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のぼうの城 下 (小学館文庫)

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著者 : 和田竜
  • 小学館 (2010年10月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085525

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のぼうの城 下 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「のぼう様」は、でくのぼうではなかった!天性なのか、計っているのかは分からないけど、何にせよ人の上に立つ上で一番大切なのは「人が好き」ということと、「人から好かれる」ということである。厳しさにもまぬけさにも愛がないといけない。それと一生懸命さ。人より劣っているなら、せめて人から好かれよう。

  • のぼうさまこと、成田長親(ながちか)。
    大物なのか、単なるうつけなのか。

    「人を惹きつける力」「ついていきたいと思わせる力」は、ただその人の技量を持って量れるものではないのだ。


    この人がすごいと思ったのは、
    「自分が好かれ、人を動かすことが出来る」
    と、自分で分かっていることだ。

    敵の目前で、田楽をし始めた意図は、
    「自分が殺されれば、皆が奮起し、戦う闘志が湧き出るであろう」ということのようだ。

    「〜ようだ」と言わざる負えないように、長親が直接語った訳でなく、周りの登場人物や読み手が長親を評価することになる。それがまた物語として面白い。


    上巻でも書いたが、この物語の魅力は、生き生きとした登場人物の心情・姿かたちの描写である。そして、史実を引用しつつも、読み易い。ただ、非常に物語性が高いので、このまま歴史として受け取るのは苦言申したい。

  • 読みやすいし、面白いがもうひとつ盛り上がりに欠けたかな?

    戦が始まり、下巻の方が圧倒的なスピード感で読み進められる。
    それぞれの武将の長所が引き出される戦術が繰り広げられ、爽快な気分になる。

    主役はのぼう様で、彼を描きたかったのだろうが私にはこの主役が今一つ魅力が不足しているように感じてしまった(^_^;)

    村上海賊を先に読んでしまったから期待が大きくなり過ぎたかもしれない。

    しかし、私のような歴史全くわからない人間でもかなり楽しませて頂けた。

    人物一人一人の魅力が十分に描かれていたと思う。

  • 映画の内容とほとんど同じだった。映画を見る前だったら、もっと楽しめたかもしれない。

  • 映画で観るより、原作の方が末恐ろしい魂胆の持ち主だという事が鳥肌立つくらい伝わった。しかしあの踊りのシーンは原作の描写以上に、萬斎さんの不安定な船の上での凛とした踊りが素晴らしかった。何より驚愕したのは和田さんの知識量!史実はもちろん、戦術のほか、武術に詳しい事!貝塚隼人の強さを、武術において最も力を発揮する体の使い方を説明することで表していた。他にも八相の構えとか、武道に明るい人でないとなかなか描けないと思った。またも一気読み!★★★★☆☆

  • のぼうさまは愚昧な君主にあれど、立派な家臣と民がついている。最後にのぼうさまが愚昧でないところが分かって良かった。忍城が助かり、良かった。

  • 和田竜の時代小説をさかのぼって読んでいる。弱き中心、空虚な中心という日本のリーダー像に適合した「のぼう様」をうまく書き上げている。弱いだけでなく私心なく純真無垢という本姓も十分に必要であることを嫌みなく描いている。

  • 石田三成の忍城攻めの話。
    大軍で攻め込まれながらも軍事力に劣る忍城がなぜ落ちなかったのか、の一部始終を物語にしている。
    それは、でくの坊呼ばわりされている城主の人徳ということのようだが、やはり家臣の働きが大きかったと思う。城主は大きな決断をするが、その決断には勝ち目の算段をつけているわけではなく、家臣たちが実質的には尻拭いをしている。
    この城主は愚将か賢将かとあるが、紛れもなく愚将だと思う。こんな上司のもとで働くのは嫌だ。

  • 躍動感に溢れてて、最後まで飽きずに読める!映画より遥かに面白い!

  • ここまでワクワクする歴史小説は初めてだった!合戦を中心に(しかもちょっとマニアックな合戦)を描くのも素晴らしい!

  • この人の村上海賊は読んだんだけど、わ~同じ作者さんだ~というのはすごいわかる文体やら話運びやら。歴史題材小説としてはすごく読みやすい、まさに歴史エンターテイメント小説です。

  • 映画を観てから原作を読みましたが、のぼう様の印象はまるで異なりますね。飄々とした野村萬斎ののぼう様もたいそう魅力的でしたが、何を考えているか分からない原作ののぼう様には、どこか底知れない恐怖を感じます。これが「将器」というモノなのかも知れません。加勢侍の一件、いったい何があったのやら…(まさか史実ではないですよね?)
     
