人は、永遠に輝く星になれない (小学館文庫)

  • 57人登録
  • 3.18評価
    • (4)
    • (6)
    • (12)
    • (3)
    • (3)
  • 10レビュー
著者 : 山田宗樹
  • 小学館 (2011年2月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085884

人は、永遠に輝く星になれない (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 認知症の頭の中の表現方法がすごい。

  • MSWの葛藤、医療ソーシャルワークとは何か、クライエントの抱く気持ちについてよく表現された作品。
    はっきり言って、医療ソーシャルワークは本当に難しい。人が退院後にどのように病とともに人生を歩むのかを左右するからである。限られた時間で、クライエントと共に考えていかなければならない。責任の重い仕事である。しかも、依然としてMSWの知名度は低く1病院にMSWは3人いれば良い方。千夏みたいに1人で外来、入院患者の相談にのるMSWも多い。もやもやしたり、クライエントや他職種とうまくいかなかったり…作中にはそんな場面も出てくる。MSWも人間である。決して聖職な訳ではない。そんなことを教えてくれる気がした。現実はもっとシビア。それでも、MSWたちが仕事を続け、MSWの知名度をあげようと声をあげているのは、それほどにMSWの仕事が魅力に溢れたものであるからである。私はそれをもっと知ってもらいたい。

  • 医療ソーシャルワーカーの視点で、様々な患者や家族の気持ちと本音、そして死を描く長編小説。
    西原老人の姿が強烈だ。特に戦友と敬礼を交わすシーンと、錯乱状態とのギャップが同じ人間と思えない。でもこれが人間の「老い」という最後の輝きの一つかもしれない。
    「人は誰も、永遠に輝く星にはなれない。私たちに許されているのは、消滅点に達するその瞬間まで、精いっぱい身を焦がし、光を放ち続けること。それがどんなに淡く儚い光であろうとも。」生きることの真理なのかも。

  • おじいちゃんのはなしがせつなかった。

  • 2012/04/23-22:35 みにつまされる

  • 医療ソーシャルワーカーの話なんだけど、主人公がイマイチ活躍しないのが残念。仕事をしないわけではないけど、主人公の仕事を切りだしたって感じで、ちょっと優秀な医療ソーシャルワーカーの日常って感じ。
    主人公と係わる人達のキャラクターもいいのだけど、誰がメインなのか、イマイチしっくりこない。
    それこそが言いたかったことの全てだと言われたら、それは困るのだが。

    僕は筆者の文章が好きなので、読みやすいし、悪くないテーマだし、主人公も嫌いではないから、第二弾を書いてほしいと思う。きっといい本になると思う。

  • 主人公は医療相談室で働くMSW『医療ソーシャルワーカー』未婚女性。医療以外にも様々な相談にのる。どの相談事も重く他人事とは思えない内容。相談内容は様々だが、皆、良い時代もあった。現在とのギャップにこんなはずじゃなかったと愚痴る。

  • 医療ソーシャルワーカーの猪口千夏は41歳。総合病院の医療相談室を一人で担当している。頸髄を損傷して自暴自棄からリハビリを拒否する入院患者や、突然のガン宣告を受けて訪れた独身のキャリアウーマン。そして、意識障害を受けて錯乱状態になって入院してきた87歳の西原寛治が新たなクライアントとしてやってくる。千夏の尽力により太平洋戦争の戦友と再会できるが、相手も死を迎えつつある。

    面白いけど戦友との再会を話の要に持ってくるのはやり過ぎだと思う。

  • MSWの日常をよくとらえているが、ヒューマンドラマ(実際はもっと生臭い)が描き切れていない

  • 「人は永遠に、輝く星になれない」と解釈して「なんだこの欝本は」と手に取ったのだが、「人は、永遠に輝く星に、なれない」ということだったのね。
    正直読んでると、果たして西原老人は幸せだったの?って思うんだけど、西原老人にとって輝いていたときはコタバル戦のあの時だったのだといいたいのだろうか。私の読解力のなさ?

    人は永遠には輝いていることはできない、すべての人は流れ星のようにすれ違って消えていく。芸能界なんか見れば一目瞭然だけど、燦然と輝いて消えていく人なんてごまんといる。そういうものだということは、凄く分かるのだけれどね、分かるんだけどね!
    西原老人やその友人にとっては、戦争時を自慢げに話すくらいに輝いていたときだろう。それじゃあ、その後の人生は?それはもう輝いてはいなかった?結婚して、仕事して、子供を育てて、それは輝いてなかった?そう考えると、凄く寂しい。物凄く私の感情なんだけどなんか寂しい。
    いや、輝いてたのか。本書で描かれていた老人の暮らしがもう落ちる寸前の星であるということだったのか。

    そして、私の人生も考えると、凄く怖くなった。
    「永遠に、輝く星になれない人」もいるのではないかと考えると凄く落ち込んだ。怖くて気持ちの悪い本だった。

全10件中 1 - 10件を表示

人は、永遠に輝く星になれない (小学館文庫)を本棚に登録しているひと

人は、永遠に輝く星になれない (小学館文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

人は、永遠に輝く星になれない (小学館文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

人は、永遠に輝く星になれない (小学館文庫)はこんな本です

ツイートする