のぼうの城 下 (小学館文庫)

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著者 : 和田竜
  • 小学館 (2010年10月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085525

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のぼうの城 下 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「戦いまする」
    三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻 負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。
    「これよ、これ。儂が求めていたものは」
    一方、秀吉に全権を託された忍城攻城軍総大将・石田三成の表情は明るかった。我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。
    後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。

    のぼう様素敵です

  • 紀伊太田城、備中高松城とならぶ日本三大水攻めの城、
    上記の二城の羽柴秀吉に倣い、弟子を自負する三成が。
    のぼうはあだ名の通りなのか、常任では計り知れない程の大きさの器を持つのか?
    1つ1つのセリフに奥がありニクい(格好良い)です。

  • 下巻は一気に読んでしまった。歴史物をこんなに楽しく、さらっと読めるなんて癖になりそうです。何を考えているか分からない頼りないのぼう様と、優秀な家臣たちや農民たちとのやり取りが面白い。最後までのぼう様の本心は謎に包まれたままだが、これが全て計算尽くだったとしたら(おそらくそうなのだろうが)、正に名将とはこのような人を指すのだろう。三成の水攻めで忍城が浮島になる場面やのぼう様の田楽は映像でも見てみたい。

  • 読み始め…16.6.22
    読み終わり…16.6.23

    「悪人になる!」と我が身を投じたときののぼう様には何よりも民を守り、平和を願っている人なのだなぁと思いました。

    馬にも乗れずうつつをぬかしていてばかりいて頼りないのかもしれない。そんなリーダーだからこそ放っておけず、周りがしっかりしていて意外な力が湧き出る結果になったのかもしれない。....だけどそればかりではないような気がします。

    民に心優しくて気持ちが素直でまっすぐ。笑う。歌う。踊る。力ずくの腕力がなくとも、民を守るためなら身を投じてまでも戦おうとする気持ちがあるその人柄こそが、周りの人の気持ちを動かし、結束した大きな力を生み出したのではのではないかしらと思いました。

    そして石田三成にも感心しきりでした。水攻めとしては惨敗でしたけどなんだろう...スポーツマンシップかな...があってかっこよかった。

    読む以前に劇場で映画を観ていましたが読んだ後にもDVDでもう一度観ました。野村萬斎さんののぼう様を観ているとせつなくて....もう~涙ぼろぼろです...

  • 11月17日に「のぼうの城」の映画を鑑賞して以来、原作も読んでみようとの思い、数日前に本を購入していた。本を読むのが恐ろしく遅い自分だが、一気に上・下とも読めた。昔の文庫本と違って、字も大きく行間が広いこともある・・・が、ともかく面白い。レビューには、内容が浅い、情景や心理の描写が小説らしくない等書かれている。確かに感覚的には、漫画を読んでいるようだったので、批評は当たっているのかもしれない。しかし、硬いことは言わないで、これはエンターテイメントの類の読み物だ、と思えばいいではないか。映画を先に観たせいか、浅いという描写も映像の記憶が補ってくれて活き活きと感ぜられた。時代小説はあまり読まないので、最初、名前の区別がつきにくいと思っていたのだが、すぐに慣れて読むスピードに加速度がついていった。こうなると、歴史小説って結構面白いと、いらん好奇心が湧いて、ほかの本も読んでみようかという気になってくる(笑)

  •  二万の軍勢を率いる三成軍とわずか500の軍勢の忍城の長親軍。ついに戦いの火ぶたが切って落とされる。

     生死を争う合戦ですが、読んでいるとまるで青春小説を読んでいるような気分になります。戦国時代なりのルールや価値観をもとに三成は正々堂々と忍城軍と戦うからたぶんそう思うんでしょうね。三成が引き上げるシーンはスポ根ものの最終回のような一種の清々しさすら感じます。

     合戦シーンも読み応え十分! 様々な作戦と地の利を生かした忍城軍の戦い方は読んでいて痛快です。

     長親の行動や言葉もさすがですね。相変わらずどこまで本気かわかりませんが、領民や軍師たちに対し全幅の信頼を置いているからこそ、無茶苦茶な「のぼう様」でいられるわけですね。三成の水攻めの破り方は見事と思うしかありませんでした。

     自分たちの力を信じ後悔なく戦ったからこその合戦後の忍城軍は爽やか、そして三成も相手の力を認める潔さがあるから爽やかです。
    合戦の結末は自分たちのおよびつかないところで唐突に幕が切られても、そこに一片の哀愁も、後悔もありません。ただお互いに全力で戦った、という満足があるだけです。

     そんなわけで、あっという間に読み終えてしまった下巻でした。

    第6回本屋大賞2位

  • おもしろかった!
    時代小説なだけに、登場人物がなんとかの守ばっかで最初は大変だったけど、慣れてからは先が読みたくてしょうがないって感じ。
    デキるメンズがわんさか出てきて痛快。

    にしても、丹波、かっこよすぎでしょう。。

  • おもえば名将とは、人に対する度外れた甘さを持ち、それに起因する巨大な人気を得、それでいながら人智の及ばぬ悪謀を秘めた者のことをいうのではなかったか。
    まさにこんな感じなんだけど結局のぼう様の何がすごい!ってのは最後まで説明し辛い(^^;;

  • 上に立つ人は、中途半端が一番だめであると聞いた。

    よほどの天才か、よほどの馬鹿かがよい。

    少し賢いくらいが部下を駄目にする。

    のぼう様くらい愚鈍であれば皆に愛されるのかもしれない。

    人の想像を超える行為は人の心を打ち、人を行動に駆り立てる。

    歴史小説はどうしても説教くさくなるが、さらりと読める傑作。

  • 戦になってからの映像的な面白さは格別。
    事情があって映画は観れなかったのだけど、(役者さん的にも)観たいなと感じた。
    ……で、結局のぼう様ってどんな人なのよ?という謎が残ったままなんですが、それこそが、のぼう様ののぼう様らしさのような気がしてきて、結局みんなのぼう様が好きになって終わるんだろうな……

