸かはっきりしていたことがはっきりしなくなる。

    互いに思いやり合うことはとても大事で、それはお互い『居る』ことだと思った。

    それがはっきりした。

  • せつなかった。静かな気持ちで読めた。

  • なんか、やりきれない!!2人に残された手段はこれしかなかったのかもしれないけど・・・。でも、やりきれない!!

  • 現代にぴったりの内容。見たことのない人に惹かれあうことは、誰にでもあるのではないか。

  • 久しぶりに、恋愛小説を読んだ。
    少し、ライトノベルっぽいなと読んでて感じた。
    言い回しが安直で、石田さんらしくないなって。

    内容としては、
    良い意味で恋愛小説なのに、少しもドラマチックじゃないお話。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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