- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094086126
作品紹介・あらすじ
ニュータウン「希望ヶ丘」-今年、四十歳になった私"田島"は、春から中学三年生になる美嘉と小学五年生の亮太とともに、この街へとやってきた。ここは、二年前にガンで亡くなった妻・圭子のふるさとであり、今度の引っ越しは、塾の教室長に転職した私自身の再出発でもあった。しかし父子三人の新生活は、出だしから難問続出。亮太は母の面影ばかり追い求め、美嘉は新しい学校になじめず、塾には生徒が集まらない。そんな中、妻の中学時代の親友が衝撃の一言を漏らす「圭子の好きだったひとって…」泣いて笑って心あたたまる感涙必至のニュータウン小説。
感想・レビュー・書評
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重松さんは、心理描写がすごいといつも思う
全ての小説を読んだわけではないが、心の声がしっかり聞こえてくる文章
下巻も楽しみ たくさん感動をもらえそうです! -
重松清さんの著書で初めて読んだのがこの作品。
話の舞台と同じ様なニュータウンで育った私にとっては、人の心の動きだけでなく、周りの環境そのものに共感する事が出来ました。
物心ついた時からニュータウンで育ったから気づいていないだけで、自分が育った街も周りから見れば住み辛い所なのかな・・・
それと、母が亡くなった家族に、過度な期待を子供に背負わすほぼモンペの母がいる家族、一見仲睦まじいい家族に見えるけども娘が家出した家族、皆今の環境にギクシャクしながら生きている。
相手への思いやりとか期待とか、決してマイナス要素でない事がギクシャクした関係の元になっているんだなと思ったり・・・
時々、話の中心家族のお父さんから出る名言(ニュータウンあるある?)が堪らなくおもしろい所も見逃せない・・・
では、下巻にも期待。 -
はじめ主人公の境遇にイライラして、読んでいてストレスを感じた。マリアが出てきたとこから“希望”が持てだした。下巻に期待。
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・冴えない父親
・狭すぎる世間 -
あまりハマらず、速読に切り替えて読み進めたけど楽しめなかった。
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亡き妻の中学生時代の淡い恋心に嫉妬する可愛らしい田島、
今後、美嘉とマリアがどう関わっていくのかが楽しみ
マニュアル通り、心の無い加納がキライ… -
思い通りにならないことを抱えながらも、希望を持っている人達がたくましく生きていけるんだなと。希望は心の支えのことなんだと教えてもらった。
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"亡き妻のふるさと"だったニュータウン希望ヶ丘に引っ越した田島家。しかし父子三人の新生活は、スタートから難問続出…。泣いて笑って心あたたまる感涙必至の家族小説。
コロナウイルス禍でなんとなく世の中がぎすぎすしている今日、重松節たっぷりのホームコメディで心が癒される。「希望は世界のどこかに転がってるぜ」って、まさに現代の全世界に発したいメッセージである。因みにカラオケメドレーでいちばん「おっ」と思ったのは、少女隊『Forever』。 -
問題のない家族がいるなら、私はその家の子でなくて良かった。感情や感性はフツーの環境では育たないと思うから。