逆説の日本史〈14〉近世爛熟編 (小学館文庫)

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著者 : 井沢元彦
  • 小学館 (2011年12月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (594ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086027

逆説の日本史〈14〉近世爛熟編 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 柴田錬三郎は「秀吉は加藤清正に熊本でなく尾張あたりで百万石でも与えておくべきだった。そうすれば、豊臣家は滅びなかったであろう。」と書いた。
    つまり、秀吉は、朝鮮出兵に本気で、家康をそこから排除し、子飼いをそこに張っていた。

  • これまでの巻で折に触れて出てきていた、「忠臣蔵」について書かれている巻です。
    私はなぜか「忠臣蔵」に対する一般的な知識と認識を持っていないので、そういう解釈も出来るんだなぁとすんなり入ってきたのですが、思い入れがある人はそうもいかないかもしれませんね…。
    むしろ、なぜそこまで「忠臣蔵」がもてはやされてきたのか、という部分についてとても興味がわいてきました。

  • 這本書指出忠臣藏形象是被戲劇影響,一來淺野已經是第二次擔任很難說像劇中一樣衝康他,再來這次負有重責大任--桂昌院受封從一位的交涉的吉良也不可能在偏偏在當天搬石頭砸自己的腳。而史料裡寫的顯然是梶川和吉良走在一起,淺野從後面偷襲,最後又砍正面,砍了三四刀之後梶川去制止他,這種單方面偷襲根本不是「喧嘩」。至於淺野為何選這天,或許根本沒有遺恨什麼的,精神科醫師指出的統合失調(精神分裂)很像淺野當天的症狀,選在當天和當地犯案本來就已經不正常,脇差應該用刺的偏偏用砍的,還砍了兩下有鐵線的烏帽子,一砍人誰會故意砍安全帽?還有事後該慌的時候反而莫名地冷靜,在在顯現精神病的症狀。但是至於亂心為何沒在史料上,這很正常,因為這種事根本不會寫出來,例如秀吉的六根手指頭,或者矮人症只有124公分的綱吉。

    而大石並未批判幕府的判決,也覺得理所當然,只是不平淺野大學無法;而至於其他江戶激進派堅持要殺吉良可能是怨靈思想(完成死者想完成的事情)還有希望藉由這次的行動再仕官(有前例),而四十六人都毫髮無傷可能只是因為吉良根本沒料到(因為不是喧嘩)。

    作者提到綱吉可能是明君,生物憐憫的法令改變了戰國以來的輕視生命的風氣,是一個急遽的改變;再來側用人制度讓將軍可以進行獨裁而不只是橡皮圖章,這點當然不受寫史的官吏的歡迎;再來對商業的獎勵,町人的繁榮,改制貨幣等等也踩到儒生的大忌(以儒立國的幕府根本不屑對商人徵稅),儒生對商業有很強的反感,再加上綱吉的做法很多更動了古法更是崇古儒生的大忌,所以新井白石為首的儒生對他沒好氣是正常的,因此他在歷史上一直被抹黑。

    還有先物取引居然是日本發明的,三井開始的正札制度,固定並公開售價,售價訂價也是合理的,因此日本人習慣這種制度而沒有殺價的習慣(少數較古老的商業行為的京阪還是會殺價),相較之下世界上多半的商人一開口的訂價多半都不是正札。作者提到在江戶時代發展起來的「商人道」,商人界特別的德目,為替制度,重信用,從事社會事業會回饋到自己身上等等,這些都是讓日本最先近代化的原因之一。這種思維模式,也就是農人,商人,不管什麼做好自己的本分還是可以成佛,悟道的蓮花正是生於泥沼,因此連殺人技術的劍術也可以悟道,這也是日本史的一個大逆說。

    為替制度等於是幕府把錢的事情整個丟給商人,金座銀座也是半民營世襲,這時產生了武士的ケガレ意識。還武士原本是不受ケガレ影響的族群,畢竟他們的工作也就是那樣,但是到了江戶時代也染上了ケガレ的思想,包括如上所述,還有俸祿兌現時不能等米貴時兌,因為對錢感受到ケガレ因此不能牟利,幕府也不對商人徵稅。髒活也丟給山田淺右衛門,石出帶刀(世襲牢奉行)去做,對殺價有抵抗感,對賄賂也有很強的厭惡感。儒家中國雖然厭惡商人,但對錢本身沒有厭惡感,為達成目的還是會進行賄賂。

