金色の野辺に唄う (小学館文庫)

  • 401人登録
  • 3.72評価
    • (25)
    • (44)
    • (47)
    • (6)
    • (0)
  • 47レビュー
  • 小学館 (2010年10月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085532

金色の野辺に唄う (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「忘れられないもの、捨てられないものを荷としてくくり、背に負うて生きていくしかないのだろう。生きていけばいいのだろうー本文抜粋ー」

    九十二歳の松恵の死に際に、次女、孫の嫁、ひ孫、そして本人のそれぞれの想いを描いていく。残す者、残される者。きれい事だけではない生きること。

    あさのあつこの描く登場人物は、なんとも生々しく、独特なわけではなくても「その人」を思い描ける。

    足掻いて、足掻いて…生きていけばいいんだろう。

  • 2017年読み初め(笑)

    あさのあつこさんの四冊目。
    『バッテリー』など有名過ぎて読めていない。

    実は一部だけを読んで、その描写がとても良かったので、まるごと読みたくなった作品。
    藤崎という地元では有名な家系に嫁いだ松恵。
    彼女の死に際して、娘、曽孫、孫の嫁、近所の花屋さんという変わった視点から語りが広がる。
    それぞれ登場人物がドロドロと溜まった醜さを抱えながら、一人の死に向き合っていく。
    それは、綺麗事では片付けようがないのだけれど、死という非日常によって、自分自身とも対峙していくという流れがすごく良かった。

    ただ、意外なのが曽孫の東真パートで出てくる瑞樹パートがなかったこと。
    身内固めでいくなら、花屋さん忠明パートがあるもんなー。

    個人的には東真の父であり、孫である充パートも読んでみたかった!

    色彩表現の豊かさと、そこに上手く気持ちを乗せていく描写の巧さ。
    奈緒子さんの生々しさがあっても、ラストでしっかり感動に持っていける、すごさ。

    秋風に耳を澄ませると、優しい声が聴こえてくるんじゃないかと思わされた、素敵な作品だった。

  • 途中で誰が誰だかわからなくなって『今は誰目線?』ってなってしまいました。読み手の力不足です…(^^;

    物語は静かに進んでいくのに、読み終わりの余韻が長いお話でした。

    祖母が他界したばかりだったので、色々重ねる部分が多かったです。

  • 家族の関係は家族だからこそのすれ違いがある。
    でもいい人たち。
    いい人でありたい。

  • 22/122

  • 大おばあちゃん。
    おばあちゃん。
    おかあさん。
    みんなに物語がある。葛藤がある。

  • 最初に読んだ時はすぐに読み終わり、特に感慨深い印象もなかったけれど、後からじわじわくる。
    人の心の深いところを上手く伝えていて、自分と照らし合わせて考えることも多々。
    手放してしまったけど、もう1回読みたいと思う。

  • 綺麗な情景の浮かぶ 言葉の綺麗なお話だった。

  • 2014.05.14読了

  • 死者を火葬場まで皆で列をなして送ることを「野辺送り」というと、恥ずかしながら初めて知りました。

    写真や映像では見たことはありましたが、近年ではめったに見られない光景です。

    ある老女の死ぬ間際から物語は始まり、老女と関係する人々の話で構成されています。

    中学校の教科書に掲載されている「風の唄」は老女の曾孫―東真の話。

    才能のある人間に出会うことで、自分の限界を知り、大好きだった絵を描くことをやめてしまった東真。

    そんな彼に曾祖母は「柿の木を描いて棺におさめてほしい」という。

    東真が描かなくなった原因でもある、映子が言った一言で、最後は自分の気持ちと向き合い、乗り越えることができてよかった。

    読んでて辛く痛かったのは、老女の娘、奈緒子の物語。

    自分を疑い続けて死んだ、父

    そのことから、ただひたすら愛されることを望み続けた奈緒子の生きざまは読んでてひりひりしました。

    そんな奈緒子を誰よりも愛してくれたのは、母であり、母に誰よりも愛されていたことに気付いていた奈緒子。

    葬儀のときにとった彼女の行動も素敵でした。

    島本理生さんの解説もよかった。

全47件中 1 - 10件を表示

あさのあつこの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
あさの あつこ
あさの あつこ
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

金色の野辺に唄う (小学館文庫)に関連する談話室の質問

金色の野辺に唄う (小学館文庫)を本棚に登録しているひと

金色の野辺に唄う (小学館文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

金色の野辺に唄う (小学館文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

金色の野辺に唄う (小学館文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

金色の野辺に唄う (小学館文庫)の単行本

ツイートする