ハピネス (小学館文庫 た 1-9)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085242

感想・レビュー・書評

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  • ロリータファッションは、ファッションというより、思想なのか。

  • 生協で立ち読み。したら最後がち泣きして参った。
    もう涙はしょうがないとしてずっと鼻すすってました。笑
    完全にジャケ買いならぬジャケ読みだったんですが、可愛くて切なくて苦しい恋のお話でした。

    自分の命があと10日だとして、そうしたら私はどんな10日間を過ごすんだろう。
    最初は絶対納得できなくて、この世で自分が一番不幸ぐらいに思って、悲劇のヒロインみたくなった自分の立場を自分で可哀想がる気がします。そんで自分を慰める。
    でも多分3日目くらいにはそんな状況に飽きると思う。で、恋人はいないから、最初は友達と目一杯過ごして、最後はやっぱり家族と一緒にいたいかな。月並みだけど。
    「それなりに満足な人生だったな」と死んでいけるのが最大の目標なので、やり残したと思えることで実現可能なことはやりきろうとしそうな気がします。

    この子は本当に幸せに死んでいけたんだろうなあ。それだけでいいんだろうな。

  • 綺麗な話でした。ほんとに

  • 死ぬのが本当に怖くなった本だった。私には余命十日だと宣告されてもやりたいことなど見つけられないだろうし、一緒に過ごしたいと思える人もいない。自分が空っぽな人間なのだとつくづく思った。だからこそ、いつかやりたい・やればいいやという考えを一変し今できることは今やりもっと一生懸命に生きようと思えた。

  • 読み終わる度に泣いてしまいます。イノセントワールドが好きなのは此の本の影響。

  • 死はあっけなく来る。
    この子は、でも幸せに死ぬことができてよかったと思う。

    好きなことさせてもらえて、愛しい人と居れて。

    あたしだったら、死が分かってたらどんなことをするだろうか。

  • 彼も彼女も素直でかわいい。
    彼女のてつがくにも惹かれるけれど、ロリータに対する知識や
    馴染みがあまりないので、細かい描写で時折目が滑る事が。
    言葉が綺麗で、するりと読めました。

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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