  • 時は戦国時代、織田信長亡き後秀吉が天下統一に邁進する頃、形勢は明らかに不利な状況の中、二万人を超す石田三成率いる敵兵に宣戦布告した仰天の異形の武将、成田長親とは一体何者なのか・・
    のぼう様とはでくのぼうの略であり、忍城下の農民に笑われてもへらへら笑い、いくさはおろか、百姓仕事を手伝おうとしてもあまりに不器用で断られるような殿様でした。しかし、三成軍の使者に対峙した時、それまでの長閑な雰囲気とは一変、戦わずして降参することなかれと坂東武者の誇りを示したのでした。それからは、まさかの連続で、個性的な家臣団の活躍や農民たちの行動など、胸のすくような場面に感動します。悪役の筈の石田三成の心情の移り変わりも、肝心なところで彼の性格もよく描かれています。見せ場はやはり、決着がつき城を明け渡す際の、成田長親と石田三成の対面の場面です。三成の武将としての生き様が垣間見えてこれにも納得できました。読みやすくすがすがしい気持ちになれた小説でした。

  • 気持ちが良かった。
    主役以外の登場人物がきちんと生きていて広がりがあるし、
    人の気持ちの描き方が、日本人がキュンキュンするツボを見事についている。
    出来過ぎなのは物語の特権だ。

  • でくのぼうと言われているが、それは愛を込めて呼ばれていたのですね。
    やる時はやる精神というか、地の利があるだけで力を倍にもする事ができるのは凄い。
    石田三成はやっぱりこの性格がいつまでもついてまわっているんですね…。
    私が家臣であったら上も下も気にしないで接してくれるというか変人だからついて行っちゃいますね。

  • 決戦の時。水攻めとそれを破る方法と。
    金で雇った人間は心を掴めば翻せる。

    のぼう様の器の大きさは城を包むかもね。
    埼玉行きたい。

  • 小説としてもおもしろいけど、リーダー論ともとれる気がします。馬鹿と天才は本当に紙一重。

  • おもしろかったー。説明部分は多かったけど、こういう作品が評価されるのは、いいことだね。
    映画も面白そう。水攻めは見たくないけど、萬斎さんののぼう様は見たい。
    松田さんの解説も良かったです。
    2012/12/25読了

  • 読み始めたら、あぁ~おもしろい・・・
    あぁ~おもしろかったかった!!・・・と読み終わるまで
    止められず。
    とにかく、主人公のぼう様をはじめ、
    登場人物、一人一人が魅力的。
    敵も裏切り者も、それぞれのよさがあって、
    みんなが憎めず、爽やかな読後感だった。
    コミックのような、軽いタッチではあるけれど、
    史実に基づいた話なので、かえって
    「これが本当にあった話なのか?」と
    驚きと興味をもって楽しむことができた。

  • 題材としては史実?の隅っこ?
    あまりにの当たっていないところに題材を求めたという点では面白かった。

    全く知らなかったからなぁ。単なる無知?

    上下とも電子版でkindleで読んだ。
    ただ、価格に注文つけたい。
    もう少し安くならんかねぇ。
    紙本に比べて7円だけ安い。

    7円って!?

  • エンターテイメント!!面白かった。
    四人の大将と二人の総大将、キャラクターの味付けが良い。
    豊臣側は記録も残っているから後の姿からも想像をしつつ、成田側はたった一つの戦を頼りに壮大に。
    誰もが魅力的(正家でも)で輝いている。そしてたった十年後に訪れる三成、吉継の運命さえこの戦があってこそ、清々しく感じられる。
    史実+フィクションなのに100%史実と思いたくなる。

  • 宮城谷昌光さんの「孟嘗君」以来の読後に爽やかさを感じる本でした。

    TOPのリーダーシップのひとつの姿、「徳」というもののあらわれ方、など考えさせられることは多々あるものの、1つの戦争を描いたものでありながら、何ともいえない清々しさを感じました。

    映画もぜひ見てみたい!

  • 読むのに慣れるのに時間はかかりましたが、内容はとっても面白いです。
    戦力差がありすぎる忍城と石田光成軍。忍城は裏取引を行い降伏する予定だったが…
    強いものにただ流されるのではなく、しっかりと自分の意思が通せるのだと思いました。あと、のぼう様と見せかけることも才能のうちなのだとも。
    個性的なキャラにとっても感情移入したくなるストーリーでした。

  • よき戦さにござった。
    こんな言葉が敵に向けて出るというのがすごい。戦争は良くないとおもうけれど、戦さと言うのはまた違うのかな?殺し合いの意味では同じだけれど。つい、美しいと感じてしまう。

  • のぼう様に惚れた。
    日本史が苦手で、だから時代物?は苦手だと思って、
    読まずにいたら、ひょんなことから友人に借りる。

    いやあ…いやあ……
    面白かった。
    全員がいいキャラで、
    戦いのシーンももはや快感。
    この快感は、伊坂さんのギャング以来。

    あー、あー。
    言葉にできない面白さだった!!!
    いいかもしれない、時代物!!

  • 史実に”ある程度”沿った歴史小説(?)。
    「柔よく剛を制す」「判官びいき」
    典型的日本人の私には心地よい物語。

  • 面白かったです。

    歴史物は読まず嫌いしていた私でしたがこれは有り有り。

    長親万歳!!

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