ごろつき船 上 (小学館文庫)

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著者 : 大佛次郎
  • 小学館 (2010年3月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (553ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094084863

ごろつき船 上 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • そう、これがやってほしかったのです。

    ご存知、我らが「本の雑誌」のリリーフ・エース、小説大好き人間・読書界の淀川長治こと北上次郎が選んだ「昭和エンターテイメント叢書」が、いよいよ刊行スタートしたのです。

    寝る間も惜しんで、酒と女は読書の敵と心に誓って読書三昧の彼は、おそらく私たちの知らない幾万冊の名作傑作をむさぼり読んでいるのに違いないのですが、あまりに私たちが目の前の新刊のみにしか関心を示さない、あるいはその現代の小説よりもっと面白いものが過去に五万とあるのに、すでに忘れかけられていたり絶版だったりすることに我慢ならず、一念発起たちあがって自ら選者となって復刊にこぎつけたのです。

    彼からのせっかくのこのビッグ・プレゼントを、受け取らない手はないでしょう。

    という訳で、第一弾は、あの『鞍馬天狗』の大佛次郎ですが、こんな小説の存在すら知りませんでした。
    と、待って下さい。あれ、ひょっとして、これって同名のチャンバラ映画の『ごろつき船』のこと?たしか月形龍之介や大河内傳次郎が出ていたものですが。

    船問屋赤崎屋吾兵衛とグルになった蝦夷松前藩家老の蠣崎主殿は、吾兵衛の商売敵の八幡屋六右衛門を、密貿易の濡れ衣を着せて殺してしまい家屋敷にも火を放つ。そしてこのことに気付いた松前藩の役人三木原伊織をも消してしまおうとする。そうした折、江戸の盗賊・佐野屋惣吉、そして元旗本のアイヌ部落に隠れ住んでいる土屋主水正、それに万昌院の和尚である覚円、これらの者が正義の闘いをせんと起ち上がる。この騒動から11年後もなお、悪党の親玉・赤崎屋は、亡きものにした八幡屋の忘れ形見である銀之助や土屋たちを執念深く探し回っていた。その銀之助は密かに乳母の手で育てられ、成長すると当然のごとく親の仇を討つべく他の同士の者たちと蝦夷地へ向かう。
    ごろつき船を繰り出し、大海原を疾走する銀之助たちの最後の闘いの火ぶたは切られた、などという感じです。

    北はロシアから南はベトナムまで、海を舞台に繰り広げられるところなどは、パイレーツ・オブ・カリビアン日本版? いや、もっと面白いはずです、きっと。

  • 「波瀾万丈の大ロマン」「息もつかせぬ展開」「80年前の作品なのに今なお新鮮」という帯のとおり!面白かった!!

  • さすが大御所の文体。物語の「軸」はあるにはある。「軸になる人物」も居ることは居る。しかし関係者がそれぞれに散って個別に動くので主人公が見えない。もちろん話が何処に転がっていくのかも想像がつかない。わくわくゾクゾクしながら下巻へ

  • 2010.03.14 日本経済新聞で紹介されました。

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