オケ老人! (小学館文庫 あ 19-3)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085686

感想・レビュー・書評

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  • 軽く読めた。深く考えなくていいし、ご都合主義で話が進む。暇つぶしにはちょうどいいかも…。

  • 図書館でタイトルが目に入って借りてみた一冊。
    中学の数学教師の30代男性が主人公。彼がバイオリン奏者として入ったオーケストラ。そこは何と、老人だらけのオケだった。しかもお世辞でも上手いとは言えない実力…。手違いで入ってしまうことになり、流れで指揮者を老人達に翻弄されるが、次第にレベルも上がり、彼も音楽に夢中になっていく。

    趣味でやっている、というところがポイント。私も大人になって初めた身としては、共感できるところも多かった。良いよね、音楽って。大人の青春音楽小説という感じ。明るく、楽しい気持ちで読めた一冊。
    私も普段一人で弾いているので少し寂しい。上手くなったら色んな楽器といつか合わせてみたいものだ。

  • 後半はスピードアップで物語が進んでいきリズム良く読めた。

    音楽が分かるって素晴らしいなぁ…。子育てが落ち着いたら、音楽教室に行ってみたいな。いや、息子と一緒に何か始めても楽しいかもしれない。

  • 間違えて入団してしまった老人ばかりのオーケストラ。
    ロシアのスパイまで現れて、予想を大幅に裏切る展開で笑いあり友情あり推理ありととても面白かった。
    音楽の知識は無いけれど、主人公の中島と一緒に成長した気分。
    楽しさが詰まった一冊でした。

  • 高校教師が引越し先の街でふらっと入ったアマチュアオーケストラの定期演奏会に感動して、おぼろげな記憶からネット探索して入ったオケは平均年齢80歳オーバーの別のオケだった。
    典型的な巻き込まれ型主人公が「こんな筈じゃなかった」と思いつつも因縁のある別のオーケストラとも係わり、音楽の本質に気がついていくという、全て予想通りに進む一本道の物語。
    吹奏楽ものの小説は多いけれどオーケストラものって藤谷治さん位だよなっとか思ってたら、解説が藤谷さんでニンマリ。

  • 勘違いから始まるマエストロ。多少の強引さはあるけど、コメディックであちこち笑えて楽しい。

  • 主人公は数学教師。新規に赴任した町で偶然聴いたアマオケに感動し入団するが、早とちりで聴いたオケではなく別のオケに入団してしまう。その団員は全員高齢者。辞めるに辞められず、指揮者になってしまう。
    色々と事件が起こりつつも、音楽っていいな的にハッピーエンド。

    話の筋は予想できていたが、ロシアが絡んでくるとは予想外。
    テンポ良く文章も読みやすいのでサクッと読める。ただ、始めのほうは主人公が高齢者をバカにするような感じも多く、この手の筋にはありがちなので仕方がないのかもしれないが、やはりちょっとイヤな感じはある。

  • ご都合主義満載で何も考えずにサクサク読み進められるにも関わらず、そういった本にありがちな浅慮が故の不快な引っかかりがない。なんだかんだ言ってもハンバーガーとポテトとコーラも美味しいよねーみたいな感じで読めるエンタメ小説。

  • サクサク進んで面白かった!
    理論的故に自分で自分を縛りがちだった主人公が、個性豊かで型にとらわれない老人たちと衝突しながら、補い合いながらオーケストラとして成長していく。
    色々話がうまく進みすぎ!とも思えるが、だからテンポ良く面白い物語になっているのだと思う。頭空っぽで楽しめる。

  • 色々とトントン拍子に進みすぎるけどそれがかえって気持ちいい。

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著者プロフィール

1964年、京都府生まれ。東京大学文学部仏文科卒、朝日新聞社に入社。2003年『骨ん中』でデビュー。2010年『ちょんまげぷりん』が錦戸亮主演で映画化され、2016年には『オケ老人!』が杏主演で映画化された。著書に『探検隊の栄光』『けいどろ』『大脱走』『ヘビメタ中年!』『独裁者ですが、なにか?』『早期退職』など。

「2019年 『残業禁止』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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