セカンドウィンド 2 (小学館文庫 か 24-2)

著者 :
  • 小学館
3.65
  • (8)
  • (27)
  • (16)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 153
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085044

作品紹介・あらすじ

溝口洋、高校二年。加速する青春の日々!

中学三年の秋、「金剛ヶ峰自転車ロードレース」に参加した溝口洋。その好成績からスポーツ推薦で南雲学院高等部に進学、活躍を期待される自転車部の中心選手の一人となっていた。
しかし、二年に進級した洋の日常は、決して順調ではなかった。気の合った乗雲寮の同室者・浅月翠は英国へと旅立っていき、後釜の同室者には病弱で神経質な後藤恒弘がやってきた。そして洋の自転車部での日々にも静かに暗雲が垂れこめてきている。
それは中三の秋の「金剛ヶ峰自転車ロードレース」に端を発していた。現キャプテン・南雲真一と最後のゴール地点まで激戦を演じた洋。しかしそこで起きた出来事は、洋の心に決して癒えない傷となって刻み込まれてしまった。そんな洋の自転車部でのポジションは下がり、親友・田村岳との間も気まずくなっていく。そして幼なじみの多恵との間にも小さな間隙が開いてしまった。
悩み苦しみ抜いてペダルを踏み続ける洋。復活のきっかけは訪れるのか?
大河自転車小説第2弾、もがき苦しむ青春群像を描く高校生編。

【編集担当からのおすすめ情報】
絶賛を呼んだ傑作自転車青春小説が、改訂の上新装文庫で登場。第1部中学生編も同時発売。
待望久しかった第3部、高校三年編も6月30日単行本発売決定!
南雲学院自転車部を空中分解寸前の危機が襲う!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自転車ロードレースを舞台にした青春小説、シリーズ第二弾。
    スポーツ推薦で南雲学院高等部に進学した溝口洋。
    期待されるも高校二年になり深刻なスランプに陥る。

    自転車以外の周辺の話題が多く、スランブを脱した理由もよくわからなかった。
    肝心の自転車に乗っている時の気持ち、レースの様子、魅力が書かれておらず、他のスポーツでもいい展開であった。
    (図書館)

  • おもしろくならない。登場人物がいろいろと出てくるけど、ただ出てくるだけ。つながらない。自転車にかける意気込みとかも伝わってこない。第3巻で一気にまとまるのか?期待できないか。

  • 停滞の第2巻。作品自体も停滞している感じ。
    「…ガッカリだよ」
    表紙もなんとかならないのかね。

  • 1巻最後の大会での活躍により実業団チームの出資する高校に入学し、自転車に打ち込むストーリー。
    全体的には、1巻と同じく読ませてくれており楽しめるのだが、正直主人公の大きな才能を持っているのにうじうじしすぎていたり、自分はそんなに凄くないですよ感が強すぎて、
    少し嫌味な男と受け取られかねない。
    と言いつつも結構好きな本。

  • 前作では中学生だった主人公の洋が、自転車に力を入れている高校に入学。
    自転車漬けの毎日を送っているのだれけど、長いスランプに悩まされる。

    主人公が完全無敵じゃない所がリアルでまた良い味を出している。

    レースの話を期待して待っていたのだけれど、サラリとしか描いてなかったのが少し残念。
    最後にガツンと持ってきて欲しいところです。
    洋の父親、母親の事も気になるなぁ。

    しかし、自転車に乗っている時の描写が素晴らしい。
    物凄く気持ち良さそうで、力を出し切った後の心地よい疲労感を疑似体験出来ました。

    ラスト一冊。期待しています!

  • もうすっかり「1」は忘れてしまっていたけれど、何の問題も感じない。すいすいと読めるし、飽きさせない。著者の筆力は確か。

    が、ちょっと「ウジウジ期間」が長いよねー。はよう立ち直らんかい!とイライラした。

    いま一番気になるのが恋の行方だったりする。ここだけはハッピーエンドにならないといけませんよ。

  • 自転車ロードレース小説の第2巻。高校に進んだ洋がスランプに苦しみ、そこから脱していく姿がメインに描かれている。洋の苦悩が伝わってくるような内容だった。
    この巻から登場するキャラクターも存在感があり読みごたえがあった。

  • 194
    青臭いけど感動した!
    けっ!年甲斐もなく。
    よし、自転車に乗るぞ!

  • 面白い!!

  •  当然のことだけど、セカンドウィンド1の続編。前作を読んでから2ヶ月半がたっていたが、読み始めるとすんなり物語世界にはいりこめた。1では中学生だった溝口洋が高校生になって南雲学院高等部自転車部にはいり、そこでのレースやら葛藤やらが描き出されている。
     最初に読み始めたときは、正直だるかった。なんか緊張感がないというか、マンネリというか、まあ続き物の2回目だからこんなものか。でも、スランプに陥った洋が復活するラストあたりは、やはり読んでいて胸がすく爽快感がある。なので少し甘めに星4個かなと最初は思った。ただなあ、登場人物が増えてきたもののあまりに紋切り型でお手軽すぎないかなあ。澤村茜、池上美和子、あまりにあまりなような。中では洋と同室の後藤恒弘がいい味出していて笑える。
     ラスト近くの祖父さんの病院へ駆けつけるところで考える。ありがちな話だけど、実際に自分が祖父さんの立場だったら、ぼくだって洋を怒鳴りつけるだろう。自分が危急の目にあっていたとしても、まっとうな親なら子供に大事な仕事をほっぽり出してまで帰ってきてほしいとは思わないだろう。だから夜を徹して自転車漕いで駆けつけた洋は大馬鹿者だと思う。結果的にレースには間に合ったけれど、そのことでこういう愚行を美談にすりかえないでほしい。なので減点。
     あとは、肝心のレース結果をぼやかしたまま次へ続く、という手法も2度目になると嫌味だよ。

全17件中 1 - 10件を表示

川西蘭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×