野村ノート (小学館文庫 の 3-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094084474

感想・レビュー・書評

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  • 仕事にも使えそうな話がいろいろあり、勉強になった。

  • 戦略を持ってバッターボックスに立てば三振をしてもよい。そこなら学び、次のチャンスにつなげること。

  • 組織はリーダーの力量以上には伸びない。
    上原投手の原点能力。外角低め。医師にも原点能力は必要だ。ここは絶対大丈夫というゾーン。

  • 野球を通して、組織論、管理術について書かれているが、ひとつひとつの点は、一般の会社でもあてはまることばかりで納得できる。
    ぜひとも、実践してみたいと思う。
    ただ、もしかすると、野球に馴染みがない人は、読みにくいかも。

  • ずっと気になっていた本で、やっとこさ購入。
    野球好きにはたまらんでしょう。すごく詳しく書いてますし、ビジネスマンとしての心得なども野球を通して書いているので、個人的には良かったです。ただ、あんまり早読みはできず、じっくり時間のある時に楽しみながら読むのがお勧めだと思います。

  • 野球にデータを取り入れ、
    行動心理学を古今の書から
    取り入れた野村監督ならではの
    野球観。
    そこから、出てくる人生訓は、
    本人のパーソナリティーと相まって、
    非常に惹きつけられるものがある。

    話題のロングセラーなので、もちろん一読の価値は
    あると思う。

  • 人間学のない者に指導者(リーダー)の資格なし。
    数多くの実績を残してきた野村さんの野球に対する考えやリーダーとして何を考え、どう行動してきたかがまとまっています。

    管理する者は、絶対に結果論で部下を叱ってはいけない。
    根拠も無く勝負することヤマ勘なだけなので叱る。根拠があって勝負にいって相手もいるので結果がでなくても仕方ない。

    リーダーとして常に以下のことを念頭に置いている。
    ①リーダーによって組織全体はどうにでも変わる。
    ②リーダーはその職場の気流にならなくてはならない。(意義を感じさせ巻き込み奮起させる)
    ③リーダーの職務は、壊す(信長)、創る(秀吉)、守る(家康)

  • 以前にも何度か読んでいましたが、内容を思い出せなかったので改めて手に取りました。なんせ野村監督と言ったら「野村ノート」が代名詞の一つになってますからね。野球を志すものとしては外せません。

    で、自分の中で「野村ノート」というのは、ミーティングで話されたものがまとめられたものという意識(そのように思い込んでいたという意味では先入観)が強かったため、そこには野村監督が考える戦術や戦略がたくさんつまっているんだろうなと思っていました。しかし実際はそうではなく、いかに選手の心を掴み動かすかといった人心掌握術や操縦法、意識変革の重要性といったものが強調されています。正に、野村監督がチームのトップとして重視する「人を生かす」という考えに貫かれている本です。

    「監督の役目というとすぐにチーム作りとなるが、チームを作るにはまず一人ひとりの選手を作らなくてはならない。そういった意味では、監督の最初の仕事とは人作りである」(p179)

    組織の前に人である、その人作りに励むのが監督の仕事、組織を作る前提なのだということですね。優れた組織を作らねばと焦って余裕がなくなっているときに思い出したい言葉です。

    最後に、今この本を読み終わって思うことは、野村監督が考える戦略ー戦術論を体系的に知っておきたいということです。そんないい本ないですかね? 今の関心はそこに移っています。

  • 自分は野球に関してはあまり興味はなく、より一般的な人材育成/マネジメントの知見を期待して本書を読んだ。そういう意味では、野球成分が思ったより多く、期待していた内容とは少し違った。(これは本書が悪いわけではなく、単なる期待値との差。)

    ただ、当然、参考になる点もあったので、メモしておく。
    ・弱いチームでも、相手よりも進んだことをやっているという優位感を与えることができれば、大きな効果を生み、戦力となる。
    ・頂点に立つということは小さいことの積み重ねだ(イチローのセリフ)
    ・「どの道を取ったか」「何を選んだか」という小さな選択肢が、周囲に影響を与え、その人間の評価につながり、そして最終的にはその者の人生を運命付けていくのである。
    ・若い時に学んだ経験や学習はあとになって必ず活き、逆にそのときに苦労しなかった選手、考えなかった選手はベテランになってからも同じ過ちを繰り返す。
    ・監督は「気づかせ屋」でなくてはならい。判断基準を教えて、その基準をレベルアップしていかねばならない。
    ・誰にだって不平不満があるが、それを口にするかしないかが、いい組織とダメな組織の境界線になる。不満のない人はいないが、それをぐっとこらえる抑制術は人間教育ができていないと持ちえない。

  • 〈投手編〉
    シュートをなげる選手が意外に少ない。
    標準的な球種は、直球とスライダーとシュート、決め球にフォークかチェンジアップ。
    コントロールがなければ投手と言えない。
    内角あるいは外角一辺倒の配球は球質が良くても打たれる。
    球の緩急もそうだが、投球フォームの緩急も必要。
    変化球は、急速と制球の不足を補う。
    〈戦術編〉
    野球選手は、野球博士になること。
    野球は強い者が必ず勝つとは限らない。
    常勝西武は、データ野球に長けていた。
    負けゲームでも選手のモチベーションをあげることが大事。
    センターラインが重要。キャッチャー、ショートは打撃二の次。
    「のびのび野球」は何年も続かない。
    長距離バッターでない者がホームランを打つと勘違いし、スランプに陥る。
    〈その他〉
    他人がくだした評価こそが正しい。
    小事が大事を生む。
    若い時に苦労しなかった者は歳をとってから苦労をする。
    将来性ほどあてにならないものはない。
    社会人野球に高校生を育成してもらう(プロ野球ではなかなか育成できないから)。
    社会人野球は、プロ野球の屋台骨を担っている。
    いきなり監督になるのではなくコーチ期間が必要。
    小学生のコーチが、野球指導者の原点。そこには、チームの強化、育成、指導、管理、実践の全てのエッセンスが詰まっている。
    中曽根元総理大臣いわく、「光ばかりでなく影の部分が必要」。
    地位が人をつくる。
    勝率5割以下のチームがペナントレース3位でクライマックスシリーズに進み、それを勝ち抜き、日本シリーズをも制覇した場合、それを真の日本一と呼べるか⁉︎

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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