    地の文章はどこか淡々と、時に教科書的ですらありますが、それでもいざ合戦となればその描写は冴え渡り、映像に勝るとも劣らぬ迫力です。歴史小説は普段ほとんど読みませんが、虚実巧みに混ざったこの面白さ、もうちょっと付き合ってみても良いかもしれません。

  • 戦向きではないけど、芯は強く、優しく、皆の信頼が厚いのぼう様。そののぼう様に惹かれている家臣。そんな関係性がすごく素敵だなぁって思った。映画の映像を思い出しながら、登場人物もそれぞれ個性的に描かれているのでストーリーに一気に引込まれて最後までおもしろく読めた。

  • 戦の話だというのに読後がものすごく爽やか。
    お互いが力を出し尽くした高校野球を観た後のよう。
    のぼう様ももちろん魅力的なのだが
    石田三成の描かれ方が面白くて、そちらに重心が
    移ってしまった。
    のぼう様と石田三成の複雑な性格の描かれ方と、
    周りのやや漫画的なキャラクターとのバランスがいい。

    そして開城場面のあの一言。
    静かなシーンなのに最高の盛り上がり。
    名刀がちらついているような美しさすら感じて
    かっこよかった!

  • さすがに話題になっただけはある。

  • 読み始め…16.6.22
    読み終わり…16.6.23

    「悪人になる!」と我が身を投じたときののぼう様には何よりも民を守り、平和を願っている人なのだなぁと思いました。

    馬にも乗れずうつつをぬかしていてばかりいて頼りないのかもしれない。そんなリーダーだからこそ放っておけず、周りがしっかりしていて意外な力が湧き出る結果になったのかもしれない。....だけどそればかりではないような気がします。

    民に心優しくて気持ちが素直でまっすぐ。笑う。歌う。踊る。力ずくの腕力がなくとも、民を守るためなら身を投じてまでも戦おうとする気持ちがあるその人柄こそが、周りの人の気持ちを動かし、結束した大きな力を生み出したのではのではないかしらと思いました。

    そして石田三成にも感心しきりでした。水攻めとしては惨敗でしたけどなんだろう...スポーツマンシップかな...があってかっこよかった。

    読む以前に劇場で映画を観ていましたが読んだ後にもDVDでもう一度観ました。野村萬斎さんののぼう様を観ているとせつなくて....もう~涙ぼろぼろです...

  • 本屋大賞2位のときに読もうかなとすこしおもったが、パスした。文庫が出たので早速読んだが、正解。面白い、斬新な時代小説だ。

  • これがきっかけで歴史小説がおもしろいと思えた

  • こんなに読みやすく面白い作品が

    あったのかと

    目からウロコだった作品

  • HUMICでの請求記号「小学館文庫/わ-10-2」

  • 302
    史実としては全く無知な事もあり、展開が全く読めず、テンポの良いストーリー展開から、和睦を断った辺りから、一気に引き込まれました。とてもおもしろかった。

    戦国時代、石田光成の20,000の兵に屈しなかった忍城(おしじょう)という城。忍城で迎え撃つは百姓を含めても500の兵。図体は大きいが畑仕事がこの上なく好きで、しかし不器用で、武術にはからっきしの、大将成田正親は、光成軍の和睦の申し入れを断り、徹底抗戦する事とする。そして、忍城は最後まで落ちる事はなかった。
    大将成田正親とはどんな人物であったのか、なぜ忍城は最後まで落ちる事はなかったのか。光成軍との忍城戦を舞台に言動、『大将』という人物像と大きくかけ離れた成田正親の人物像に迫る。そんな史実を基にした物語。
    2016年ベスト2作。

  • 最後はあっさり。すっきり。
    でも、主人公の長親の心情とかは一切ないのがかえって不気味。
    甲斐姫の話もでるかと思ったら、全然活躍してなかった。

  • 読み切った後に銀河英雄伝説のヤンウェンリーを思い出した。

    頼りないが、信頼が厚い。
    このような人物が本当にいたというのはおもしろい。
    久々に読み始めたら止まらない小説に出会った。

    勉強になる。

  • 初読時は三成像がイメージと違いすぎて受け付けない感じがありましたが、改めて読むとこんなのもありかな、と素直に読めました。
    忍城の面々はそれぞれにキャラが立ってていいですね。

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のぼうの城 下 (小学館文庫)の作品紹介

「戦いまする」三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。「これよ、これ。儂が求めていたものは」一方、秀吉に全権を託された忍城攻城軍総大将・石田三成の表情は明るかった。我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。

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