- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094084627
作品紹介・あらすじ
「生理になりませんように」と祈った中学生時代。オシャレをしたりペットを飼ったり何かと呑気に過ごした女子校生活。突然の初恋。そして、自分の将来について考え始めた矢先に味わった絶望体験。「私は、自分の将来について改めて考え直さなくてはならないと思った。考え直さなくては、八百屋を継ぐ事になってしまう。いつまでも泣いている場合ではない。漫画家になりたかった事など、もう忘れた方が良い。そう思い、早速考えてみる事にした。自分は、漫画以外に一体何が好きなんだろう?」“まる子”だった著者が、“さくらももこ”になるまでの青春の日々を記した自伝エッセイ。<楽しいQ&Aも新規収録>
感想・レビュー・書評
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著者の青春時代のことを書いたエッセイ。
どのようにしてエッセイ漫画家を目指し、なれたかということが分かった。最後の「新しいスタート」の章はとてもキラキラしていて真っ直ぐで、眩しかった。
「誰も私の人生の責任なんて取ってくれない」から自分が信じたことをやり抜く、と考えた著者、まだ高校生だったのにすごい意志の力。その延長線上にその後の活躍があるのだと知った。
あとがきに書かれていた印象的な言葉
「毎日、人の数だけ違う事が起こっている。同じ日なんてない。一瞬もない。自分に起こることをよく観察し、面白がったり考え込んだりすることこそ人生の醍醐味だと思う」
「人生って夢やイメージではなく、毎日毎日が続いていくものであり、人間が一日にできる事といったらホントにちょっとだけだし、ちょっとだけしか出来ないことを、楽しんだり味わったりする気持ちを若い頃から忘れないでいて欲しいと思う」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さくらももこ氏の青春。少女マンガ。活字版ちびまる子ちゃんそのものでした。
自分の夢や、やるべき事が見つかった時の鮮やかな気持ちが書かれていて印象的でした。私もそんな気持ちになりたい。
20歳前後で読んだらきっともっと心に響いていただろうなと思いました。
図書館でかりたので、本体の表紙が見れなくて残念です。
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毎日、人の数だけ違う事が起こっている。同じ日なんて無い。一瞬も無い。自分に起こる事をよく観察し、面白がったり考え込んだりする事こそ人生の醍醐味だと思う。(あとがきより引用)
まさにこの言葉通りだと思う。ひとりずもうでも、自分ができる事やしたい事を考えて実行していきたい。 -
さくらももこ節が相変わらず健在。だらけた青春時代のラストスパートに感動。
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さくらももこさんの青春時代を書いたエッセイ!
後半は、漫画家を目指して挑戦する姿が描かれていてとても良かった。"さくらももこ"というペンネームを思い付くきっかけが可愛い。紆余曲折を経て、夢に近づいていく過程にかなり胸が熱くなった。漫画家になってくれてありがとう!と言いたい -
今まで何となく読まず嫌いしていたけど、読み終わって、もっと早くこの本に出会いたかったと思った一冊だった。とにかく文章が面白く、スラスラ読める。ぐだぐたとした正直な青春に多少の苛立ち、焦りを感じたが、後半のキラキラ感に全て持っていかれた。さくらももこさん、美しい少女の心を思い出させてくれた方でした。感謝。
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青春時代のさくらももこのエッセイ。いつもながら非常にクオリティが高い。特に学生時代のすごし方や、マンガを描き投稿しデビューまでのいきさつが、非常に瑞々しく描かれている。
特にあとがきにある、
「毎日、人の数だけ違うことが起こっている。同じ日なんて無い。一瞬も無い。自分に起こることをよく観察し、面白がったり考え込んだりすることこそ、人生の醍醐味だと思う」という一文がとても象徴的であり、さくらももこさんの作品に共通する、共感ポイントだと思う。
また作品を読むときにかならず、買う本屋や、そのそばにある木のこと。
参加はしないが、後片付けはする、という物理部での文化祭エピソードなど。
安心のクオリティ、まだ読めてない作品があることを幸せに思う。 -
後半の夢へと向かって行動し始めた、さくらももこの姿が良かった。
本当にやりたいことには、ちゃんと努力が出来るし失敗すれば大泣きする。それでも諦めたり投げ出したりすることはしない、出来ないんだな、と思わせてくれた作品。 -
あとがきの言葉が胸に響いた。
本当、叶いそうにもないことでも、やってみなきゃ分かんないよなあって痛感した。 -
するする読めて移動中にぴったりだった!
思春期の話、私もそうだったな〜って部分と、大人になってもわかるな〜って部分が両方あって面白かった。
しかもそれが気軽に読めるように書かれてるのが、あとがきとの文体の違いに現れていて、ただありのままのひとなんじゃなくて、プロなんだな、さくらももこすごい!って思った。