    另外作者還提到,儒教比起「実際どうであったか」,更重視「どうであるべきであったか」,朱子更加上了排他和獨善的性格,因此儒家不是學問,而是信仰,這種信仰和歷史學的研究是常常背反的,也常常因為這個信念歪曲歷史。

  • 激動の時代が幕を閉じ、平定後の江戸時代の文化・政治を中心に論説が展開される。戦国時代からすると歴史的変化に乏しい時代のため、人それぞれ興味の問題ではあるが、個人的には些かダイナミズムに欠ける。

    第1章 忠臣蔵、その虚構と真実編
    第2章 将軍と側用人システム編
    第3章 大坂・江戸 大商人の世界編
    第4章 明と日本編
    第5章 琉球王国と日本編

  • あまり興味がない時代なので、イマイチ楽しめず。
    琉球の下りは、逆に知らなかったので面白かった。

  • ご本人とその政治的主張は非常にクセがあり(マイルドに言って)、好き嫌いが別れそうですが、彼の通史は本当に面白い。「怨霊信仰+コトダマ+ケガレ忌避+和の精神」という日本人の宗教観をベースに古代史から現代までを新たな視点で考察しています。粗い・甘い箇所もあるけど掛け値なしに面白く、目から鱗。考えさせられます。
    赤穂事件はまあまあですが、後はかなり散漫な印象。

  • 14巻。
    忠臣蔵の真実、綱吉の政治、
    大商人の世界、明と日本、琉球と日本、
    ということでつづられていくが、
    なんといっても一番おもしろいのは
    忠臣蔵の真実であった。

    「浅野は名君、吉良は悪」
    「長矩への忠臣、大石内蔵助以下47人の
     侍が本懐を果たす」

    すべてこれらは、創作物が先にきて、
    歴史の真実を歪めている、という話は衝撃的である。

    結局なぜ浅野が「乱心」したかというと、
    それは統合失調症だったから、というのは大変に
    納得がいく説明である。
    極度のプレッシャー、対人関係の苦痛などなどで
    精神疾患は発症したり悪化したりするものだが、
    浅野がそうなって、「致命傷すら与えられない」
    謎の刃傷を起こしてしまった、というと一番すっきりする。
    乃木希典の言うように、本当に殺したいなら刺さなくては
    ならないのだ。

    そして、大石は浅野長矩への忠臣ではなく、
    浅野家に対する忠臣で、堀部とは温度差があった。
    それで、結局お家再興が叶わぬということで、
    12月14日の「吉良不意打ち」を起こすわけである。
    吉良からしたら、まあ切りつけられたり、
    あげく屋敷で無茶苦茶な論理で殺されて、
    これは日本史上トップクラスに不運な人であろう。

    しかしなぜこんな話が、
    浅野を名君という物語になってしまうかというと
    それは「怨霊信仰」というべきか、
    「きっとこういう願望があったから、それを果たすのが務め」
    という日本型の信仰が発動して、
    それが日本人の心を打つ物語になってしまうのである。

    史実だと思っているものが創作の派生であったり、
    作り話に思えるようなことが事実だったりする。
    それらすべてに史料があるわけではない。
    タイムマシンもない。
    それでも真実を探していくことが歴史を学問として
    真摯に捉えるということなのであろう。

  • 忠臣蔵の真実や、綱吉は名君だったなど、とても面白く読めました。

  • 1巻からずーと継続して単行本発売→即買しているうちの一つ。学生時代は先生が嫌いであまり好きじゃなかった歴史を大好きにしてくれた作品。この巻は江戸時代中期ですが、昨今の領土問題の根幹の話は腑に落ちます。

  • 文治政治と忠臣蔵の謎

    武断政治から文治政治への展開Ⅱ
    第一章 忠臣蔵、その虚構と真実編

    武断政治から文治政治への展開Ⅲ
    第二章 将軍と側用人システム編

    武断政治から文治政治への展開Ⅳ
    第三章 大坂・江戸 大商人の世界編

    江戸時代の東アジア外交Ⅰ
    第四章 明と日本編

    江戸時代の東アジア外交Ⅱ
    第五章 琉球王国と日本編

  • 綱吉の低身長説は面白かった。忠臣蔵の背景も納得いく。でも総じては面白くはない。

  • 忠臣蔵の話が中心なんだけど(史実と忠臣蔵は違うという話)、私は、そのあとの紀伊国屋文左衛門らの豪商の話が面白かったです。

    特に、紀文が江戸の八丁堀三丁目全体を占めるような店を構えるまでに大きくなる過程と、その後、元禄年間に起こった大地震に伴って発生した大火災のために蓄えていた材木が完全に焼失し破産してしまったという話は栄枯盛衰と言いますか、なんとも言えない気持ちになりました。

    現在まで残っているのかと思っていたのですが(紀伊國屋書店とか)。

    何か、紀文の伝記読んでみようかな。

  • 井沢氏の独断と偏見ワールド全開。忠臣蔵が史実とまったくかけ離れているのはわかるがあそこまでぼろくそに言わんでもいいんとちゃうか。私怨でもあるのか。

  • 1、忠臣蔵、その虚構と真実編
    2、将軍と側用人システム編
    3、大阪・江戸大商人の世界編
    4、江戸時代の東アジア外交Ⅰ 明と日本編
    5、江戸時代の東アジア外交Ⅱ 琉球王国と日本編

  • フゥ~、漸く読み終わった…。このシリーズ、最初から読んでいるけれど、あまり興味が湧かない時代になってきて、いまイチ読み進むスピードが上がらず。
    今回、頃は元禄、ということで忠臣蔵から始まって、それが明治維新につながっただの、前巻で触れられた「綱吉名君説」が縷々述べられたり、牽強付会、我田引水の謗りも恐れず相変わらずの井沢節。自説の繰り返しといきなり話が飛んじゃうのにはもう馴れたけど、興味が湧かない分、ちょっと辛い。
    後半述べられる儒教や朱子学を基にした中国や朝鮮に対する論述も舌鋒鋭く、これを鵜呑みにするのも何かと思いながら、今の政治のこれらの国に対する付き合い方ちゅうのを、こういうことも頭に入れながら見るのも、まあ一興かと。
    最後の琉球王国の件り、『テンペスト』の前の時代の話だけど、孫寧温がいたら良かったのにねぇと思ったり。

  • インフレだった元禄時代、貨幣改鋳は悪

  • 歴史は、時代時代を切り取ってマニアックに閉じこもって覚えるのではなく、マクロから視ることが大事。この逆説シリーズは、そもそも当たり前で冷静な視点で物事を考えるべしと気付かせてくれる、よいキッカケになる。

    忠臣蔵と赤穂事件の違いから、日本史全体を一気通貫している怨霊信仰・日本教が浮かび上がる。のちの倒幕や二・二六事件の思想に繋がっていくなんて。こんなこと学校じゃ絶対教えてくれない。

    「自分の歴史的位置」言い換えれば「使命」が認識できていたかどうか。綱吉後の新井白石に対する著者の考察は鋭い。

    ドラマ的には地味な江戸時代中期、一層興味がわいてきた。

  • “側用人”という改革実行のためのシステムを作り、戦国のある種野蛮な気風を一掃し、文治主義を確立した綱吉の功績。
    そしてそれがいかにして後世に貶められて伝えられているか。
    忠臣蔵のウソとそのウソが何故補強されて今日まで伝えられているのか。
    14巻も相変わらず面白いっ。

  • 読みやすいし、興味深い。少し、奇をてらい過ぎてる感じもあるが、説得力のある説が紹介されている。

  • 2011/12/6 Amazonより届く。
    2016/3/18〜4/3

    江戸時代に入って、忠臣蔵、商人文化、日明の関係、琉球との関係に焦点をあてた、いつもの井沢節。ではあるが、本書は現代の世の中を生き抜くための示唆に溢れている。倉庫に入れずに、手元に置いておこう。

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逆説の日本史〈14〉近世爛熟編 (小学館文庫)の作品紹介

江戸時代にあって最も爛熟をきわめた元禄の世(1688年〜1703年)は、日本近世史上最大の"大変革"の時代でもあった。今に伝えられる「忠臣蔵」美談創作の裏に秘められた日本人の精神構造の大転換はじめ、21世紀の今を生きる日本人の原像がここにあった。名君綱吉の治世が揺るがした刃傷と仇討ち。赤穂事件が「忠臣蔵」に変移した謎。

逆説の日本史〈14〉近世爛熟編 (小学館文庫)のKindle版

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